【中学受験の費用相場】偏差値によって費用が違う?

2018年1月24日

近年は「レベルの高い授業を受けさせたい」「大学受験に備えたい」などの理由から、中学受験を選択する親御さんが増えています。しかし、中学受験には費用がかかることを知っていますか?中学受験は子供が頑張ることは勿論ですが、親御さんも計画的に貯蓄しておく必要があります。そこで、今回は「偏差値によって中学受験の費用が異なる」という噂の真相に迫ります。

どうして偏差値で中学受験の費用が違うの?

結論から言うと、子供の偏差値によって中学受験の費用に違いが出るのは本当です。偏差値が高い子供は授業の内容がハイレベルな私立中学を目指すため、費用は高い傾向にあります。逆に偏差値が低い子供は公立の中高一貫校を受験する、または私立中学の受験に落ちて公立中学に通うかもしれません。公立中学の方が圧倒的に費用が安いので、偏差値が低い方が費用は安く済みます。

しかし、偏差値が低くても、費用が必ずしも安くなるわけではありません。なぜなら偏差値を伸ばすために、進学塾に通わせる方法があるからです。このように偏差値の高さと勉強方法が複雑に絡み合って、中学受験の費用が決まります。つまり、偏差値で中学受験の費用が違うという噂は半分正解で半分不正解なのです。

偏差値が高い子供はさらにハイレベルな学校を目指すために、進学塾に通うケースが多く見られます。そして、偏差値が低い子供は学力がアップするように、進学塾に通う人が多いです。勿論、受ける科目数が多いほど、費用は高額になります。偏差値のレベルを問わず、現在より学力をアップさせたい場合は費用が高くなると考えてください。合格することを目的に、現在の学力を維持させたいなら通信教材や自宅学習を選ぶ方法もアリです。進学塾より圧倒的に安いので、中学受験の費用を最小限に抑えられます。

また、偏差値が高い子供は「特待生制度」によって費用を抑えられる可能性があります。これも偏差値で中学受験に差が出る理由の1つです。特待生制度があれば受験者の中でも特に成績が良い生徒のみ、授業料や入学金などの費用を免除して貰えます。学校によって特待生制度の有無や内容が異なるため、受験前に確認することが大切です。その他に奨学金制度が充実している・家庭の年収に合わせて公立中学と同じくらいの費用に下げてくれるなど、学校によって実施している制度が異なります。レベルの高い子供は偏差値を気にせず、ある程度自由に学校を選べるので費用を抑えやすい一面があることは事実と言えるかもしれません。

私立受験は公立受験の2倍以上の費用がかかる!?

まず、受験料として1校2~3万円の費用がかかります。7~8校を受けるケースが多いので、受験料の総額は約20万円です。公立中学を受験する場合は塾に通わせないケースもあり、1年間の学習費用は約48万円という結果が出ています(文部科学省調査)。一方の私立中学は受験のレベルが高いので、1年間で約134万円の学習費用をかけて本番に臨んでいます。つまり、私立中学受験は公立の約2.8倍の費用がかかるということです。小学校4年生から受験対策を始める家庭が多いので3年間の総額で考えると公立は約142万円、私立は約402万円となります。

授業料では公立が約250万円であるのに対して、私立は500~600万円を提示している学校が多いです。その他に入学金・制服代・施設維持費といった費用を用意する必要があります。全体的に見ると私立は公立の約2倍の費用がかかるので、受験する学校によって必要なお金が大きく違います。公立はさまざまな人が通っている学校でコミュニケーション能力を磨ける、私立はレベルの高い授業を受けられることが主なメリットです。メリット・デメリットを比較し、費用の違いを把握した上で受験する学校を決めることが重要なポイントと成り得ます。

中学受験の勉強方法4選!それぞれの特徴と費用相場

中学受験にチャレンジする場合、進学塾・家庭教師・通信教材・自宅学習といった4つの勉強方法があります。まず、進学塾は受験までの計画的なカリキュラムを組み、さまざまな問題を解けることが最大のメリットです。受験や学校に関する情報を塾が把握しているので、質の高い受験勉強ができます。定期的に実施されるテストによって苦手部分を把握し、自分のレベルを理解すれば受験勉強の仕方をブラッシュアップすることも可能です。

家庭教師は講師のレベルによってメリット・デメリットが異なります。ある程度の知識がある一般的な家庭教師なら、リーズナブルな価格で授業を受けられるメリットがあります。実績豊富なプロ家庭教師はマンツーマンで、進学塾並みの授業を受けられることが特徴です。通信教材は自分のペースで学習できるため、勉強する習慣を身に付けることができます。受験向けの教材が用意されているケースが多く、楽しみながら勉強できる工夫が施されていることもメリットの1つです。最後の自宅学習は情報収集やスケジュール管理を徹底すれば、費用を最小限に抑えることができます。勿論、両親と子供が協力することが非常に大切です。

費用に関しては進学塾は入会金・月謝・長期休暇の特別講習・テキスト代といった料金が請求されます。3年間利用する場合は、総額で約200万円が平均相場です。4年生は1年間に30~50万円程度ですが、受験を目前に控える小学校6年生になると費用が1年間100万円程度にアップします。一般家庭教師は1コマ3800~4500円、プロ家庭教師は1コマ5300~8000円が相場となります。週2で1科目(1ヶ月で8コマ)利用するなら一般家庭教師は約3万円、プロ家庭教師は約4~6万かかるという計算です。通信教材は1ヶ月で5000~7000円かかるので、1年間で6~8万円程度で済みます。自宅学習は必要な教材を揃えるため、数千円~数万円程度の費用がかかると考えてください。

まとめ

偏差値の高さによって目指す学校や勉強方法が異なるため、中学受験の費用に違いが出て来ます。公立は私立より入学後の費用がリーズナブルなので、費用を抑えることが可能です。また、実際は偏差値より進学塾や通信教材など、どの勉強方法を選ぶかによって費用が大幅に変動します。親御さんはどれくらいの費用がかかるのか把握した上で、子供の受験勉強をサポートすることが大切です。

▼参考サイト
※1.【マイナビ】中学受験、いくらかかる? – 3年間の費用は公立と私立で約260万円の差
※2.【エデュ】はじめての中学受験 Vol.2 中学受験の費用っていくらくらい?
※3.【中学受験までに費用はいくらかかる? 】貯金を使うか生活費から捻出か?
※4.【庭教師と個別指導塾どっち?~賢者の選択~】中学受験生向け家庭教師の料金相場

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