始める前に知っておきたい投資の基本とは?

2016年8月15日

NISA(少額非課税制度)や相続税の改正、そしてマイナス金利の導入などの影響で投資を始めようと考えている人が増えているといわれています。何の基礎知識もなく投資を始めるのはリスクが高いため、投資の基本を知ってから始める必要があるでしょう。

貯蓄と投資の違いとは?

投資の基本を知るためには、まず投資と貯蓄の違いを把握する必要があります。貯蓄や投資はさまざまな解釈がありますが、これから投資を始める人は、貯蓄は単にお金を貯めること、投資は積極的に資産を増やすことと理解しておくと良いでしょう。
貯蓄は、現預金など元本が減らない形で保有するのが基本ですが、時の経過とともに増やしていくことが大切なポイントです。そのため、毎月積み立てるのが有効です。一方、投資は、まとまった資金を金融商品などに投じます。うまくいけば利益が得られますが、予想を外せば損失を被るリスクがあることを覚悟する必要があります。

目的を決めた投資を行う重要性

投資を行うには、ある程度まとまった資金が必要です。この資金は貯蓄によって用意することになります。しかし、お金が貯まったら焦ってすぐに投資を始めるのはおすすめできません。まずは、何のために投資するのかをはっきりさせることが大切です。
ただお金を増やしたいという気持ちだけで投資をすると、欲を出して売却時期を誤るなどの弊害があります。老後の資金を用意する、給料以外の副収入を得るなど、投資目的を明確に決めた後で投資対象を探し始めるのがポイントです。投資対象は、株や債券、投資信託そして外貨など多種多様です。目的をはっきりさせることで投資対象を絞ることができるようになります。

投資後の情報収集の重要性

投資目的を決めて実際に資金を金融商品などに投じると、日々の値動きが気になります。しかし、あまりとらわれる必要はありません。もちろん、「ここまで下がったら失敗投資の可能性があるので売却する」といった損切りのルールは必要ですが、過度に値動きを気にすると精神的な負担になります。目的が決まっているのであれば、どっしり構えているのが得策です。
ただし、投資環境が変化しているかどうかについては、常に情報収集しておく必要があります。日本経済、世界経済、そして税法などの制度変更の情報は、ニュースや新聞で定期的に確認しておくべきでしょう。情報収集を怠ると、投資環境が当初の想定から変化していることに気付かず、知らない間に損失が膨らむ危険があります。継続して情報収集しておけば、そんな事態を避けられるでしょう。

貯蓄から投資へという掛け声に踊らされる必要はありません。まずはしっかり貯蓄して投資の元となるお金を貯めることが先決です。そして、お金を貯めながら投資について勉強をしておくことをおすすめします。

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