派遣で働くときに知っておくべきこと

2016年8月15日

派遣社員という働き方を考えるときには、正社員、アルバイト、契約社員というほかの雇用形態と比較をして考えることで理解が深まります。正社員、アルバイト、契約社員に共通しているのは、会社からの直接雇用だという点です。派遣だけが会社からの直接雇用ではなく、派遣会社に登録をして働くという働き方になっています。以下では派遣という働き方をするときに知っておくべきことについて解説します。

派遣の人は派遣会社に所属している

当たり前に思うかもしれませんが、派遣で働いている人は派遣会社に所属をしています。例えば、とある大手メーカーの工場で、A派遣会社、B派遣会社、C派遣会社の人が働いていたとします。この人たちは同じ職場で同じ仕事をしていますが、所属している派遣会社が異なるので、給料などの待遇も異なります。大手メーカーの正社員や契約社員ならば、大手メーカーの福利厚生を受けられますが、派遣会社に所属している人たちは、派遣会社の福利厚生を受けることになります。
同一労働同一賃金の原則があるので、どこの派遣会社に所属をしていても同じ仕事をしているなら同じ給料をもらえるはず、所属する派遣会社は関係ないと考える人がいますが、実はこれは大きな間違いです。自分が所属している会社はとても重要であり、給料や福利厚生などで差がつくことがあります。同じ職場で同じ仕事をしているのに、A派遣会社とB派遣会社では時給が50円異なるということも実際に聞いたことがあるのではないでしょうか。派遣会社に登録をするときは、なにも考えずに気軽に登録する人も多いですが、実際に働くとなると、自分がその会社で働くことにしっかりと納得をして働くことが重要です。

派遣から正社員になれることもある

派遣から正社員になれることもあります。紹介予定派遣では、一定の期間派遣として働いて問題がなければ正社員として登用されます。通常の派遣でも、大学を出たばかりの若い人などは正社員としてスカウトされることも多いようです。30代~40代となってくるにつれて正社員に登用されることは難しくなっていきますが、能力をアピールできれば可能性がないわけではありません。

派遣で働くときは目的を持って働くことが重要

同一労働同一賃金の原則があるので、同じ仕事をしていれば同じ給料をもらえると考えている人もいますが、現実はそう甘くはありません。正社員と派遣社員では、任される仕事の重要度が違います。いくら本人に能力ややる気があっても、正社員でなければ責任のある仕事ができないということがよくあります。会社の立場になってみれば、その会社でずっと働くことが予定されている人と、契約した期間が終われば辞めて他の会社へ行ってしまう人では、どちらに責任のある仕事を任せたいかは考えるまでもありません。
同一労働同一賃金の原則が法制化されたとしても、重要な仕事を任される正社員が高い給料を得られるという状況は改善されないかもしれません。
それでは派遣で働くことの意義はどこにあるかというと、自分のやりたいことができるという点にあります。大手メーカーの正社員になることは難しくても、派遣で働くことならできます。憧れの職業につきたいと思っても、正社員になることは難しい場合には、派遣という選択肢も入れることで可能性が広がります。憧れの会社、憧れの職業で派遣社員として働きながら、将来のために経験を積むといったように目的を持って働くことが大切です。

まとめ

派遣会社に登録をする際は待遇面を確認することが先決です。30代~40代になるほど正社員への道は険しくなるので、できるだけ早い段階で正社員になれるように、紹介予定派遣にも注目しましょう。

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