ストレスによるトラブル

2016年8月17日

ストレスは万病のもとといわれているとおり、様々な疾患を引き起こします。重症化しないように代表的な症状だけでも確認しておくと、自分の体の悲鳴に気づくことができますので、時には体と心を休ませることができます。

胃腸へ来る負担

ストレスを胃腸に感じるという人は少なくありません。胃がキリキリしたり、下痢を繰り返すというケースが多いですが、ちょっとした体調不良と思って放置しておくと、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などになることもあります。潰瘍はストレスによって胃酸の分泌量が増えた結果、胃腸の壁に穴が開きますので、激痛に襲われたり、吐血や下血などの症状が現れます。軽度のものは安静にしておくと改善しますが、重度になると手術も必要になりますし、慢性的な腹痛や下痢は、大腸がんなどの危険性もあり得ます。普段から、ストレスをためると胃腸に痛みや違和感を感じるという人は、それを目安として、ストレス発散をするように心がけておいた方が良いでしょう。

自律神経のトラブル

意外と知られていませんが、ストレスによって自律神経が乱れることも多いです。自律神経は、体の恒常性を保つために重要な役割を担っていますので、これが乱れると頭痛やめまい、睡眠障害などの体調不良を引き起こします。また、体調が思わしくなくなることにより、気持ちが沈みがちになり、重度になるとカウンセリングが必要になることもあります。特に気をつけたいのが環境の変化に弱い人や、思春期、更年期などの気持ちが不安定になりがちな年代の人です。最近気持ちが沈みがちになっている、特に検査では何も出てこないものの、どことなく体の調子が悪いなどの感覚が長引いている人は、一度ストレスを発散できることに挑戦してはいかがでしょうか。

薄毛の原因にも

ある程度年齢を重ねた男性だけでなく、20代の男性や女性にも表れるようになった抜け毛や薄毛は、ストレスが原因である可能性もあります。強いストレスは全身の血流を悪化させますが、頭部にも血液が十分にいきわたらなくなるため、髪の毛が成長しづらくなり、細く抜けやすくなります。ストレスによる円形脱毛症と診断される人もいますが、慢性的にストレスにさらされている場合には、ホルモンバランスが乱れることによって男性ホルモンの分泌量が増え、それが育毛を阻害してAGAになってしまいます。髪の毛が細くなってきた、抜け毛が増えてきたと感じるようになったら、最近無理をし過ぎていないか、ストレスをためていないか思い返しましょう。

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