バイトで働くのはどんな人?タイプ別のおすすめ求人の出し方

2018年2月2日

求人広告を出してもバイトの募集がこないと悩んでいませんか。また、求人広告を出したら応募は殺到するのに採用してもすぐに辞めてしまいバイトが定着しないと嘆く人もいるのではないでしょうか。この記事ではバイトの三大戦力である「フリーター」「大学生」「主婦」の仕事選びの特徴や好む職種、求人を出すときのおすすめのキャッチフレーズなどについて詳しく解説してきます。

フリーターが好む働き方とバイト探しのポイント

長期間働けるフリーターは職種問わずアルバイトの中では大きな戦力です。彼らはどんな働き方を選ぶ傾向にあるのでしょうか。フリーターは「モラトリアム型」「夢追求型」「やむを得ず型」と大まかに3タイプに分類できます。この3タイプのバイト選びのポイントはそれぞれ違います。

モラトリアム型のフリーターが好むバイト

モラトリアム型とは、学校卒業や会社を退職したときに強い目的意識を持たずにそのままフリーターとして働きはじめた人のことです。体力的にも精神的にもラクという理由で正社員で働くことを望みません。彼らに人気の高い職種は「仕分け、梱包などの軽作業」「コンビニスタッフ」「事務」です。

「仕分け、梱包などの軽作業」「コンビニスタッフ」を選ぶ人は自分の生活に合わせて働くことや同世代の人間が多いバイトであることを重視します。フリーター向けのコンビニスタッフや軽作業の求人広告には「未経験でもOK」「簡単な仕事」「マニュアル充実」「好きなときに勤務OK」など仕事のライトさや自由度をアピールするとよいでしょう。事務を選ぶ人は「長く働けるバイト」「雰囲気の良いバイト」「ブラックバイトでない」ことを重視する傾向にあります。

フリーター向けに事務のバイトを募集するときは「アットホームなバイト」「抜群の定着率」「長く働きたい人におすすめ」「定時退社OK」といった内容の文面を入れるようにしましょう。

夢追求型のフリーターが好むバイト

夢追求型とは、役者、漫画家、作家などのような目指す仕事があり、それだけで食べていけるようになるまでの生活手段のためにフリーターとして働く人のことです。彼らがバイト選びの際に重視することは「興味のある仕事内容」「時間の融通が利くこと」です。

また、1人暮らしの人も多いため、時給の高いバイトを選ぶ人も少なくありません。働く職種は事務、カフェ、居酒屋、アミューズメントパークなど多岐に渡っています。自分の好きや興味で仕事を選ぶ夢追求型フリーターならではの傾向といってよいでしょう。

彼らに向けて求人を募集するときは「ライフスタイルに合わせて働ける」「シフトは柔軟に調整」などのシフトの自由度の高さや「しっかり稼げる」「充実した昇給制度」といった待遇の良さをアピールすることをおすすめします。また仕事への興味を追及する人も多いため「好きをバイトにする」「夢を応援」といった働くことの楽しさがわかる内容を求人広告に入れるとよいでしょう。

やむを得ず型のフリーターが好むバイト

やむを得ず型は、その名の通り家庭の事情や希望の就職先が見つからなかったなどの理由で仕方なくフリーターとして働く人のことです。他のタイプと違って将来的に正社員を希望している人が多いのが特徴です。賃金や将来の不安などから正社員になれるチャンスのあるバイトを選ぶ人も少なくありません。「安定して長く働けるバイト」「穏やかな人間関係」を重視する傾向にあります。

また、体調不良でやむを得ず離職してフリーターになった人は「就業時間の少ないバイト」を選ぶケースが目立ちます。そのせいか「安定して長く働けるバイト」に加えて「静かな環境」「少人数」のバイトを選びがちです。職場の人と程よい距離感を保ちながらバイトしたいと思う人も少なくありません。正社員志向の高い人や過去に就業経験がある人が多いせいか事務系のバイトを選ぶケースが目立ちます。

その次に多いのが軽作業です。彼らに対して求人を出すときは「社員登用あり」「落ち着いた雰囲気」「静かなオフィスで仕事に集中できる」「アットホーム」といった長く働ける環境であることをアピールするとよいでしょう。(※1)

大学生が好む働き方とバイト探しのポイント

採用側にとって大学生もフリーターに負けないぐらい貴重なバイトの戦力といっても過言ではありません。大学生がバイト選びで最も重視することは学校の授業や就職活動と両立です。学業や就職活動に支障をきたさないように夕方からの勤務を希望するケースが多く、週2~3回と無理のないペースで働く傾向にあります。

