学資保険選びで失敗しないためのポイントは?

2016年8月15日

子供の誕生は非常に喜ばしいこと。ですが同時に子供の将来を考えると、少なからず不安を覚える人も多いはず。とりわけお金の問題は、たくさんの親を悩ませていることでしょう。そんな人たちのサポートをするのが学資保険の役割。検討したことのある人は多いのでは?でも一口に学資保険といっても、その内容はさまざま。ここでは学資保険で失敗しないためのポイントを紹介しましょう。

その保険、本当に必要ですか?

学資保険には、貯蓄型のものと貯蓄型+保険型の大きく2種類に分けられます。貯蓄型の魅力は大きな返戻率。返戻率とは預けたお金に対して、いくら返ってくるかというもの。例えば100万円を預けて110万円になって返ってくれば、返戻率は110%と表されます。一般的に、貯蓄型は返戻率が高めに設定されており、定期預金としても魅力的な商品となっています。一方で子供の生命保険や健康保険が付与されているタイプは、保険分だけ返戻率が低く抑えられており、100%を切ることも珍しくありません。どちらにも良い点はありますが、気をつけたいのは後者。子供が万が一亡くなったときの生命保険が、親にとって本当に必要なのかはじっくりと考えたいところですね。また、現在多くの自治体では児童の通院は無料であり、健康保険も使わないケースの方が多いと思われます。以上のことから、学資保険を選ぶ際にはまず貯蓄型を前提に考えると良いでしょう。たとえ保険を付与する場合でも、本当に必要なものだけが入ったものを選びたいものです。

学資保険はあくまで保険!

では貯蓄型に欠点はないのでしょうか?貯蓄型では返戻率の高さを謳っている商品がたくさんあります。ですがその多くは、早期の振込みが必要であったり、月々の負担が重いものであったりと、家計に大きな負担をかけるケースが少なくありません。加えて貯蓄型は長期間契約で中途解約がしにくく、インフレに弱い点も懸念材料のひとつ。満期になる20年近くの間に物価が2倍になった場合、貯金の価値は半分に減ってしまいます。長年デフレに悩まされている日本ではあり得ないことと言い切れないのが経済の怖さです。20年後の日本経済を予測できる人はいません。未来は不確定なものであり、不安なもの。その不安を少しでも和らげる働きをしてくれるのが保険です。学資保険も決して万能なものではありません。精神安定剤程度に思っているほうが、気持ちの上でも家計の上でも良いのではないでしょうか。

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