保険に入って節税対策!「法人保険」て何?

2016年8月15日

世の中にはさまざまな保険があり、万が一にそなえての生活を補填しています。その中のひとつに「法人保険」というものがあります。しかしほかの保険、例えば生命保険などと違い、法人保険というものは具体的には存在しません。保険そのものでなく、会社の経営者が会社(法人)の代表として入るもの、それが法人保険です。つまりどんな保険でもいいですが、法人で契約し契約料を支払う保険が法人保険となるのです。では法人保険は経営者にとってどんなメリットがあるのでしょうか。

法人保険に入ると税金が安くなる?

会社を経営すると法人税という会社にかかる税金が発生し、納税をしなくてはなりません。法人税は会社の純利益(益金)から会社でかかった必要経費(損金)を引いて税率で割ったもので、損金が高いほど法人税は安くなりますが、法人税では会社の必要経費として損金に認められるものと認められないものがあります。そこで経営者が生命保険などの保険に加入していれば、それは損金と認められ会社が出した損金にプラスされます。その結果、納税する金額は安くなるのです。

退職金積み立てにも効果を発揮!

経営者が自分の退職金の準備をする場合、当然、自分の会社の利益から積み立てることになりますが、会社の益金から積み立てても法人税がかかり金額は少なくなってしまいます。そこで法人保険に入っていると、保険にかかるお金が会社の損金に計上されますから、納税の金額も減ります。退職金の積み立ては何十年もかかりますが、保険に入ってない状態で現金で退職金を積み立てた場合と、法人保険に入って積み立てた場合では、退職金をもらう何十年も経った時に、節税により大きな差が出ます。

事業継承後の納税問題も解決!

経営者が会社経営を生前に引退、または亡くなって、後継者が会社を引き継いだ場合も法人保険は活躍します。経営者が事業を他社に渡す場合、当然、会社の後継者が会社の納税をする義務が発生します。しかし、もし経営者が亡くなった場合は相続税、生前に引退した場合には贈与税と、さまざまな支払いがあります。経営者が引退前に残した会社の資産に対し、これらの税金の金額が資産を上回ることもあります。そのような時、法人保険、例えば生命保険に入っていれば、亡くなったあとでもまとまった金額が後継者に渡り、生前の場合は長期平準定期保険に入っていれば会社の株価を引き下げることができ、納税の金額を少なくすることができます。

経営者をサポートする心強い味方!

節税対策、自分の退職金の積み立て、事業継承とさまざまな問題の解決をサポートしてくれる法人保険。会社の利益を追求するだけではなく、長い経営計画を見た場合、経営をサポートしてくれる法人保険は、経営者にとっては必須の保険といえるでしょう。

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