人生において辛い出来事の中には、好きだった人に別れを告げられる「失恋」があります。失恋は心に強いダメージを与えますが、同じ失恋でも男性と女性では失恋後の行動に違いがあるといわれています。女性の場合は、失恋をすると当然、心に痛手を受けますが、すぐに立ち直り次の恋人を探す、あるいはすぐに次の恋人ができて新たな恋愛を楽しむ、というパターンが少なくありません。それに対し男性の失恋は、いつまでも心の痛手を引きずって、なかなか頭の切り替えができないというパターンが見受けられます。なぜ女性に比べて男性の方が、終わってしまった恋愛をいつまでも引きずりやすいのでしょうか。
女性の方が立ち直りが早い？女性の失恋対処法
友達数人が集まった際、盛り上がる話題といえば恋愛話、いわゆる「恋バナ」です。恋バナは男性より女性の方が大好きで得意な話題という傾向があり、日頃から恋バナに華を咲かせる女性たちは少なくありません。しかし恋バナは恋愛が上手くいっている時だけでなく、失恋したことも含まれるので、自然とその話題になります。失恋で辛い心情を友達に聞いてもらい時には励ましてもらう、そうすることで傷ついた心は癒されます。そして辛いことを1人で抱えるのではなく、吐き出すことで心のバランスを保つことができます。外に吐き出すことによって、終わってしまった恋愛を対象化し過去のものとして、次の新しい恋愛について思いを巡らせるような状態に持っていくことができるのです。普段から恋バナを話すことに慣れている女性の方が、失恋によって抱えてしまったストレスを外部に出して解消するのが上手いといえるでしょう。
新しい恋愛のことが考えられない！男性が失恋を引きずる理由
女性と比べて男性の場合は、自分の恋愛話をすることに慣れておらず、恋愛以外でも自分の心情を外に吐き出すことが苦手である人が少なくありません。失恋や失敗したことなどをずっと引きずって、くどくどと話す男性は「女々しい」と思われがちです。つまり、日本では男が失恋や辛いことを人に話すことは、情けない行為という考えが根深く残っています。そのため、女々しいと思われることが嫌で、失恋したことを外に吐き出して対処するということができない男性が多いのです。その結果、いつまでも終わってしまった恋愛を引きずり、次の恋愛のことを考えられない、というパターンに陥ってしまうのです。男性であっても「失恋について話すのはみっともない」などと見栄を張らずに、勇気を出して辛い心情を吐き出してみることが大事なことだといえるでしょう。そして心にダメージを受けると精神が不安定になり、最悪、自律神経が乱れることもあります。自律神経のバランスを整えるために、規則正しい生活を送り適度な運動をして汗をかく、あるいは趣味や仕事など恋愛以外のことに没頭して楽しい時間を過ごすなど、心身ともに健康的な状態に持っていくことが、失恋から立ち直る方法としてはおすすめです。
男性と女性では、恋愛や失恋に関する対処法は女性のほうが一枚も二枚も上手という傾向があるようですね。意識的なのか無意識なのか、失恋をしてもすぐに立ち直り次のステージへ向かう女性、失恋を引きずりなかなか次のステージへ向かえない男性と、その心の切り替え方は女性の圧勝といえるでしょう。男性も失恋を内側に溜め込まないで、女性のように外に吐き出し心を健康な状態に保つことが大事なことです。
