口臭の原因はさまざま!種類ごとの対策を知ろう!

2018年1月31日

口臭は口腔内環境の悪化が原因と思われがちですが、喉や胃、ストレスから起こることもあります。よって、歯磨きや歯科治療をしても改善しない場合は、違う対策をした方がいいでしょう。そこで、口臭の対策を原因別に紹介しますので参考にしてみてください。

口臭の原因が口腔内環境なら

口臭がある場合、一番多い原因が口腔内環境の悪化です。歯磨きを頻繁にしない場合は、歯垢や歯石が溜まり口臭の原因になります。歯垢や歯石は食べかすだけでなく細菌の塊でもあるので、臭いを発してしまうのです。特に膿が溜まっている歯周病では、膿から臭いが出て口臭を引き起こします。舌に舌苔が付いている場合も、口臭が出やすいです。舌苔には食べかすや細菌が蓄積されているので、細菌から腐敗臭が出てしまいます。舌が乾燥しやすい人や唾液が少ない人は、舌苔が溜まりやすく口臭が起きやすいので注意しましょう。

口腔内環境が原因の場合は、歯磨きや歯科医院の治療で改善できます。普段から歯磨きの習慣をつければ、口腔内の食べかすや細菌数を減らすことができるからです。歯垢は歯の間や歯茎の中にも入ってしまうので、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスなども併用するといいでしょう。歯科医院にて、虫歯治療や歯周病治療をすることも口臭対策になります。虫歯や歯周病がある場合は、根本的に治療をしないと口臭は改善しません。

よって、歯茎の膿に対する治療をしていけば、歯茎の状態が良くなると共に口臭は減るでしょう。舌苔が多い人は、舌苔ブラシを使って取り除いていきます。しかし、強く擦り過ぎると傷がついてしまうので、優しく撫でる程度です。口腔内の環境を維持するには、歯科医院へ定期的に通い、口腔内チェックやクリーニングをするようにしましょう。

口臭は喉からくる時もある

喉にある膿栓が原因で、口臭が出てしまうことがあります。膿栓とは、膿が溜まった玉で「臭い玉」とも呼ばれているものです。膿栓自体は、それほど臭いは発しません。しかし、膿栓がつぶれると悪臭がするのです。口腔内に細菌やウイルスが入ってきた時、扁桃の中から粘液物質が出てきて戦いをします。戦いが終わった粘液や菌が扁桃の穴に乾燥して残ってしまうと、膿栓になってしまうのです。膿栓は誰でもできるもので、食事の際に流れていきます。しかし、慢性鼻炎で鼻水が喉に落ちる人、いびきや口呼吸で喉が乾燥しやすい人は膿栓ができやすいので注意しましょう。

膿栓が原因で口臭がある場合は、頻繁にうがいをするようにします。喉に細菌やウイルスがいると膿栓ができるので、なるべく外に出すといいでしょう。細菌などを洗い流していけば、膿栓もできにくくなります。また、口の中が乾燥しないように冬場はマスクや加湿を行い、乾燥対策をするといいでしょう。乾燥すると膿栓が喉から取れにくくなってしまうので、そのような対策が必要なのです。

胃から臭いが出ることも

口臭の原因には胃が関係している場合があります。食道を通して胃と口は繋がっているため、口腔内や喉に原因がない場合は胃を疑ってもいいでしょう。胃や腸が不調の場合は、口臭を引き起こすことがあるのです。急性胃炎では空腹になると胃から臭いが出てきます。また、慢性胃炎や十二指腸潰瘍などでは、慢性的に口臭を感じてしまうでしょう。潰瘍などの炎症部位から臭いが出てしまうからです。

胃潰瘍や胃炎の原因であるピロリ菌自体も口臭の原因と言われています。逆流性食道炎になっている場合にも、胃や食道の粘膜が炎症を起こしているので口臭が起こるでしょう。食道炎になると胃の呑酸が喉まで上がり、酸っぱい刺激臭がしてしまいます。腸が原因の場合は、腸のガスが血液に入り肺を通じて口臭になるのです。胃の中が原因の場合は、食生活などの生活習慣を改善するといいでしょう。また、ピロリ菌の除去もしていきます。胃炎や食道炎を起こしている場合は、消化器内科で診てもらいましょう。

ストレスや自律神経失調症でも口臭が出る

口臭の種類には、ストレスや自律神経失調症からくるものもあります。これは、不安な気持ちやストレスを抱えると交感神経が刺激され、唾液が出にくくなるからです。リラックスしていて副交感神経が優位な時は、唾液はサラサラしています。通常はサラサラの唾液が口腔内環境を良好にして口臭を防いでくれますが、乾燥してしまうと口臭として刺激臭が出てしまうのです。また、唾液には抗菌力があり、細菌増殖を防ぐ働きがあります。しかし、唾液の量が少なくなってしまうと細菌が増殖して、粘ついた唾液が臭いを発してしまうのです。

緊張などが原因で口臭が起こる場合は、うがいや水を飲み口腔内を潤すといいでしょう。口腔内が潤うと、口臭は少なくなります。なるべくストレスを感じない環境を整えることも大切です。もし、自律神経失調症の場合は、診療内科で相談するのもいいでしょう。

まとめ

口臭の原因には口腔内環境や喉、胃、交感神経の刺激などさまざまなものがあります。それぞれの対策を知って原因ごとに対処するのが、口臭改善の近道です。歯磨きや生活習慣の改善など、自分で出来る内容もあります。歯科医院や消化器内科など病院に相談して改善できることもあるでしょう。まずは、どの種類に当てはまるのかを知ることが大事なのです。

▼参照URL
https://biiki.ueb-a.com/?p=3945#i-5
https://biiki.ueb-a.com/?p=5495#i-6
http://i-scdc.jp/blog/?p=128

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