一般人でも刑法などの法律を知っておくべきなの?刑法ってなに?

2016年8月15日

刑法という言葉はあまり耳慣れた言葉とは言えず、またその認識は人によってさまざまではないでしょうか。しかし、知識は力であると言われるように、知っておいたほうが得をすることもあります。そこで、刑法について考えてみましょう。

刑法は六法の1つ

六法というと、憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法のことを指します。日本には1万以上の法律があると言われていますが、その頂点に立つ最高法規が憲法であり、すべての法律は憲法に違反してはいけないようになっています。すべての法律を頭に入れることは不可能ですが、憲法を中心に六法を学んでおけば法律の基本的な考え方は身につくと言われています。

刑法は日常生活で役に立つのか?

刑法は日常生活において役に立つという意見と、役に立たないという意見の2つに分かれるようです。
刑法はルールを守って普通に生きている人ばかりならば、特に必要のない法律です。もしも会社を設立するなど、法律を学ぶ必要ができたらその都度勉強をして学んでいけば良いだけの話です。また、人はコミュニティの中で生きていますので、分からないことがあっても人に教えてもらったり、助けてもらったりすることができます。刑法が役に立たないという人は、困ったときには周囲の人や、警察や弁護士の力を借りれば良いので、一般人が身につける必要はないと考えることもできます。
一方、一般人でも刑法を身につけておくべきという意見を持っている人の中には、社会は完全ではないということを指摘する人がいます。社会は不完全なので、知識を身につけておかないとうっかり間違えてしまうことがあります。また、闇金、詐欺師、暴力団といった犯罪組織など、悪意をもって犯罪に手を染める人もいます。
間違いを起こさないために、あるいは犯罪の被害に遭ったときのために、法律の知識はあったほうが良いでしょう。例えば、闇金でお金を借りてしまいそうになったときに、「2週間で20%の金利というのは出資法に違反している」ということを知っていれば被害に遭わずに済みます。

結論!一般人でも最低限の知識は身につけておいたほうがいい

結論として、一般人でも教養レベルの刑法の知識は必要で、大学の教養課程や入社試験の一般常識レベルの知識でも良いので身につけておきたいものです。法学部でもない人が、法学部で使用している分厚い専門書を読むなど、あまりマニアックな部分まで踏み入る必要はありません。法律トラブルで困ったら、自分で何とかしようとすることも立派ですが、やはり警察や弁護士に相談をすることが重要になるでしょう。知識を身につけているからといって、自分で解決してしまおうとすることは状況をより悪化させる結果になることがあるということも知っておきましょう。

まとめ

私たちは社会というコミュニティの中で生きており、お互いに助け合って生きています。知らないことがあっても、助け合うことができます。そのため、特に刑法を勉強していないからといって不利益を被るようなことはありません。困ったことがあったら周囲の人を頼るようにして、必要に応じて警察や弁護士に相談をすれば良いのです。
しかし、社会は完全ではなく、いつ犯罪などのトラブルに巻き込まれるかわからないので、そういうときに適切な行動がとれるように、普段から新聞を読んだり、ニュースを見たり、法律の入門書を読んだりして、一般常識レベルの知識を身につけておくことはおすすめできます。

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