【2,000文字コラム】【美容】あなたは大丈夫?放っておくと危ない夏の冷え性の改善方法

2015年6月17日

女性に多い悩みと言えば冷え性。寒い冬場だけでなく、暑い夏場も冷え性に悩まされる女性が増えています。もしかしたら、今この記事を読んでいるあなたも冷え性さんかもしれませんね。

「冷えた外気に触れた手足の毛細血管が縮まって血液循環が悪くなる」というのが、誰もが感じる手足の冷えのメカニズム。ですから、冬場に手足の冷えを感じるのはある程度仕方がないことかもしれません。でも、残念なことに男性と比べて筋肉量が少ない女性は、自分で作り出す熱量が少なく、血行も悪くなりやすいため、常に冷えを感じる状態=冷え性になりやすいんです。とは言え、冷えを自覚できれば、温めて改善しようとしますよね?

その点、夏の冷え性は厄介です。手足だけでなく、身体の内側も冷えてしまうのが特徴。そうなると、身体の冷えを自覚できない人も多く、慢性化しやすいんです。放っておくと様々な不調の原因になる危険な夏の冷え性。あなたは大丈夫ですか?

 

 

■夏の冷え性が起こる原因

「夏の冷え性は冷房の冷気が直接肌に当たることが原因」などと単純に考えていませんか?もちろん、冷気が直接当たって手足が冷えることも、冷え性の原因の1つではあります。しかし、夏の冷え性はもっと原因が複雑です。

実は、夏場の方が身体を内側から冷やしてしまう要因がたくさんあるんです。例えば、外気温に伴って体温が上がり過ぎないように、夏場は身体を冷やす食べ物を食べることが多くなりますね。でも、冷たい物ばかり食べ続けると胃腸を冷やすことになりますし、夏バテであっさりしたものばかり摂ってしまうとエネルギー不足になりやすいんです。そうなると、体温自体が下がってしまいます。

また、汗の量が増えて血液がドロドロになってくると血流が悪くなり、末端には血液が行き渡りにくくなります。これは手足の冷えの原因になりますね。

更に、暑さで眠りが浅くなったり、湯船にゆっくり浸からずシャワーだけで済ませることが増えたりすることも、身体が冷えた状態を長引かせる原因になるんですよ。

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■この症状も夏の冷え性が原因?

暑い夏場にありがちな様々なことが、少しずつ重なって引き起こされるのが夏の冷え性の特徴。しかも、身体が冷えていることすら自覚できていない人が多く、中には身体の表面は冷えていないのに内臓だけ冷えているという「隠れ冷え性」というパターンも。そうなると、冷え性だと気付かず、原因不明の不調だけ感じることも多いんです。ですから、あなたが感じているその不調も、実は冷え性が原因かもしれないんですよ!

夏の冷え性が原因と言われている症状には次のようなものがあります。思い当たる症状はありませんか?

  • 膀胱炎

冷え性で血流が悪化している上に、夏場は発汗量が増えて尿の量が減るため、排尿の回数が減り、膀胱炎が起きやすくなります。そのような環境で、膀胱や尿道内の温度が低下すると、細菌が繁殖しやすくなり、本来なら発症しないレベルの細菌の侵入でも症状が現れます。

  • 自律神経失調症

冷房の効いた屋内と酷暑の屋外を何度も出入りしていると体温調整がうまくいかなくなります。また、冷房の効いた室内で一日中過ごしていると、身体を冷やし続けて、体温の調整がうまくいかなくなります。更に、寝苦しさによる寝不足や冷たいものばかり、あっさりしたものばかりといった偏った食事も、自律神経の働きを乱す原因になります。自律神経のバランスが損なわれると、全身に様々な影響が出ます。

  • 風邪やアレルギー系の疾患

体温の低い状態が続くと、免疫細胞の働きが低下します。身体の防御反応である免疫が正常に働かないと、ウイルスや細菌の侵入や増殖を許したり、間違った反応して、アレルギーを引き起こしたりします。

  • 婦人科系の疾患

冷え性による内蔵の温度低下は、骨盤内の温度も低下させます。骨盤内の温度が低下すると、血流が悪くなり、子宮や卵巣などの生殖器にも影響が出ます。骨盤内の冷えは、月経の異常や子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫といった病気を初め、不妊の原因にもなってしまいます。

こうした症状の原因が冷え性とは気が付かないことが多く、原因不明のまま悩み続けている人も少なくないようです。原因が特定できないのでは、症状は改善されずに長引いてしまいます。ですから、原因不明の症状で悩んでいる人は一度冷え性を疑ってみてもよいのではないでしょうか?

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■夏の冷え性はこうして改善

夏場の冷え性の原因を見て何か気が付くことはありませんか?そう、生活習慣がかなり関係していそうですね。そこで、生活習慣を見直すことから改善を図ってみましょう。

まずは、ぐっすりと深く寝るための改善。身体を冷やしすぎないようにしながら安眠できる工夫をしてみましょう。例えば、アロマの効果を利用して眠つきをよくしたり、冷房の風を直接当てなくても涼しく感じられる寝具を利用したりしてはいかがでしょうか?

夏場はシャワーだけという人は、何日かに一度だけでも、ゆっくり湯船に浸かるようにしてみたらよいかもしれません。ただし、お湯は熱くしすぎないように。ぬるめの方が自律神経の働きが活発になり、入浴によって疲れてしまうことも避けられます。

食事は規則正しく、朝食は抜かないことを心がけてみてはいかがでしょうか?また、冷たいものとあっさりしたものばかりではなく、温かい物やエネルギーを摂れる食べ物も摂るように気を付けてみましょう。もちろん、内臓から温めてくれるネギやショウガなどはぜひとも摂りたいところです。でも、夏の定番そうめんや冷奴との相性を考えると、既にみなさん摂っているかもしれませんね。

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■まとめ

夏の冷え性は放っておくと慢性化しやすく、冬の冷え性も悪化させてしまいます。ですから、少しでも早いうちに改善しておきたいですね。

夏場の冷え性は、様々な要因が複雑に絡まり合って引き起こされているのが特徴です。ですから、冷房対策はもちろんですが、食生活、睡眠、運動といった生活習慣をトータルで見直すことが大事です。普段何気なく行っている習慣や、どうしても避けられない作業などが冷えの原因となっていることもあり得ますから、日頃どのような場所で、どのように過ごしているか、一度振り返ってみてはいかがでしょうか?ちょっとした習慣を変えるだけで、身体を冷えから守り、体質改善できるかもしれませんよ。

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