そのため、多くの大学生がバイトを選ぶときはシフトの自由度や休みの取りやすさを重視します。「興味のある仕事」を選ぶ人はあまり多くありません。時間の融通が利くレストラン・居酒屋のホールスタッフ、コンビニ、イベントスタッフ、スーパーのレジ、倉庫の検品などが大学生に人気の高いバイトです。正社員並みに働かせるブラックバイトがニュースで取り上げられるようになったことから勤務時間、ノルマの有無などの労働条件を慎重に調べるところも大学生のバイト探しの大きな特徴です。

求人広告を見ても労働条件の詳細が分からない場合は、事前にバイト先の下見を行ったり、ネットの口コミをチェックしたりする人も少なくありません。大学生を募集するときは、労働条件を明確にして学校の授業や試験、部活、長期休暇の帰省、就活などのタイミングでシフトを柔軟に調整できることをアピールするようにしましょう。(※2※3)

主婦が好む働き方とバイト探しのポイント

主婦もバイトやパートを採用する企業にとって大事な戦力です。事務や軽作業といった職種を希望する傾向にありますが、主婦のバイトの探し方は子供の有無で大きく異なります。

子育て中の主婦が好むバイト

乳幼児や小学生の子供がいる主婦がバイトやパートを探すときは「時間の融通が利く」「職場から自宅が近い」ことを重視します。子供が病気のときやPTAなどの学校行事があるときに休まなければならないからです。また、家事・育児と両立するために平日週4〜5日と勤務日が多いにもかかわらず、勤務時間は9~15時と短時間勤務を希望する人が多い傾向にあります。

子育て中の主婦は時間の制約があるせいかなかなか希望するバイトやパートが見つからない人も少なくありません。バイトやパートを探すときに求人広告を見ただけでは子育てに理解のある職場なのかわからないという声も耳にします。子育て中の主婦を積極的に採用する企業は「子育て中の主婦が活躍中」「ママに優しいバイト」といった彼女たちの不安を払しょくするようなことを求人広告に書いておくとよいでしょう。

子供のいない主婦が好むバイト

結婚や夫の転勤を機に正社員の仕事を辞めた人たちがこのタイプに該当します。彼女たちは妊活や夫の扶養範囲内で働くことを希望しているため、勤務日を週3~4日に抑えて働く傾向にあります。しかし、子供がいないため、採用側から見るとシフトを多く入れても問題ないと思われがちです。現に求人広告では「週3勤務でOK」と書かれていても、面接に行ったら子供がいないことを理由に「フルタイムで働いてほしい」と言われて困った人も少なくありません。

そのため、子供のいない主婦はバイト探しをするときに「労働条件・制度にウソがないか」を重視しています。子供のいない主婦を採用したい企業は勤務時間などの条件を求人広告に詳しく書くとよいでしょう。おすすめのキャッチフレーズは「扶養の範囲内でOK」「週3勤務でOK」などです。(※4)

求職者のタイプ別に求人広告のおすすめポイントを変えましょう

バイトの三大戦力である「フリーター」「大学生」「主婦」と求職者別に仕事探しのポイントや好む職種、求人広告に書くべきおすすめのキャッチフレーズについて解説しました。バイトといえども求職者により仕事に求める志向が大きく異なることを理解していただけたのではないでしょうか。採用担当の方は、この記事を参考にして採用したい人材の分析や求人広告の書き方に役立ててみてください。

▼参照URL
※1:【an report】「フリーター」にはどんな人がいるのか?~フリーターの3タイプ及び7タイプの特徴を調査~
※2:【an report】大学生のアルバイトに対する捉え方就職活動の前後・最中の3つの時期から分析
※3:【タウンワークマガジン】大学生に人気のアルバイトランキング!
※4:【an report】主婦採用をするために知っておきたいパート主婦の4タイプ

ライタープロフィール
あだれもん【あだれもん】
IT企業でヘルプデスク→編集・ライター→ヘルプデスクと約15年間働き、2017年4月から在宅ワークを開始しました。現在は主にWebライターとして働いています。ヘルプデスクの就業経験が長いせいかPC関連、インターネット関連のお仕事をご紹介いただく機会が多いです。その他にも転職、健康関連、旅行、カードローン、格安SIMなどの幅広いジャンルの記事を執筆しております。
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