国産バイクにはない輸入バイクの魅力

2016年11月24日

国産バイクは高性能で低価格という敷居の低さが魅力です。バイクの作りも日本人の体型と道路事情に合わせた設定が施されており、初心者にはやはり国産バイクがおすすめです。しかし、その一方で、輸入バイクは『高い』、『乗りにくい』、『壊れやすい』などと言われながらもバイク好きな人間に対して抗いがたい魅力を放っています。実際、日本の大型二輪市場では、輸入バイクが圧倒的な人気を誇っています。一体、その魅力はどこにあるのでしょうか?代表的な海外メーカーを例に挙げながら考えていってみましょう。

魅惑のエンジンジ音を奏でるハーレーダビッドソン

数ある海外メーカーの中でも、特に日本人に人気が高いのがハーレーダビッドソンです。世界的にも高いシェアを誇るアメリカのバイクメーカーで、1番の特徴はエンジンにあります。最大1800ccの排気量は、普通自動車に匹敵するパワーがあり、その迫力はとても国産バイクにマネできるものではありません。そして、そこから奏でられる独特のエンジンの鼓動が多くのバイクファンを魅了しています。その走りは、アメリカの広大な直線道路をひたすら真っ直ぐに走ることに長けており、カーブの多い日本の道路に向いているとは言えません。しかし、それこそがハーレーダビットソンの走りだと、バイク好きな人たちに愛されている部分でもあります。また、素人でもハーレーダビッドソンだとひと目で分かるデザインは存在感抜群です。そして、何より、長い歴史に裏付けされたファッション性がその人気を不動のものにしています。

美しきじゃじゃ馬!イタリア生まれのドゥガティ

イタリア生まれのドゥカティのバイクは、その洗練されたデザインによって多くのバイクファンを魅了しています。イタリアらしいおしゃれなフォルムと独特のスタイリングは、世界一魅力的なデザインのひとつに数えられているほどです。また、ドゥカティのバイクはただ美しいだけでなく、並はずれた耐久性とスピード感あふれる走りによっても高い評価を得ています。ただ、ドゥカティはもともとモータースポーツ用に作られているために、コーナリングに運転技術を要します。外見は女性的なのに走りだすと制御が難しいところからじゃじゃ馬の異名でも知られています。現代では、改善を加えて乗りやすくしたドゥカティも登場しています。しかし、それには物足りず、じゃじゃ馬ぶりこそがドゥガティだとして、昔ながらの走りに愛着をもっているファンは少なくありません。

80年代の挫折から蘇ったトライアンフ

トライアンフは現存する世界最古のバイクメーカーです。1902年にイギリスで設立して以来、高い性能を兼ね備えた個性的なバイクを作り続けてきました。その結果、数々の記録を樹立し、『世界最速の市販車メーカー』の称号を得るまでになります。しかし、その後、日本のバイクの台頭などもあり、急速に販売数を減らしていき、1983年には倒産の憂き目にあってしまいます。長い歴史に幕を下ろしたかと思われたトライアンフですが、1991年に見事に復活を遂げます。伝統を守りつつも最新技術を投入し、かつての名車たちに勝るとも劣らないハイクオリティなバイクを復活させたのです。新しく生まれ変わったトライアンフのバイクには特徴的なデザイン、突出した性能、印象的なエンジン音という他では得難い魅力が備わっています。その中でもトライアンフの代名詞と言えるのが3気筒エンジンです。2気筒の力強さと4気筒の加速性を併せ持つ3気筒エンジンのバイクは、高速道路での安定した走りを求める人にはもってこいです。また、個性的な見た目とは裏腹に、走行中に振動はほとんどなく、快適な走りを実現しているところもトライアンフの魅力です。

強力な個性がドライバーの感性を刺激する輸入バイク

優等生的な走りをする日本のバイクに対して海外のバイクの魅力として挙げられるのは、強烈な個性と圧倒的な存在感です。バイク好きの人たちにとって、魅力的な輸入バイクは単なる移動手段ではなく、自らの感性を刺激してくれる存在なのです。バイク初心者の方もある程度乗りなれてきた後は、輸入バイクの魅力にも触れてみてはいかがでしょうか。

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