〇〇ペイがお得になる理由は?自分に合ったキャッシュレス決済を選ぼう!

2019年11月25日

〇〇ペイという名称のキャッシュレス決済が次々と登場しています。「これから始めてみようかな」と思っている人もいるのではないでしょうか。一方、「使い方がわからない」「メリットより不安なことが多い」といった声も少なくありません。

そこで、この記事では〇〇ペイがお得になる理由やキャッシュレス決済の選び方、利用するときの注意点などについて解説します。

〇〇ペイがお得になる3つの理由

理由1.ポイントがつくから

〇〇ペイがお得になる1つめの理由は、買い物やチャージをするときに「ポイントがつくから」です。1000円の買い物をしたときに10円のポイントがつけば、次回は同じ商品が10円安く買えます。現金で支払いをしても少しも値引きされませんが、〇〇ペイならポイントの分だけお得になるというわけです。

理由2.キャンペーンがあるから

2つめの理由は、大規模キャンペーンがあることです。〇〇ペイでは「1000円分のポイントが当たる」「代金が半額になる」といった大盤振る舞いのキャンペーンがしばしば展開されています。「キャンペーンの内容にひかれて〇〇ペイを使い始めた」という人も少なくないでしょう。

理由3. 国のポイント還元事業が利用できるから

3つ目の理由は、国の「キャッシュレス・消費者還元事業」(ポイント還元事業)が利用できるからです。2019年10月に消費税が10%に上がったタイミングで、国はポイント還元事業をスタートさせました。9カ月限定ですが、企業からだけでなく国からもポイント還元が受けられます。

制度の加盟店で買い物をすると、その場でポイントがもらえたりポイント分の金額が値引きされたりするのでお得です。ポイント分のお金が後日銀行口座に振り込まれるケースもあります。

ポイント還元事業で消費税アップ分が帳消しに

ポイント還元事業に参加している中小規模の加盟店でキャッシュレス決済をすると、原則的に5%のポイントが戻ってきます。店頭などに「キャッシュレス・消費者還元事業」の看板やポスターが設置されている店舗はこの制度の対象です。また、大手コンビニのフランチャイズ加盟店で買い物をすると、基本的に2%のポイント還元が受けられます。

1000円の商品を買ったケースを例にして、税込価格を比較してみましょう。消費税が8%の場合、消費税は80円なので税込価格は1080円です。消費税が10%に上がると、税込価格も1100円に上がります。一方、消費税10%で5%が還元された場合は、消費税100円から還元分50円が差し引かれるので、税込価格は1050円になります。

このように、ポイント還元事業を利用すると、消費税増税の負担を帳消しにできるのです。ただし、店舗によってポイント還元事業の対象になるキャッシュレス決済の種類は異なります。「キャッシュレス・消費者還元事業」の公式サイトに設置された検索機能を使うと、どの店舗でどのキャッシュレス決済が使えるのかが確認できるので便利です。

〇〇ペイの始め方は

〇〇ペイを始めるときは、スマートフォンにアプリをダウンロードして、さらにクレジットカードや銀行口座など決済に必要な情報を登録する必要があります。登録できるクレジットカードが限定されている場合があるので注意しましょう。

決済をするときは、店舗が用意しているQRコードをスマートフォンで読み取るか、スマートフォンに自分でQRコードを表示させて読み取ってもらうかの、どちらかの方法になるのが普通です。QRコードを利用する決済の仕組みなので、〇〇ペイは「QRコード決済」と呼ばれています。

〇〇ペイでたまるポイントは、基本的にその〇〇ペイや提携サービスでしか使えません。AAペイでたまったポイントを無関係なBBペイで使うことはできないのです。ポイントの仕組みは非常に多種多様で、それぞれのサービスごとに異なります。ポイントの種類によっては有効期限がある場合もあります。出金するときに手数料がかかる場合もあるため、チャージは慎重におこないましょう。

「たくさんある〇〇ペイのうち、どれを選べばいいかわからない」という人は、「自分がよく利用する店舗で使える〇〇ペイ」を選ぶことをおすすめします。

ほかにもある制度の対象になるキャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは、文字通り「現金を使わないで支払いをすること」を意味します。ポイント還元事業の対象になるキャッシュレス決済はQRコード決済だけではありません。クレジットカードや電子マネー、デビットカードでもポイント還元が受けられます。

クレジットカード

現金を使わない決済の方法と聞くと、クレジットカードを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。個人の信用を担保にして、クレジットカード会社に買い物の代金を立て替えてもらうのが、クレジットカードのショッピング機能です。

クレジットカードもキャッシュレス決済の一種なので、ポイント還元事業に参加しているクレジットカードを使うと国からのポイント還元が受けられます。ただし、還元を受けられるポイントには上限が設定されている点に注意しましょう。

電子マネー

電子マネーとは現金の代わりに使える電子的なお金です。通勤や通学に交通系電子マネーを使っている人も多いでしょう。電子マネーには主にプリペイド型(前払い)とポストペイ型(後払い)の2種類があります。

あらかじめお金をチャージして利用するのがプリペイド型です。現金を直接チャージするかクレジットカードからチャージする方法が一般的でしょう。一方、ポストペイ型の場合は、使った分だけ後日クレジットカード会社から請求が来ます。

ポイント還元事業の対象になっている電子マネーを利用すると、その場で還元分が値引きされたりポイントが付与されたりするのでお得です。QRコード決済や電子マネーをクレジットカードに紐(ひも)づけている場合、チャージをするタイミングと利用するタイミングで両方のポイントがもらえます。

デビットカード

デビットカードとは銀行口座に直接紐づけられた決済用のカードで、銀行口座にある残高の範囲内でしか決済ができません。銀行口座に残高が10万円ある場合、10万円を超える決済はできないのです。

クレジットカードは後払いのシステムなので、「ついつい使いすぎてしまうのが心配だ」と感じる人もいるでしょう。デビットカードなら使いすぎを防ぎやすく、クレジットカードの審査に通らない人でも作りやすいので利用が広がってきています。

キャッシュレス決済を安全に使うためには

キャッシュレス決済は、インターネットやコンピューターを利用して電子的に決済をする仕組みです。お金のやり取りを直接自分の目で確認できないため、「なんとなく不安だ」と感じる人も多いのではないでしょうか。キャッシュレス決済を安全に使うためには、大切な情報が流出しないように十分注意する必要があります。

たとえば、クレジットカードなどの情報を登録しているスマートフォンを紛失したり中身を盗み見られたりすると、不正利用されてしまう可能性が高まります。画面ロックは必ずかけておきましょう。

さまざまなサービスで同じパスワードを使い回すのも危険な行為です。一度パスワードが流出すると、複数のサービスで被害が出る可能性があるためです。IDやパスワードは厳重に管理するよう心がけましょう。

自分に合った決済の方法を選ぼう

日本人には現金主義の人が多いといわれています。「少し損をしても安心できるほうが良い」と考える人もいるでしょう。一方、「レジの決済がスピーディーになる」「ポイントでお得に買い物ができる」などの点に魅力を感じる人も少なくありません。

ひと口にキャッシュレス決済といってもさまざまな方法があるので、メリットとデメリットを比較して自分に合った決済の方法を選びましょう。

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ひまり

元システムエンジニア。大学では心理学を専攻。猫飼い歴15年で、現在13歳のメインクーンを飼っています。サグーワークス(プラチナライター)やエディトル、お金とライフのオウンドメディアなどで活動中。

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