これで成功をつかめる!起業するときに大事なこととは

2018年1月25日
これで成功をつかめる!起業するときに大事なこととは

「自分主体で仕事をしてみたい」「長年の夢を実現したい」などの理由で起業したいと考えている人もいるでしょう。しかし起業をするにあたって、何をすればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。そこで、起業をするにあたって大事なことについてまとめてみました。

経営者の心構えを持ち、綿密な事前準備をして事業を始めるが成功のカギ

起業をするには少なからずリスクや不安がつきまといます。そのため思い切った決断と素早い行動を取らなければ起業をすることができません。しかし勢いだけで起業をしても、なかなか成功にいたらないのもまた現実です。起業を成功させるにはいろいろなことが必要ですが、その中でも経営者の心構えを持ち綿密な事前準備をして事業を始めることが重要になります。(※1)

経営者の心構えとして「自己責任」「部下のために死ぬ覚悟がある」などの精神を持つことも重要ですが、事業を行うときに強い意志を持つことも忘れてはいけません。(※3)経営者として事業を行う中で物事がうまくいかない場面も多い傾向です。そのようなときでも自分の信念を貫いて事業を続けていけるタフさが要求されます。強い意志を持って事業を継続させ苦しい時期を乗り越えると成功の道が開けるのです。

また、残念ながら、これ以上事業を続けていくのが難しい状況に陥ってしまうこともあるでしょう。そのようなときは潔く撤退を決断できる強さも必要です。(※2)起業を成功させるには、どのような事前準備をするとよいのでしょうか。それは事業で利益を上げるための戦略をしっかりと練ることです。事業を行う方向性を明確にして集客のターゲットとなる人や企業に適した商品開発を行い、それを販売するというプロセスをしっかり考える必要があります。それにより効果的な営業が可能となり、事業の利益向上が見込めるようになるでしょう。(※2)

起業形態は事業者の信用度と税金面を考慮して決める

起業して事業を行うとき「個人事業主として独立するか」「会社を設立するのか」を選択しなければなりません。どちらの方法を選択すればよいのかは起業者の状況によって変わってきます。選択する基準もいろいろありますが、事業者の信用度と税金面を考慮して決めるとよいでしょう。事業者の信用度を重視するのであれば会社を設立したほうが好ましいです。

企業の中には法人でなければ取引しないというところも少なくありません。個人事業の建築業者がクライアントから法人化を条件に取引を打診されるという話も多い傾向です。税金面を考慮して選択する場合は会社設立したほうがよいときもあれば、個人事業のほうがよいときもあります。個人事業主に課税される所得税は累進課税が採用されています。累進課税とは課税所得額が多くなるにつれて税率も高くなる課税形式のことです。

一方、会社に課税される法人税は、所得税のように細かく税率が分類されていません。そのため課税所得額が多くなると、法人税率のほうが所得税率よりも低くなるのが一般的です。それにより、法人税のほうが所得税よりも安くなる場合が増えるのです。年間の事業利益が600~800万円以上になると、一般的に会社を設立したほうが税金も安くなります。したがって、起業初年度から多くの事業利益を見込んでいるのであれば、会社を設立したほうが一般的にお得です。(※4)(※5)逆に起業初年度は事業利益があまり見込めず、赤字を出してしまう可能性もある場合は個人事業を選択したほうがよいといえます。

起業当初は利益の安定確保をめざそう

起業をしてから事業を継続させるのはそう簡単ではありません。企業の生存率の統計によると、起業してから10年後に約30%、20年後には約50%の企業が撤退している現実があります。(※6)これから起業して失敗する可能性も決して低くないのです。起業で失敗してしまう原因は人それぞれですが、その中でいくつかの共通点があります。

起業で失敗してしまう原因を把握しておくと事業の成功に結びつけやすくなるでしょう。起業で失敗してしまう原因の中でもよくあるのが、一度に大きくもうけようとしてしまうことです。開業時から多くの利益を上げるには、その分初期投資の額も増やさなければなりません。しかし用意できる事業資金には限りがあります。開業時から多くの資金を事業へ投入してしまうと運転資金に余裕がなくなってしまいます。開業してからすぐに事業が軌道に乗れば問題ないのかもしれません。

