生命保険を活用する目的とは?種類によって違う活用方法

2016年8月15日

生命保険に加入している人は、今の契約が自分に合っているのかどうか気になるでしょう。また、これから生命保険に加入しようと考えている人は、各種の生命保険のどれを選ぶべきか迷うこともあるはずです。そこで、生命保険の種類と活用方法についてご紹介します。

貯蓄性のある生命保険の種類と活用方法

貯蓄性がある生命保険の種類としては、終身保険と養老保険があります。生命保険本来の機能である死亡・高度障害時の保障があることはもちろん、資産運用や相続対策としても活用できるのが貯蓄性のある生命保険の魅力です。このタイプの生命保険の特徴は、契約者に必ず死亡保険金か満期保険金が支払われることです。そのため、保険金支払いに十分な保険料を各契約者からもらう必要があり、保険料は高めになります。また、保険会社が預かって運用している保険料は契約時に解約返戻金として受け取ることができ、貯蓄性があると言われるのです。さらに、保険料は掛け捨てになりませんので、相続税対策にも使えます。現預金で持っている資産を保険契約に換え受取人を相続人にしておけば、相続税の計算上、生命保険の非課税枠が活用でき節税につながります。民法上、生命保険金は相続財産にはなりませんので、遺産分割対策にも活用できます。遺族の保障以上の利用価値があるのが終身保険や養老保険の特徴です。

保障性が高い生命保険の種類と活用方法

一方、貯蓄性はないが保障性が高い生命保険もあります。それが定期保険です。定期保険の特徴は、契約の満期までに保険金支払事由が発生しなかった場合は保険金をもらうことなく契約が終了する点にあります。つまり、保険料を支払っていても、満期までの間に被保険者が死亡しなければ保険料は掛け捨てになるということです。貯蓄性の観点からは、財産が消えてしまう可能性があると考えられますから利用価値はほとんどないといえます。しかし、実際には、高い利用価値があります。それは、万一保険事故が発生した場合、少ない保険料で大きな保険金を得る権利が得られることで、保障性の高さが定期保険の特徴です。例えば、教育費と住宅費用などで逼迫する家計の中から、遺族に十分な保険金を用意するとなると、終身保険や養老保険の高い保険料を捻出できないこともあります。しかし、家計の資金繰りが苦しい期間や子供が大きくなるまでの期間などに限定して、少額の保険料で大きな保障が得られる定期保険はありがたい存在といえるでしょう。

まとめ

現在自分がどういった保険に加入しているか、どんな保障があるかについて、詳細に覚えている人は多くないはずです。また、保険料が高いのではないかと悩んでいる人もいるでしょう。そのような人は、まず自分が入っている保険の保険証券などで保障内容を確認することをおすすめします。その上で、保険に加入している目的をしっかり考えてみると、見直すべき生命保険のポイントが見えてくるでしょう。

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