海外ウェディングはリーズナブル?国内挙式の相場と比較!

2017年12月27日
海外ウェディングはリーズナブル?国内挙式の相場と比較!

映画のワンシーンのようにドラマチックな演出ができる海外ウェディング。憧れたことのある人も多いのではないでしょうか。実は、国内で結婚式を挙げる際の相場と比較してもリーズナブルにできるといわれており、海外ウェディングを行うカップルが増えています。海外ウェディングが安くなる理由や人気のエリア、注意事項や手配方法についてまとめました。

国内ウェディングと海外ウェディング、それぞれの相場はどのくらい?

国内で結婚式を挙げた場合、挙式と披露宴の合計金額は平均で約354万8,000円という調査結果があります。(※1 )新婚旅行に行く場合はさらに別途費用が必要です。一方で、海外ウェディングにかかる費用の平均は総額で約199万3,000円といわれています。そのうち、2人分の旅行費用の平均は76万7,000円、挙式費用の平均は113万6,000円となっています。(※2)

披露宴コストが上がってしまう主な要因の一つとして、料理や引き出物などゲストにかかるコストが大きいことが挙げられます。そして、国内ウェディングの場合は海外ウェディングに比べて会場へのアクセスが良い分、招待客の人数が多くなりがちです。ちなみに、国内ウェディングにおける招待客人数の平均は70.2人で、ここ数年は増加の傾向にあります。さらに、招待客1人当たりの挙式・披露宴費用の平均が6万4,000円、料理・引き出物費用が1万8,500円で、こちらも増加傾向です。(※1)

国内で結婚式を挙げる場合、多くの人に祝ってもらえる反面、招待客にかかるコストも高くなるといえるでしょう。一方海外ウェディングの場合、誰も招待せず結婚するカップルだけで行う場合もありますし、ゲストを招待する場合でも親族や親友などに限られるため、10名以内であることが多いようです。そのため、食事代や引き出物代などゲストにかかるコストを大幅に下げることができます。

加えて、海外ウェディングは新婚旅行を兼ねる場合が多いです。それらの結果として、海外ウェディングは国内ウェディングと比較した場合、トータルの費用で考えればリーズナブルになることが多いのです。

海外ウェディングにかかる費用には何があるの?

ここで、海外ウェディングにかかる費用の内訳をリストアップしてみます。一般的には「基本プラン+オプション・グレードアップ代+旅費・滞在費・現地パーティー代・お土産代など」とされています。それに加えて、帰国後に国内でのお披露目パーティーや食事会、あいさつ回りなど、海外での結婚式に出席できなかった人に結婚報告を行う場合は、その費用が別途かかります。海外ウェディングを計画する場合は、トータルでかかる費用や手間を見通して考えるのが良いでしょう。

一方で、ウェディングサービス会社によっては、海外挙式と国内披露宴をセットにしたプランを販売しているところもあります。実施時期や申し込み時期によっては、通常の国内挙式・披露宴と海外新婚旅行の総額よりもリーズナブルにできることもあります。

海外ウェディングはどんなカップルに向いているの?

まず、国内ウェディングに比べてトータルコストを抑えやすいので、結婚式にかける費用を節約したいカップルに向いているといえます。また、海外ウェディングが国内ウェディングよりもリーズナブルに行えるポイントは招待客の少なさにあるため、「もともと招待客が少ない」「自分たちだけで、またはごく親しい人だけでプライベートな結婚式をしたい」と考えているカップルは、海外ウェディングを検討してみると良いかもしれません。

逆にいえば、「親しくない人にまで義理で出席してもらわなくてもいい」という場合、海外ウェディングを選ぶことによって呼びたくない人を招待しなくて済むともいえます。それから、結婚式の準備に時間や手間をかけたくないカップルにも海外ウェディングはおすすめです。なぜなら、招待客が少なければ準備期間も短くて済むからです。一般的に、国内ウェディングの準備期間が1年間ほどであるのに対し、海外ウェディングの場合は2、3カ月~半年くらいといわれています。(※3)

海外ウェディングで人気の場所は?注意事項と手配方法は?

