最低限理解しておきたい生命保険の基礎知識

2016年8月17日

現在は多様な生き方が許される時代ですが、万が一の際に残された家族のことを思えば、生命保険への加入は必要不可欠といえます。
ただし、一口に生命保険といっても、その種類や保険内容は多岐に渡っており、いきなり全てを理解することは難しいのが実状です。
必要十分な知識を身につけ、上手に活用出来るようにしましょう。

そもそも生命保険とは何なのか

日本の90%以上の世帯が加入していると言われている生命保険は、相互扶助と呼ばれる助け合いの精神によって成り立っている契約の一種です。
生命保険に加入することで、万が一大きな怪我を負ったり癌などの重大疾患に見舞われたり生命を失った際に、受取人(本人や家族)は、保険会社から保険金を受け取ることが出来ます。
手頃な将来のリスク対策として知られている貯蓄は、あくまでも今まで積立てた金額と僅かな利息を加えた金額しか帰ってきませんが、生命保険に加入していれば、今まで支払ってきた保険料の総額に関係なく、必要十分な保険料を受け取ることが可能です。
かつての生命保険は、死亡に対する補償だけを取り扱うものでしたが、いまやその領域は医療や老後保障など幅広い分野に広がっています。

多岐に渡っている生命保険の種類

死亡補償のみから始まった生命保険ですが、現在では定期保険や養老保険、ガン・医療保険など、その補償範囲は大きく広がっています。
この中でも最も一般的な生命保険が定期保険で、保険期間中に契約者が死亡した場合にのみ、家族などの受取人が保険金を受け取れる仕組みが特徴です。
養老保険は、この基本的な定期保険に満期金を付け加えたもので、契約者が死亡しないまま満期を買えた場合でも、一定の保険金を受け取れるようになっています。
近年加入者が急速に増えているガン・医療保険は、健康保険ではカバー出来ない先端治療が必要な重い病気の補償を受けられることが特徴です。ただし、契約者が死亡してしまった場合には十分な補償を受けられないので、先述した定期保険で受けられる補償をカバーする形で利用するようにしましょう。

保険契約締結までの流れと注意点

実際に生命保険契約を行う際は、まず契約内容が事細かに記載された書類を熟読するようにしましょう。少しでも分からない事があれば、担当の方に聞いて理解出来ない部分を完全に無くしておくことが大切です。
契約締結にあたって、現在の職業や過去の怪我・疾患歴などを保険会社に報告する義務が法律で定められています。告知の際に嘘をついて契約を結び、あとになってそれが発覚した場合は、一切の補償を受けられなくなるので要注意です。
生命保険は、契約完了後すぐに効力が発揮されるわけではありません。保険会社によって多少の違いはありますが、基本的に一回目の掛け金を支払ってから初めて効力を発揮するようになります。
生命保険も、家電製品などと同様にクーリングオフ制度適用が可能です。契約後に何らかの齟齬が見つかった場合は保険会社に連絡し、それでも納得出来ない場合は速やかに解約することが出来ます。

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