しかし、なかなか売り上げが伸びなければ事業資金が不足し、苦しい経営を強いられてしまうでしょう。その結果、経営に行き詰まって事業を断念してしまうことになるのです。起業当初は利益の大きさよりも利益の継続性を重視して事業を行ったほうがよいでしょう。そのため小規模でもよいので安定した利益獲得を目指すことが大切です。(※7)

起業に対する迷いを解消するには

自分で事業をして成功できるのかという不安から、起業することに迷いが生じてしまうのもよくある話です。起業をしたいという考えを持っていても、なかなか行動に移せない人も少なくありません。これから自分で事業を始めようとするのであれば、起業に対する迷いを解消ことが大切です。自分自身としっかり向き合うことで起業に対する迷いをなくすことができます。自分自身を客観的に分析して足りない部分を洗い出し、その解決策を考えることで起業に対する不安をなくせるのです。自分だけで解決できないのであれば成功している起業家からアドバイスをもらうとよいでしょう。(※8)

起業セミナーに参加して、迷いを解消するのも1つの方法です。起業セミナーとは起業に関する話を聞けるイベントのことです。「資金調達や助成金に関するもの」「ビジネスモデルやマーケティングに関するもの」など、いろいろなテーマの起業セミナーが開催されています。そのため起業セミナーへ参加すると起業に関するさまざまな情報を得られるのです。あらかじめ目的を明確にして起業セミナーへ参加すれば、より意味のあるものにすることができます。(※9)

それから起業家支援の事業会社や専門家へ相談して起業に対する迷いを解消する方法もあります。複数の人を対象に講演する起業セミナーと違い、個別に話せるのが起業家支援の事業会社や専門家へ相談するメリットです。自分の起業に対する専門的なアドバイスを直接もらえるので、起業に対する迷いが解消される可能性も高くなります。起業セミナーの中には、ありきたりな内容の話しかしないものも少なくありません。

前例の少ない事業を行おうとしている人が参加すると物足りなさを感じてしまうこともあるでしょう。そのようなことから前例の少ない事業を行おうとしている人は、起業家支援の事業会社や専門家へ相談して起業の準備をしたほうが賢明です。(※9)

起業家支援の事業会社や専門家へ相談して有益な情報を得るのが効果的

起業で成功したいのであれば経営者の心構えを持ち綿密に事前準備を行いましょう。また起業をする前に事業で失敗してしまう原因を把握しておくことも大切です。起業をする場合は個人事業か会社を設立するか選択しなければなりません。事業者の信用度や税金面によって適した起業形態が変わるので、しっかり考慮して選択する必要があります。

起業に対する迷いが生じたときは自分自身と向き合ったり、起業セミナーへ参加したりして解消することが可能です。しかし個別に専門的なアドバイスを受けられる起業家支援の事業会社や専門家へ相談したほうが、有益な情報を得やすいといえます。

※1.【SONIDO】起業して失敗する人の8つの共通点
※2.【起業18フォーラム】起業に必要なものと準備、そして成功条件をご紹介!
※3.【masnetフォーラム】経営者の心得と実践のポイント
※4.【アンドレnet】個人事業主と法人化どちらがいいの?-メリットデメリットまとめ
※5.【会社設立ひろば大阪】法人成りのタイミング/個人事業主の所得がいくら以上であれば法人化が有利?
※6.【経済成長を実現する中小企業】11/63ページ
※7.【東京会社設立パートナーズ】起業の失敗/安易に起業して失敗する例も
※8.【株式会社ナレッジソサエティ】起業したばかりの人が陥るパターンとその対処法
※9.【助っ人】起業セミナーに参加する・しないで既にあなたの起業の成功が決まっている? 起業のプロが語る最適なセミナー選択術

ライタープロフィール
hs1002さん
【hs1002】
・略歴
登記業務中心の司法書士事務所で約4年勤務後、2011年に司法書士として独立し、相続、生前贈与、不動産売買登記、会社設立などの業務を中心に行っている。
・得意分野
法律分野全般(相続関係や不動産関係が中でも得意)
投資信託(自分で実際に運用しており、記事執筆経験もあり)
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