海外ウェディングの場所として一番人気を誇っているのは、ハワイです。一年中気候が安定していて治安が良く、日本語も通じることや日本からの好アクセス、年齢性別を問わずゲストを招待できる場所であるのが人気の理由でしょう。しかし、ハワイの場合、他の場所よりも挙用が10万円ほど高くなることが多いのがネックです。

また、日本人旅行者が多いため、「海外」という雰囲気をやや感じにくいという声も出ています。ハワイの他には、グアムやサイパン、タイのプーケット島やインドネシアのバリ島、モルディブやタヒチなど、南のリゾートアイランドに人気があります。特に、アジアは他のエリアよりもリーズナブルなのが魅力ですが、雨季があることや虫が多いことなどに注意が必要です。

その他、ヨーロッパやアメリカ、メキシコのカンクンやジャマイカなどでも海外ウェディングは可能ですが、費用はその他のエリアよりも高くなる傾向にあります。どのエリアを選ぶ場合でも気をつけたいのは、ウェディング会場の下見やヘアメイクのリハーサルができないこと。写真やビデオなどを見て手配内容を決めていきますが、現地に行ってみたらイメージと違ったという声もあります。

ギャップを防ぐためには、担当者に実際どんな感じなのかをよく確認したり、その場所で結婚式を挙げた人の口コミを見たりすると良いでしょう。海外ウェディングを行う際に必要なのは、現地での教会や会場、着付けなどを手配するコーディネーターです。現地オフィスに日本人スタッフがいる会社や日本に窓口を持っている会社もあるため、個人でメールなどを使って手配することもできます。その場合、日本から現地への飛行機や現地での移動、宿泊などは別で手配が必要です。また、ウェディングプランを用意しているリゾートホテルを利用すれば、宿泊申し込みと海外ウェディング手配を1カ所で行うこともできます。

一般的には、海外ウェディング手配を請け負っている国内の結婚サービス業者に依頼して、現地手配会社との打ち合わせを仲介してもらう方法があります。写真や動画などの資料を見ながら国内で日本人スタッフと打ち合わせができるため、もっとも手軽な方法といえるでしょう。その他、海外ウェディング部門を持つ旅行会社に、新婚旅行手配と同時に海外ウェディングの手配を依頼することも可能です。

国内挙式より手軽にできるかも!海外ウェディングを検討してみては?

新婚旅行と結婚式を一緒に行える海外ウェディングの費用相場は、国内ウェディングに比べて大幅に安く、少人数で気軽な結婚式にできるのが魅力です。また、費用だけでなく準備期間の短縮や準備の手間を省略できるのもメリットとなっています。海外ウェディングを計画する際には、帰国後に改めて結婚報告を行う場合のコストも想定すると良いでしょう。

なお、海外ならではのトラブルや下見しないことによるイメージギャップも発生することがあるため、時期やエリア選びには注意してください。

▼参考サイト
※1.【ブライダル総研】ゼクシィ 結婚トレンド調査2017調べ
※2.【ブライダル総研】ゼクシィ 海外ウエディング調査2017調べ
※3.【マイナビウエディング】それぞれの魅力を徹底解剖 海外挙式と国内挙式を比較してみました!

ライタープロフィール
chi_yuさん
【chi_yu】
海外旅行ツアーコンダクターとして18年勤務(国内ツアーも少々経験)、リタイア後にライターの道へ。国内・海外の旅行、観光地、歴史文化、お出かけ・デートスポット、グルメなどの記事を得意としておりますが、他ジャンルにも積極的にチャレンジ中です。
chi_yuのブログ:元・海外旅行ツアコンの「添乗員ノート」http://tourconductor-note.com/
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