安心して老後を過ごすための退職金の使い方と活かし方

2016年6月10日
安心して老後を過ごすための退職金の使い方と活かし方

多くの会社では退職金制度が用意されており、退職したときに退職金がもらえます。同じ会社で定年退職まで勤め上げればかなりの額の退職金を手にすることになるでしょう。この大金を旅行などで使ってしまう選択肢もありますが、老後の資金計画を考えると手元に残す選択肢も有力です。そこで、使う場合や手元に残す場合の選択肢についてご紹介します。

退職金で住宅ローンを完済する

住宅ローンの返済が残っている場合は、退職金で全部繰上返済をしてしまうという方法があります。退職金は消えてしまいますが、借金が減りますので安心できますし、金利支払いの負担がなくなる分キャッシュフローが良化します。しかし、現金が手元に残らないため老後の資金対策としては選びにくい選択肢といえます。また、変動金利のローンであれば金利が低下傾向であることを考えると、無理に繰上返済する必要はないケースも考えられます。

退職金で金融資産投資をする

退職金を現金でタンス預金していてもお金は増えません。そこで、金融資産投資をするという選択肢が考えられます。老後の資金の運用という位置づけであれば、あまり大きなリスクはとらないことがポイントです。Jリートや分配型投資信託など定期的に分配金を受け取ることができるタイプの金融商品に投資をすることで、年金収入を補完する定期収入を得る投資方法がおすすめです。この方法は長期保有が目的になりますので、投資資産の価格変動に一喜一憂する必要がないというメリットもあります。

退職金で不動産投資をする

退職金で賃貸アパートやワンルームマンションを手に入れて賃貸不動産投資を行う選択肢もあります。賃貸経営をすることで継続的に安定収入が得られる可能性がありますが、資産価格の下落や空室による賃貸料減少による赤字などのリスクもある点は覚悟する必要があります。ただし、単なる資産運用に留まらない点が不動産投資の魅力です。退職金という現金資産を不動産に資産移転することは、相続税対策になります。不動産の相続税評価額は現預金や金融資産の評価額と比較すると低くなりますので、相続税の節税につながります。

退職金は月給やボーナスと比較すると多額になるケースが多いです。そのため、金額の多さに舞い上がってしまい使い道を誤ることもあるようです。目の前に大金が入ってきても、長く健康で老後を過ごしたければ、リタイヤメントプランニングをしっかり作り、それに沿った退職金の使い方や活かし方を考えることが大切です。

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