妊娠・出産は奥さんである妊婦への負担だけでなく、家計へも大きな負担を与える出来事です。生まれてくる赤ちゃんを無事迎えるためにも、十分な貯蓄と準備を持って臨みたいものです。ここでは、出産にかかる費用と出産によってもらえるお金をそれぞれ紹介していきたいと思います。
出産にかかるお金
まず、妊婦さんやそのご家族に知っておいて欲しいことは、妊娠・出産には健康保険がきかないということです。健康保険や生命保険に入ってるから自分は安心、と思っている方は注意が必要です。出産には大きなお金がかかります。そのお金を一括で支払うことができますか？
まず最初に、かかる費用をまとめていきたいと思います。妊娠・出産に伴ってかかる費用は大まかに分けて、妊娠検査・定期健診代、入院・出産費用、マタニティグッズ費用、ベビー用品費用、産後検査代、お祝い返しなどです。一般的に言われている出産費用とは、妊娠してから出産するまでのすべての費用のことを言うので、生まれてくる赤ちゃんのためのベビー用品なども含まれます。その中でも、病院にかかる費用が最も高く、種類も豊富です。
それぞれにかかるお金は？
出産にかかる費用は、病院などの待遇や、妊婦さんの状態によって異なりますが、50万円程度とされています。詳しく内訳を見てみましょう。
まず、病院にかかる費用です。妊娠に伴って必要となる妊婦検査・定期健診代はトータルして10万円程度、入院・出産費用は、病院によって異なりますが30万円はかかると見込んだほうがいいでしょう。産後検査代は、出産後に行う検診のことで、費用は5000円から1万円程度かかります。マタニティグッズ用品やベビー用品の費用は、中古品や人から譲ってもらうなどでお金を抑えることが出来るので、額は記載しません。ベビー用品の消耗品も一度に購入する必要はありませんね。お祝い返しは、出産祝いを品物や現金でもらった場合のお返しです。送ってくれた人との関係性で金額が若干異なりますが、品物の場合3000円から5000円程度、現金の場合は半分の額を返すのが無難とされています。
出産でもらえるお金
出産で注意しておかなければならない点は、ほとんどの場合、これらを一括して支払わなければいけないということです。分割も可能なのですが、ほとんどの人が一括して払っているのが現状です。
こんなお金払えない！と悩んでいるあなた、落ち着いてください。出産に際してもらえるお金、というのも存在します。まず、その代表格が先ほど述べたお祝いです。物でいただく場合もありますが、現金でもらえる場合もあります。
周りの援助が期待できないあなたが頼れるのは、子供一人につき42万円がもらえる「出産育児一時金」です。この制度では、赤ちゃん一人につき、42万円が健康保険から支給されます。また、自治体によっては妊婦検診などの無料券や補助券が配布されるところもあります。自分の状況、住んでいる地区によってもらえるお金を調べてみるとよいでしょう。
