どれくらい必要?出産前の貯金

2016年8月17日

赤ちゃんの出産は嬉しい出来事ですが、何かと物入りな時期でもあります。出産費用を考えた時に、どれくらい貯金を用意しておいたらよいのでしょうか。必要な費用別に平均を見ていきながら自分の貯金目標を決めましょう。

出産にかかる費用

最も高額な支出が、出産のときにかかる費用です。ただし、出産費用の大部分は出産育児一時金で返ってきますので、一般的なお産をするのであれば病院代は検査と数万円程度の追加支出で済みます。ただし、特に設備が行き届いている病院や、差額のベッド代が高額な部屋を選んだときなどは、保険診療の対象外となっていますので全額自己負担です。また、帝王切開に切り替えた場合なども入院が長引きますし、万が一赤ちゃんが保育器に入るようなケースでも費用負担が発生します。通常のお産が40~50万円程度ですが、出産育児一時金をすぐに活用するとしたときには不足分は10万円程度、余裕をもってさらに10万円程度は用意しておくと安心できます。

妊娠中にかかる費用

妊娠すると母体が変化します。マタニティ服や下着などが必要になるだけでなく、赤ちゃんを健康に育てるためのサプリメント、腰痛やむくみなどの治療費やサポート器具等、マタニティビクスなどの参加費等、始めるときりがないほどあります。また、車や電車での移動が困難になりますので、タクシーを使うことで交通費もかさみます。下着や衣服程度であれば、妊娠から出産まで通して5~10万円程度もあれば問題ありません。ただし、サプリメントや移動費なども負担するようになると、中には毎月数万円を超える支出になる場合もあります。自分が何を準備したいのかを考えて、それぞれの出産までの期間の支出を計算しておくと予算が立てやすいです。

赤ちゃんにかかる費用

一時金があることを考えると、最も費用負担が大きいのは病院代よりも赤ちゃんのための費用です。着替えやおむつ、ミルク、哺乳瓶、寝具、おもちゃなど様々なものが必要になりますし、成長が目覚ましいこともあって消費が激しいです。また、チャイルドシートやベビーベッド、ベビーカーなどの高額な買い物も必要になりますので、最低でも10~20万円は用意しておかなければなりません。このほかにも、お祝いのお返しやお宮参り、お食い初めなどのイベントにかかる費用も必要になりますので、予算の範囲内で無理のないプランを建てましょう。トータルで計算すると、やはり50万円以上はあると安心できますが、実際には出産当時の貯金が50万円以下という人が妊婦の大半を占めており、次いで50~100万円となっています。

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