初心者が着物を始めるために必要なこととは?

2016年11月24日

着物を「自分で着られたらいいな」と感じたことはありませんか。日本の伝統衣装である着物は、様々な場で映える反面、初心者には敷居が高く感じられがちなものです。そんな「着物に興味はあるけど手を出しづらい」という初心者のために、無理なく着物の世界に入るためのコツをご紹介します。

着物と小物をお手頃価格でそろえる!

まず着物と帯をそろえましょう。初めから呉服店で新しくあつらえる必要はありません。リサイクルショップを利用したり、親戚や知り合いに譲ってもらうなどすれば比較的低予算でそろえられるはずです。特に、今の高年齢者層は着物を当たり前のように持っていた最後の世代です。この方たちが若いころに作られた着物や帯は質もよいため、それらを譲っていただければラッキーです。着物と帯が手に入ったら、次は小物の準備です。特に女性は着物を着るのにたくさんの小物を使います。また襦袢などの下着類や草履、足袋も必要です。初心者の場合、着物や帯の他にこれらの小物類をそろえなければなりません。しかしこれらの小物類をいちいちまともに買っていたのでは金銭的に大変です。そこでおすすめなのが、デパートの催事を利用することです。呉服市のような催事では小物類をお値打ち価格で手に入れることができます。目で確かめて買えるので、質の面でも安心です。

着付けを覚えるために

着物初心者にとって、最大の難関が着付けです。しかし今はDVD付きの教本もありますし、インターネット上に解説動画も上がっています。昔と違って独学で覚えることも可能です。それでも独学するのに自信が持てない場合は、思い切って着付け教室に通うのもよいでしょう。ここで気を付けなければいけないのが、着付け教室の中には、生徒に着物などの購入を促したり、資格免状の発行やテキスト代などで高額の費用がかかる教室もあるということです。ですから着付け教室を選ぶ際にはインターネットで口コミをよく調べ、金銭的なトラブルが起こる危険が低そうな教室を選ぶようにしましょう。

着られると便利な着物!

着付けを覚えるのにはそれなりに時間がかかります。しかし一度覚えてしまえば、本当に便利です。高級レストランや超一流ホテルにも正々堂々と着ていけますし、観劇などのちょっとしたお出かけにも向きます。また訪問着や色無地といった礼装があれば結婚式にも対応できます。基本さえ押さえてしまえば、カジュアルからフォーマルまでどんな席にでも対応できるのが着物の魅力です。最近では、着物で街歩きをするイベントも各地で開催されていて、着物でお出かけできる範囲は確実に広がってきています。自分で着られるようになると、いつもの外出がさらに楽しくなりますよ。

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