中学受験の志望校選びについて

2016年8月15日

一般的に中学受験をすると、進学校では中学・高校の6年間、大学付属校の場合には大学までの10年間を同じ学校で過ごすことが多くあります。そのため、時間をかけて子供に合った学校を選ぶことが大切といえるでしょう。ここでは、中学受験の志望校選びについて学校のタイプ別にご紹介します。

別学と共学

別学のメリットは、性別にとらわれずに個性を発揮できることにあります。女子校ではリーダーや力仕事なども平等に分担するため、組織で積極的に役割を果たすことが期待できます。男子校の場合には、女子を意識せずに自分の好きなことに集中できる傾向にありますので、幅広い分野で自分の居場所を持つことができる魅力があります。また、性別の特性を活かした学習指導ができるメリットもあるといえるでしょう。
共学の学校は人気を集めており、別学の学校が共学となるケースもみられます。共学のメリットとしては、男子・女子が思春期を共に過ごすことで、お互いへの理解や思いやりが自然に育まれるということです。社会に出ると職場や家庭で男女が協力する必要がありますので、中学・高校時代にお互いのコミュニケーションや理解を深めることは意義のあることといえます。

宗教校と無宗教校

宗教校の場合にはキリスト教や仏教など、授業で宗教の時間を設けたり、朝の礼拝の時間を設けたりしている学校があります。宗教活動の時間をどの程度確保しているかは学校によって異なります。キリスト教の場合には、カトリックとプロテスタントでもカラーに違いが出てきますのでオープンキャンパスや学校説明会の機会を利用して、校風を確認しておくのがおすすめです。男子校と比較して女子の宗教校では毎朝の礼拝を設けている学校も多く宗教色がやや強い傾向にありますので、子供と話し合いながら学校選びを進めると良いでしょう。
最近では宗教色のない学校の人気も高まっています。宗教色の強い学校が苦手に感じられる場合には無宗教の学校を選ぶほうが安心できるのではないでしょうか。無宗教の学校もそれぞれ独自のカリキュラムや教育方針を設けていますので、実際に足を運んで雰囲気を確認するのがおすすめです。

進学校と大学付属校

進学校では高校受験がなく6年間の一貫教育を行いますので、大学受験に向けて効果的に学習を進めることができます。英語や数学などでは先取り学習が行われるのが一般的で、ゆとりを持って大学入試に備えられるのがメリットです。
大学付属校は難関校を中心に人気を集めています。中学から入学すると、大学まで過ごすことができる安心感があるのがメリットです。その一方、中学・高校時代に行きたい大学が変わった場合には、大学受験向けのカリキュラムが組まれていないこともあります。外部受験する可能性がある場合には、付属大学と他大学受験との関係について調べておくと良いでしょう。

まとめ

中学入試では小学4年生~6年生頃の期間に志望校を決定するため、親が志望校選びに大きく関わることになります。オープンキャンパスや文化祭などに積極的に参加して、お子様が楽しく通える学校選びをサポートしたいものですね。

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