電動アシスト自動車のメリットとデメリット

2016年11月24日

日常生活の足として欠かせない自転車ですが、最近はより利便性の高い電動アシスト自転車の数が増えてきました。しかし、電動アシスト自転車には従来の自転車とは異なる特徴が多くあるため、それを知らずに乗っていると、思わぬリスクに直面するケースがあります。そこで、電動アシスト自転車のメリットとデメリット、及び注意点についてまとめてみました。

電動アシスト自転車のメリット

そもそも、電動アシスト自転車とは何かというと、電気の力によってペダルを漕ぐ力を手助けしてくれる自転車のことです。普通の自転車とは違い、ペダルを動かすためのモーターとモーターに電力を供給するバッテリーがついています。そのため、普通の自転車と比べて半分から3分の1ほどの力で自転車を漕ぐことができるのです。膝の悪いお年寄りでも負担を大幅に軽減できますし、遠い距離や険しい坂道でも楽々と移動ができます。ちなみに、電動アシスト自転車は速度が上がるごとにモーターの力は弱くなり、時速24キロを超えるとモーターは完全に停止して普通の自転車と変わらなくなってしまいます。電動アシスト自転車の目的は高速で走ることではなく、あくまでも走り始めと低速走行時の負担を減らす点にあるからです。これによって、重い荷物を載せていても安定した走りを実現できます。例えば、お母さんが子供を2人乗せて走る時は10キロの荷物を載せていると同じで、走り出す時にバランスを崩しがちです。そして、そのまま転倒すれば大変なことになってしまいます。しかし、電動アシスト自転車だと走り出しもスムーズなので、転倒リスクを大幅に減少できるのです。

電動アシスト自転車のデメリット

電動アシスト自転車のデメリットはまず値段です。普通の自転車であれば、1万円以下でも購入可能ですが、電動アシスト自転車は安いものでも7万円程度はします。また、自転車本体にモーターと充電器を積んでいるので普通の自転車より5キロ以上も重たくなってしまいます。もし、走行中にバッテリーが切れてしまうと、5キロの荷物を積んだただの重たい自転車になってしまうのです。ただ、フル充電すると30キロ~40キロは走行可能なため、途中でバッテリーが切れることはめったにありませんが、充電のし忘れには気をつける必要があります。さらに、バッテリーを満タンにするのに数時間の充電が必要なため、急ぎの場合に対応できない可能性があるのもデメリットです。毎日、こまめに充電しておけばいいじゃないかと思うかもしれませんが、残量があまり減っていない状態で充電を繰り返すとバッテリーの寿命を縮めてしまいます。しかし、何より注意が必要なのは、電動アシスト自転車のサポート力そのものです。例えば、信号待ちの時、ペダルに足を乗せている人がいますが、電動アシスト自転車でそれを行うとわずかにペダルを踏んだだけで走り出してしまうので非常に危険です。それに、想像以上に加速力が強いため、慣れていないと自転車から振り落とされたり、制御が間に合わずに、衝突事故につながったりする可能性があります。

従来の自転車とは別物だという認識が大切

電動アシスト自転車は非常に便利な乗り物ですが、従来の自転車と同じ感覚で乗っていると思わぬ不具合や事故に遭遇する可能性があります。自転車から原付バイクに乗り換える時のように、あくまでも別の乗り物だということをよく認識した上で安全運転を心がけましょう。

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

Top