医療保険って入るべき?必要派vs不要派

2016年8月15日

万が一の時の強い味方、医療保険。テレビCMやインターネットなどで広告を見る機会が多く、まだ入っていなくとも加入を検討したことのある人は多いのではないでしょうか。「医療保険は不要だ」という専門家や評論家の意見を聞いたことがある人もいるでしょう。必要か不要か、両方の観点から医療保険について考えてみましょう。

必要派の意見

医療保険は月々決められた掛け金を支払い、怪我や病気によって治療費が必要になった際に保険料が給付される保険です。給付される条件や金額は保険会社によって様々ですが、主に入院や繰り返しの通院を伴うような疾病に適用されます。もし医療保険に入っていない人が病院にかかったとして、その際の医療費は自分で負担することになります。1週間程度で退院できるような病気ならまだ何とかなるかもしれませんが、ガンや糖尿病など、長期にわたる治療が必要になったとしたらどうでしょうか。せっかくそれまで貯めてきた貯金を切り崩さねばならず、場合によっては医療費の支払いが困難になるということもありえます。病気や怪我はいつ襲ってくるかわかりませんから、医療保険があればもしものときにも自分の貯蓄を守ることができます。

不要派の意見

一方、医療保険は無駄だという意見もあります。そもそも日本の保険制度は充実しており、自己負担額に怯える必要は無いというのがその理由です。普段の医療費は3割負担ですし、高額療養費制度によって1ヶ月に支払うべき医療費の上限も決められています。これは所得に応じて変わるのですが、例えば年収約370万円以下の人であれば、1ヶ月の医療費負担額の上限は57,600円であり、それ以上の請求がきてもきちんと手続きを踏めばそれ以上の金額を払うことはありません。また月々の掛け金が少額だといっても、長い間支払い続ければ大きな額になります。健康で、一度も医療保険を使わなかったという人にとってはお金を捨てているようなものですから、もったいないと思う人がいてもおかしくないですよね。

結局どっち!?

どちらの意見も的外れなことは言っておらず、納得できる部分があったかと思います。考え方は人それぞれですから、どちらが良いとは一概には言い切ることはできません。貯蓄が十分にある人ならば使うか分からない保険にわざわざお金をかける必要はないでしょうし、反対にあまり自由に使えるお金がないという人には強い味方になってくれるでしょう。このように、立場や状況によって医療保険の是非は変わりますから、保険を迷っている人は自分自身を今一度振り返る必要があるといえるのではないでしょうか。

まとめ

医療保険はもしもの際の備えとして大いに役立つ制度です。その一方で、入る必要は無いという反対の意見が多いというのも事実です。世の中には様々な情報が飛び交っていますが、その中から必要なものを選び、自分自身で判断することが大事なのかもしれませんね。

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

Top