出会いを強く求める人ほど、周りにある出会いに気が付かないものです。そして「なぜ自分だけ」と思い込んでしまったり、「だって周りに女しかいないんだから仕方がない」と理由をつけてみたりします。でも、もしかしたらそんなふうに「自分に言い訳を許してしまう心」が出会いを遠ざけているだけなのかもしれません。ですから、出会いがないと感じるときほど言い訳を我慢するように気を付けてみましょう。「だって」という言い訳をやめるだけで周りの見え方が違ってくるはずです。
待っているだけでは見えてこないのが出会い
「出会いがない」を口癖にしてしまうと、女性の心の中には無意識のうちに「白馬の王子」を待つ気持ちが生まれてしまうようです。「出会うなら素敵な王子様がいい」と思う気持ちには問題はありませんが、「ただ黙って出会いを待つ」というスタンスに陥りがちなのは気を付けた方がよい点かもしれません。おとぎ話の世界でも、お城に閉じこもったまま何も動かず理想の王子様に出会えたお姫様は意外と少ないのです。「シンデレラ」も「白雪姫」も思い切って自分で外に出て行き、その結果王子様に出会うことができました。もちろん、特に動いていないのに出会いが向こうからやってきたように見えるお姫様もいます。でも、彼女たちはお姫様という立場のせいで自由に外に出ることが許されなかったうえに、自分が動くまでもなく周りの人が奔走してくれたというだけなのです。
ドラマチックな展開で王子様に出会ったお姫様をうらやましいと思うかもしれませんが、おとぎ話の中のお姫様でも自分で行動を起こした人の方が素敵な出会いを見つけているのですから、現実世界で自分の思い描く王子様と出会おうと思ったら、やはり自分で動いてみた方がよさそうです。出会いが近づいてくるのを待っているよりも、自分から近づいて行った方が何十倍も素敵な王子様に出会いやすくなるはずです。
意識しすぎると逃げてしまうのが出会い
では、素敵な王子様と出会ったおとぎ話のお姫様たちは、王子様を探す目的で外に飛び出して行ったのでしょうか。答えはNOです。確かにシンデレラは一見王子様に会うためにお城へ出かけたように見えますけど、彼女の心の中にはお姉さんたちのような野心は無かったはずです。「素敵なドレスを着て踊ってみたい」という可愛らしい夢でシンデレラの胸はいっぱいだったのではないでしょうか。実は、このことこそがシンデレラが素敵な出会いを手にしたポイントのひとつ。舞踏会で王子様の周りに集まったのは、王子様狙いの女性ばかりです。そんな中、他の人とは雰囲気の違うシンデレラは王子様には魅力的に見えたのでしょう。
男性は、自分に媚びを売って言い寄ってくる女性にはあまり魅力を感じないようです。それよりも、自分らしく一生懸命生きている女性を守ってあげたいと感じるもの。ですから、せっかく思い切って外に飛び出して行くなら、ただ出会いを探すのではなく、自分が心からやってみたいと思うことにチャレンジしてみるとよいですね。恋愛ばかりを意識しすぎていると逃げてしまうのが出会いですから、意識しなくなると向こうから勝手に近寄ってくるかもしれません。
白馬の王子は白馬に乗っているとは限らない！
最後に、近くを通った王子様を見逃さないコツを伝授しましょう。実は、現実世界の「白馬の王子」は一見「白馬の王子」に見えません。白馬に乗っているとは限らないどころか、白馬と一緒にいるとも限らないからです。それなのに、白馬に乗っているという前提で探してしまうから、近くにいるのに気が付かないという女性が大勢います。王子様よりも白馬に興味があるなら別ですが、どんな人が自分にとっての王子なのかを見つめ直してみましょう。そうすれば「あっ、この人だったんだ」と気付くことになるはずですよ。
