今だからこそ、知っておきたい!ラグビーの歴史

2016年8月4日

2015年のワールドカップでの日本代表の活躍が記憶に新しいラグビー。エース・五郎丸選手のキック前の独特なポーズが話題となり、テレビや各種メディアで取り上げられることが増えました。イングランド生まれのこのスポーツは日本には19世紀末ごろに伝来し、幾度かのブームを経て現在に至っております。そんなラグビーの歴史を今一度振り返ってみましょう。

ラグビーの起源とは

ラグビーは1823年、イングランドのあるパブリックスクール(日本の中学校~高校にあたる学校)で行われていたフットボールの試合中、選手の1人がボールを抱えたまま走り出したことがその始まりだと言われています。当時のフットボールのルールでは手を使うこと自体は許されていましたが、ボールを持って走るということは禁止されていました。当時フットボールは大変人気のスポーツでしたが、学校ごとにルールが異なり、試合をするときには前後半をそれぞれのルールで試合を行うのが一般的でした。このルールの統一を行った際に、ボールの扱い方とプレイ中の身体接触に関する考え方が2つに分かれ、一方はサッカーに、そして一方はラグビーへと分かれていったのです。この“ラグビー”という名称は初めてボールを持って走った選手の所属するパブリックスクールの名前が「ラグビー校」だったことに由来します。当時イングランドでは中流~上流階級に人気があるスポーツで、「紳士のスポーツ」と呼ばれるようになりました。

日本でのブーム

そんなラグビーが日本へやってきたのは19世紀末です。ペリーの来航によって開国をし、西洋の文化を次々と受け入れた日本では、ラグビーも西洋文化の1つとして伝来しました。ラグビーの競技精神が武士道に通ずるところがあるということで一部の日本人から支持を受け、すぐに受け入れられるようになったのです。そんなラグビーが本格的に普及し始めるのは1920年代、大学生にプレイされるようになってからです。最初に慶應義塾大学に伝わり、明治大学・早稲田大学へと広まって“学生のスポーツ”として人気に火がついたのです。現在でも行われている伝統ある「早慶戦」が始まったのも1924年の出来事でした。1926年には日本ラグビーフットボール協会が公式に設立され、皇室からも支持を受け瞬く間に国民的スポーツの1つとなりました。戦争によって甚大な被害を受けた後も驚異的なスピードで復興を果たし、現在では日本代表をはじめ多くの大学、社会人チームが活動しています。2019年にはアジアで初となるラグビーワールドカップが日本で開催される予定です。

まとめ

近年再び注目を集めるようになったラグビーですが、実は日本でのその歴史は長く、多くの人々に愛されてきたスポーツです。2019年のワールドカップも大いに盛り上がることでしょう。

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