大学受験の勉強で知っておきたい効率的な勉強法の極意

2016年8月15日

大学受験は高校までの受験勉強と比べると飛躍的にやらなければならないことが多くなります。科目自体も増えますが、一つひとつの科目も内容が濃くなって、特に国立大学を受験される方はやったところが片っ端から抜けていくということで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。高校受験までの勉強が上手くいっていた方も、そのままのやり方で大学受験も上手くとは限りません。ここでは、大学受験になるといきなり増える学習範囲の広さを効率的に勉強していくための勉強法を公開いたします。

完璧主義は上手くいかない

まず知っておいて欲しいのが、やらなければいけないことが多く、学習範囲が広い勉強においては完璧主義が裏目に出るということです。完璧主義は一見良いように思えますが、このような方は、ひとつのことを完璧に理解できるまで先に進めない傾向があります。
それは範囲が広い勉強においてはデメリットの方が多く、片っ端から忘れていくという現象に陥る典型です。人間の記憶というものはかなり曖昧で不確実なものです。新しい知識をとりあえず暗記した程度の短期記憶であれば、1週間も経てばその大半の記憶が失われることも科学的に証明されています。つまり、人間はそもそも忘れる生き物ですのでそれを前提とした勉強をするのが効率的な勉強法ということになります。完璧にするまで次の範囲に進まないという風に決めるのではなく、「50%くらい理解出来たら次に進もう」くらいの軽い気持ちで勉強をしていき、それを定期的に軽く見返すくらいに余裕をもっていた方が後々やらなければいけない範囲すべてを網羅した時の記憶の定着率が高いのです。

大原則は実践から基礎

これは意外に思うかもしれませんが、難関大学に入っている人ほど、その勉強法は実践から基礎の順番です。勿論、まず初めに基礎は一度やるのですが、そこを何度も繰り返すことはせずに、とりあえず実践を積んでみるということをします。数学で言えば、実践というのは実際に問題集などで問題を何も見ずに解いてみることであり、基礎というのは教科書や参考書に乗っている詳しい説明のことです。つまり、授業などで一度基礎的な導入の説明を聞いた後はすぐに実践として問題集などを解いてみるということです。ここで重要なのは、この時点で問題が解ける必要はないということです。むしろ授業だけを聴いてスラスラと問題を解ける人の方が少ないですし、この段階ではそのようなことはそもそも求めていません。解けることが大切なのでは無く、自分が何を理解していて何を理解していないのか?ということを実際の問題を通して明確にすることが大切なのです。実際にやってみると分かりますが、実践の中で生じた疑問を基礎に立ち返って再確認するということをすると、理解の定着度がまるで違いますし、記憶も長期記憶になりやすいです。

まとめ

難しく、かつ範囲が膨大な勉強をしていればしているほど、今回取り上げたポイントは顕著になってきます。この先、大学入学後にも資格試験を含め様々なことを勉強すると思われますが、スムーズなスタートを切れるように、今のうちに受験勉強を通して効率的な勉強法を身に着けておきたいですね。

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