ロードバイク&クロスバイク、あなたはどれを選ぶ?買う前に考えておきたい3つのこと

2017年12月21日
ロードバイク&クロスバイク、あなたはどれを選ぶ?買う前に考えておきたい3つのこと

車を使わずに行動範囲を広げたい、ダイエットをしたい、景色を楽しみたいなどの理由で、スポーツタイプの自転車に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。スピードに優れたロードバイクやクロスバイクなら、そんな希望が叶うことでしょう。ふさわしい1台を購入するために、注意しておきたいことを3つまとめました。

ロードバイクとクロスバイク、その違いとは?

ロードバイクの特徴

ロードバイクは自転車レースなどで目にする機会も多いことでしょう。高速で走れる自転車で、軽量、細いタイヤ幅、ドロップハンドル(下側に曲がったハンドル)などが特徴です。ドロップハンドルが前かがみの姿勢を作り出すことで、空気抵抗が大幅に減り、平地で時速30km以上の高速走行が可能です(※1)。ギアの性能にも優れており、舗装されたところであれば険しい登り坂や、100km以上の長距離といった過酷な条件でも活躍してくれるでしょう。

クロスバイクの特徴

クロスバイクはスピードの性能は保ったまま、用途の幅を広げた自転車です。まっすぐなハンドルと幅広のタイヤが特徴で、これにより安定性・クッション性が増し、ロードバイクに比べると乗り心地は快適だと感じるはずです(※1)。

ロードバイクに比べスピード面では劣りますが、ギアの性能は大差なく、50km程度の距離であれば十分対応可能です(※2)。街乗り用の自転車(ママチャリ)と比べて軽さや乗り心地、スピード感は全く異なります。街乗り用自転車から買い換えるだけで、行動範囲がぐんと広がることでしょう。

その1目的にあった自転車選びを

自転車の選び方のポイントは、まず「どんな目的で乗りたいのか」をはっきりさせることです。初心者は特に形から入ってしまいがちですが、目的にあわないものを買ってしまっては意味がありません。買ってから後悔しないためにも、ロードバイクとクロスバイクのそれぞれの特徴について知り、目的にあわせて自転車を選ぶようにしましょう。

ロードバイクはこんな人におすすめ

ロングライドなどで100km以上の長距離を走りたい、タイムを競う自転車レースに出たい、ヒルクライムがしたいという人にはロードバイクがおすすめです(※1)。ただし、未舗装路ではロードバイクの細いタイヤはパンクしてしまうので注意しましょう。

クロスバイクはこんな人におすすめ

近距離の通勤や少し遠出のサイクリングなど、街乗り用自転車より行動範囲を広げたいという人にはクロスバイクが向いています(※2)。50km程度あるいはそれ以上の距離で、ロードバイクでは行けない未舗装路も走りたいときはクロスバイクがうってつけです。

ロードバイクはドロップハンドルとタイヤ幅の細さから、はじめのうちは不安定感を覚えることも多いでしょう。自転車に乗ることそのものに慣れていないのであれば、まずは乗りやすいクロスバイクから始めるほうが無難です。

その2予算を決めておこう!

欲しい自転車のタイプが決まったら、考えておきたいのが予算です。ロードバイクやクロスバイクは、決して安い買い物ではありません。性能が良くなればなるほど当然値段も上がりますので、上を見ればキリがありません。予算はあらかじめ設定したうえで選ぶことが大切です。初心者向けのエントリーモデルであれば、予算はロードバイクで10万円~20万円位、クロスバイクで数万円~10万円位が目安です。

装備品も考えた予算設定を

自転車に乗る際は、自転車本体の他に、ヘルメットやウェア、空気入れ、修理用の工具といった装備が必要です。最低限のものを揃えるだけでも、2~3万円はかかると思っておいてください(※3)。快適さだけでなく安全性にも関わるものなので、きちんと揃えておくことをおすすめします。自転車の予算を考えるときは、この装備にかかる費用も考慮しましょう。

ロードバイク、値段の差は素材の違い!?

ロードバイクは、完成車で10万円以下のものから、ハイエンドのモデルになると100万円を超すものまで幅広くあります。価格を決める要素のひとつがフレームで、軽量になればなるほど当然値段も上がります。20万円以下のモデルでは、主にアルミやクロモリ(鉄)といった金属が、20万円以上になると軽量なカーボン素材が使用されるのが一般的です。その他にも、性能を左右するコンポーネント(ギアやブレーキなどのパーツの総称)やホイール(車輪)などによっても、価格は大きく変わるでしょう(※4)。

購入の際は、予算内でどんな素材や性能のものが買えるのかに加え、何をしたいのか(ロングライド、レース、ヒルクライムなど)、優先事項(軽さ、乗り心地、耐久性など)も考えて選ぶと良いでしょう。

クロスバイク、将来も見据えた価格設定を

クロスバイクはロードバイクに比べると価格は低めですが、それでも数万円から50万円以上のものまで価格帯があります。ロードバイク同様、素材や性能で値段が変わるので、予算で選ぶ際に気をつけるべきことは、ロードバイクのときと基本的には変わりません。しかし、クロスバイクに慣れたら、2台目として将来的にロードバイクを購入したいという人も多いでしょう(※5)。このような場合は、将来を見据えて予算を抑えておくこともひとつの方法です。

その3自転車は試乗が原則!

実際に自転車を見ていると、その格好良さに思わず心が弾んでしまいますよね。けれども、「気に入った自転車=自分にあった自転車」とは限りません。自分の身体にあった自転車を選ぶことが、自転車選びの基本といってもいいでしょう。快適に乗ることができるだけでなく、自転車本来の性能も遺憾無く発揮されるのです。

実際に店頭で試乗してみよう

メーカーのカタログにあるサイズ表を参考にすれば、自分にあった自転車のサイズがわかるでしょう。しかし、体型はひとりひとり違うものです。たとえサイズがあっていても、海外メーカーの製品は日本人の体型にあわないこともよくあります。自転車はインターネットでも買えますが、安いからといって試乗せずにあわない自転車を買ってしまったのでは元も子もありません。ですので、まずはお店を訪れて試乗をし、乗り心地などを実際に確かめてみましょう。

お気に入りの1台で快適な自転車ライフを!

ロードバイクやクロスバイクを選ぶために考えておくべきことはたくさんありますが、自分にあった1台を納得できるまで探してみましょう。安全で快適な自転車ライフを楽しむのに欠かせない、最高のパートナーになってくれるはずです。

※1【TREK BICYCLE STORE】クロスバイクとロードバイクの違い
※2【FRAME】ロードバイクとクロスバイクの違いとは?目的別おすすめの自転車
※3【BJ net BLOG】ロードバイク7つの必需品|初心者が最低限必要なもの
※4【ロードバイク虎の巻】最初の一台はどれぐらいの価格帯のものが良いか
※5【クロスバイク選び方道場】クロスバイク選び方

ライタープロフィール
Rumiko
【Rumiko】
アメリカ在住の副業ライター。旦那さまはアメリカ人です。軽い気持ちで文章を書いてみたら、おもしろくなりそのままライターを続けています。元々趣味でやっていたスポーツの分野をはじめ、旅行や転職など、自分の経験を活かしたライティングを得意としています。今後は何事にも興味を持ち得意分野を増やしていくのが目標。
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