今日からできる口臭対策!口臭の種類やにおいが発生する原因を紹介

2018年2月2日

お口のトラブルとして、頭を悩ませる人も多い「口臭」。口臭は一度気になりだすと不安が募り、人との会話を心から楽しめなくなる深刻な問題といえます。実は口臭の種類はひとつではなく、においが発生する原因もそれぞれ異なります。きちんと口臭の種類や原因を知ることで、対策が立てやすくなるでしょう。ここでは口臭が起きる原因や対策法を種類別に紹介します。

においの原因【1】外因的口臭

口臭の原因のひとつとして挙げられるのが、「においの元となる飲食物の摂取」です。これを外因的口臭といいます。特ににおいの強いニンニクやアルコール類を摂取した後は、口臭が起こりやすくなります。ニンニクやアルコールなどは腸で消化吸収された後に、血液中に取り込まれます。そしてにおい成分が肺を通って口や鼻から吐き出されることで、口臭の原因になるのです。(※1)

においの原因【2】生理的口臭

生理的口臭とは、病気ではなく健康体の人でも発生してしまう口臭を指します。生理的口臭を引き起こす主な原因は、揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれるガスです。VSCは口の中にいる細菌が、たんぱく質やアミノ酸などを分解することで作られます。たんぱく質やアミノ酸を多く含んでいるものには、はがれおちた粘膜のかすや、食べかすなどが挙げられます。(※2)

特にVSCを生産する原因になりやすいのが、「舌苔」です。舌苔とは舌の表面に付着した、白っぽい汚れのことです。舌苔は口臭の原因となる、細菌やたんぱく質を多く含んでいます。特に口の中が乾燥しているときや、体調が良くないときなどは、舌苔が厚くなりやすいといわれています。また、唾液の分泌も生理的口臭と深い関係があります。唾液には洗浄作用や抗菌作用があり、口臭を防いでくれます。

しかし、唾液の分泌が減ると口の中が乾燥してしまい、細菌が増加することで、口臭が強まります。唾液は人と話すことや食事をすることなど、口を動かすことで分泌されます。長時間口を動かしていない起床時や食間は、唾液の分泌が減るため、口臭が強くなる時間帯といえるでしょう。唾液線は自律神経に支配されており、リラックスして副交感神経が優位になることで分泌が促進されます。

反対に、強いストレスや緊張を感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されてしまうので注意が必要です。女性ホルモンの影響によっても唾液の分泌が減る場合があります。妊娠時や更年期など女性ホルモンの変調があるときは、口臭が強まるリスクが高まるでしょう。(※1)

においの原因【3】病的口臭

口臭は何らかの病気が原因となって引き起こされる場合があり、これを病的口臭といいます。呼吸器系や消化器系などの疾患が原因で口臭が強くなることもありますが、多くの場合は口の中に原因があるといわれています。その病的口臭の最たる原因として挙げられるのが、「歯周病」です。一例として、歯茎から出血がある場合は、症状が進行すると膿が出て強いにおいを発し、口臭の原因になります。

また、虫歯があると歯に空いた穴の中に食べかすが溜まりやすくなるため、口臭が強まることがあるでしょう。それに加えて、歯垢を放置しておくことも口臭の原因になり得ます。歯垢は時間が経つと、やがて硬い歯石に変化します。歯石が多くなると口臭が強くなったり、歯周病を悪化させたりする原因になるので注意しましょう。

歯周病が原因でない場合は、他の病気が引き金となって口臭が起きている場合があります。例えば口と鼻はつながっているため、副鼻腔炎や咽頭炎などの症状があると、口臭が強まる可能性があるでしょう。(※3)口臭の症状とともに体の不調が見られる場合は、医療機関を受診して原因を見つけることが大切です。

原因別におすすめの口臭対策法を紹介!

口臭の原因が分かったら、そのにおいの原因に合わせた対策法を取り入れましょう。きちんと原因に合った対策を取ることで、においが発生するリスクを低減できます。まず、「外因的口臭」の場合は、においの強い食品の摂取を控えることで、口臭を予防できます。それに加えて、効果は一時的なものですが、ミントやレモンなどの爽やかな香りがする清涼菓子を使用することも良い方法です。ガムやタブレットといった清涼菓子を口にすることで、気になる口臭をカバーできます。なかでもガムは、噛むことで唾液の分泌が促され、自浄作用を高められるのでおすすめです。口臭が気になる人は、バッグの中にブレスケア商品を入れておくと安心でしょう。

次に、「生理的口臭」は、唾液の分泌を増やすことが対策法として挙げられます。こまめに食事や水分補給を行うことで、唾液量が増加してにおいの発生を抑えられます。もしも、食べ物や飲み物を口にすることが難しいときは、唾液の分泌を促すマッサージを取り入れることがおすすめです。刺激するポイントは耳下線・顎下線・舌下線の3カ所です。耳下線マッサージは、耳の前に指を当てて、頬の後ろから前に向かって円を描くようにマッサージします。

続いて顎下線マッサージは、耳の下から顎の先に向かって、顎の内側をやさしく押せばOKです。舌下線マッサージは、顎の内側の先端部分に親指をそろえて当て、ゆっくりと押し上げるようにします。この3つのポイントを刺激することで、どんなときでも手軽に唾液の分泌を促すことができます。(※4)「病的口臭」は、口内環境を清潔に保つことが肝心です。口臭の大きな原因となる歯周病を引き起こさないためにも、毎日の歯磨きを丁寧に行いましょう。特に口臭の原因になりやすい、舌苔を除去しておくことも大切です。

舌苔の量が多い場合は舌ブラシを使って取り除くと、口臭予防に役立ちます。舌の清掃は1日に1回、起床時のみで十分です。1日に何度も舌の清掃を行うと粘膜を傷つける恐れがあるため、やりすぎには注意しましょう。また、舌に傷や潰瘍がある場合は舌の清掃は避けてください。(※2)歯周病以外の病気が原因となって起きている口臭は、医療機関で治療を受けることが症状を改善させるための近道といえます。

原因に合った対策法で爽やかな息を目指そう!

口臭と一口にいっても、「外因的口臭」「生理的口臭」「病的口臭」のように、さまざまな種類が存在します。口臭が気になったときは、やみくもに対策を試すのではなく、自分の口臭の原因に合ったケアを行うことが大切です。においケアは身だしなみのひとつであり、口臭はその人の印象を左右する重要な要素といえます。自信を持ってコミュニケーションを楽しむためにも、口臭ケアを取り入れて爽やかな息を目指しましょう。

▼参照URL
※1.【第一三共ヘルスケア】口臭の原因(1段落目は段落全体で参考)
※2.【e-ヘルスネット】口臭の治療・予防
※3.【口腔外科相談室】口腔内のトラブル
※4.【第一三共ヘルスケア】口臭の予防

ライタープロフィール
こあらのまーち
【こあらのまーち】
出身地である埼玉をこよなく愛する埼玉っ子。
一般企業で事務職として勤務後、かねてより興味のあったライター活動を始める。現在はライター業に専念しており、美容・健康・恋愛関連の記事をメインに執筆。過去の就活経験を活かせる、就職・転職に関するライティングも得意分野である。女性ならではの視点を活かし、読み手の気持ちに寄り添うような、やわらかい文体のコラム執筆を得意としている。
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