プログラミングで独立するならリスク管理は必須

2016年11月24日

プログラミングの仕事は実力さえあれば独立しやすい仕事のひとつです。優秀なプログラマーはどこでも必要とされるため実力に応じた報酬が得やすいといえます。またパソコンとインターネットさえあれば大抵はどこでも仕事ができるので独立するプログラマーは少なくありません。ただし独立することによって気付かないうちに新たなリスクにさらされています。

病気やケガで休業した場合

たとえば両腕を骨折してキーボードが打てなくなってしまった時など病気やケガで休業せざるを得なくなってしまった場合、会社勤めであれば有給休暇や健康保険の傷病手当金によって休業時の収入を確保できます。しかし独立すると当然のことながら休業した分の収入は得られません。このような場合に備えて民間の所得補償保険などに加入して予期せぬ休業時の収入を確保する準備が必要です。

老後のための生活費

会社勤めであれば退職金や厚生年金によって老後の生活費がある程度保障されていますが、独立すると老後のための生活費も自前で準備する必要があります。国民年金だけでは老後の生活が成り立ちませんので国民年金基金や個人型の確定拠出年金による年金の上乗せ、小規模企業共済による退職金の積み立てなどを検討するとよいでしょう。また民間の保険でも年金や退職金を準備することができます。

死亡した場合の家族の生活費

定年前に死亡した場合には、会社勤めであれば遺族厚生年金や死亡退職金、弔慰金などを家族にのこすことができます。ところが独立するとこれらも自前で準備する必要があります。国民年金から支給される遺族基礎年金だけでは家族が生活していけませんので民間の生命保険などに加入して万が一の場合でも家族が生活していける程度の死亡保障を準備するとよいでしょう。

納品した成果物に欠陥があった場合

プログラムなど納品した成果物に欠陥があって顧客に経済的な損害を与えてしまった場合、その損害賠償を顧客から請求されることになります。会社勤めであれば会社自体が損害賠償請求や訴訟に対応することになりますが、独立するとこれらのトラブルも自分自身で解決する必要があります。損害賠償請求の金額や訴訟費用など高額になるケースも多いため民間の賠償責任保険への加入も検討しましょう。

まとめ

独立すると時間もお金も働き方も自由になる反面、会社勤めでは考えられないような新たなリスクにさらされることになります。順調に事業を拡大していたにも関わらず何かのきっかけで廃業に追い込まれてしまったり家族が路頭に迷ってしまうようでは元も子もありません。プログラミングの仕事は実力次第で高めの料金設定をすることが可能です。独立したら万が一の場合のリスクを踏まえた料金設定をすることも大切なことといえるでしょう。

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