鉄人のスポーツ!?トライアスロンとは

2016年8月4日

過酷なスポーツの1つとして知られるトライアスロン。水泳・自転車・マラソンの3つを連続して行う耐久競技であり、その競技者は“アイアンマン=鉄人”と称されるほどハードなスポーツです。比較的新しい競技ですが、今では日本の各地で大会が行われるようになっています。その歴史やルールとはどのようなものなのでしょうか。

トライアスロンの歴史

世界で初めてトライアスロンの大会が行われたのはアメリカのカリフォルニア州、1974年のことでした。このわずか7年後の1981年には日本でも大会が開かれていますから、急速にこの競技が世界に広まっていったことがわかります。当初はラン4.5km、バイク8km、スイム400m、ラン3.2km、スイム400m、という順番で、現在の形式とは違うものでした。現在のスイム→バイク→ランという形になったのは1978年のワイキキで行われた大会からです。「マラソン、水泳、自転車レース、この3つのどれが過酷なのか?」というアメリカ軍人たちの議論をきっかけに、「ならば3つを同時に開催し、どれが1番か決めようではないか」という提案がなされ、「スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km」という現在のトライアスロンと同じ形式の大会が開催されるに至ったのです。きっかけは冗談交じりのクレイジーな提案でしたが、今や世界各国で競技会が行われ、2000年にはオリンピックの正式種目にもなっています。

トライアスロンの種類

実はトライアスロンは、距離によって大きく3つの種類に分けられます。現在でもハワイで行われている「スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km」のレースはその中でも最も過酷なレースで、「アイアンマン・ディスタンス」と呼ばれ、レースを完走した人には“アイアンマン”の称号が贈られます。次に長い距離を誇るのが「ロング・ディスタンス」で、スイム4.0km、バイク120km、ラン30kmと、スイムは少し長めですが他の2つの距離が短くなっています。そして「オリンピック・ディスタンス」もしくは「ショート・ディスタンス」のレースはスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmと他と比べかなり距離が短くなっています。このショート・ディスタンスは1982年に国際基準が設定されたのですが、これによって競技への参加のハードルがぐっと下がり、人気に火がついたのです。現在では様々な距離設定の競技会が行われており、なかにはリレー形式のものもあります。

まとめ

競技時間が10時間以上に及ぶことも珍しくなく、「過酷なスポーツ」というイメージが強いトライアスロン。ですが新しいスポーツゆえに様々な広がりを見せており、バリエーション豊かな競技となっていますから、これからますます盛り上がっていくかもしれませんね。

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