FXの長期投資と短期投資それぞれのメリット

2016年8月15日

FXに限らず、株式投資でも長期投資と短期投資のどちらがよいのかということは議論されています。この問題には1つの答えはなく、それぞれのライフスタイルや好みに合わせてどちらかを選ぶのがよいでしょう。もちろん、長期投資をやりながら短期投資を楽しむこともできます。ここでは、長期投資と短期投資のそれぞれのメリットとデメリットを考えてみます。

FXの投資スタイルの違い

FXの投資スタイルには、大きく分けてスキャルピングトレード、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードの4種類があります。この用語は株式投資でも出てくるので、株式投資をやったことがある人は聞いたことがあるでしょう。FXで最もメジャーなのは、数分単位の取引であるスキャルピングトレードだと思います。ポジショントレードは数ヶ月単位の取引のことであり、株式投資では中期投資に分類されますが、FXでは長期投資にあたります。株式投資では1年以上の投資のことを長期投資と呼ぶのに対して、FXでは数ヶ月の取引でも長期投資と呼びます。

FXでは短期投資のほうが良いの?

FXでは短期投資のほうが人気はあるようです。その理由としては、FXでは株式投資のように大きく価値が変動することが少なく、1年で大きく変動したとしてもせいぜい1割程度であるというのが1つの理由です。100万円を投資して、1割価値が上昇したとしても1年で10万円の稼ぎにしかならないということです。長期投資は数千万円単位で投資できる人向けであると言われています。
短期投資ならば、1%の価値の変動でも何度も繰り返すことで驚くほど利益を得ることができます。勝ち続けることができれば、100万円の資金を200万円、300万円まで増やすことができるでしょう。FXの手数料のようなものとして、スプレッドがありますが、これはかなり低くおさえられているので、その意味でもFXの短期投資は魅力的です。
また、FXの大きな特徴として、レバレッジをかけられるということがあげられます。レバレッジは日本の会社なら最大で25倍まで上げることができ、最大で証拠金の25倍の取引が行えます。リスクも25倍になってしまいますが、勝ったときの利益も25倍になります。レバレッジを上げるとロスカットが起こりやすくなるというデメリットがありますが、数分単位の取引ならロスカットが起こる前に対応することもできます。

FXでは長期投資にも魅力がある

FXでは長期投資をやる意味があまりないと言われている理由の1つに、株式投資のような株主配当や、株主優待とった特典がないということがあげられています。しかし、FXでも長期投資をやることで一種の特典が受けられることがあります。それがスワップ金利です。
スワップ金利とは、取引をしている通貨の金利差によってもらえるお金のことです。日本円やアメリカドルといったメジャーな通貨では金利は微々たるものなので、ほとんど気にならない程度のスワップ金利しかもらえませんが、トルコリラなどのマイナーな通貨ではとても高額なスワップ金利がもらえることがあります。
スワップ金利は政策金利のことではなく、FX業者によって設定されている金利が異なります。とあるFX業者ではスワップ金利が5.0%なのにたいして、別のFX業者では金利が10.0%ということもあるので、スワップ金利が目当てで取引をする場合には業者選びは慎重に行わなければなりません。スワップ金利が10.0%の通貨を1年間保有していれば、1割のスワップ金利をもらうことができます。為替差損が出る可能性もありますが、スワップ金利の分だけ為替差損によるリスクを軽減できます。

まとめ

さて、FXでの長期投資と短期投資のそれぞれのメリットについて解説しましたが、メリットがある反面でデメリットがあることも忘れてはいけません。FXにおけるデメリットは、メリットのほぼ反対となります。例えば、レバレッジをきかせられるということはメリットでもありますが、損失もレバレッジの分だけ大きくなるので、デメリットであるとも言えます。スワップ金利についてはそれ自体にはデメリットはありませんが、マイナー通貨は価値の変動が激しいので、やはり大きなリスクはあります。
長期投資と短期投資のどちらを選ぶかということを考えている人は、それぞれのメリットとデメリットをよく理解したうえで決めるようにするとよいでしょう。

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