健康に生きていくために欠かせない肥満対策

2017年12月27日
健康に生きていくために欠かせない肥満対策

いつまでも健康に生きていくという願いを叶えるためには肥満の予防や改善をしていくのが大切です。肥満になる原因は日常生活の中にあります。なぜ肥満になってしまうのかをよく理解して、合理的な考え方で改善を目指しましょう。

肥満になるメカニズムとは

肥満対策をする上で大原則として知っておきたいのが肥満になるメカニズムです。肥満とは通常よりも体重が増えてしまっている状態を示すものであり、BMIが25以上になっている人を日本では肥満と定義しています。病気や遺伝が原因になって体内で行われている代謝に異常が生じ、二次的に肥満が引き起こされている場合もありますが、大半の人が経験している肥満は原発性肥満と呼ばれる病気などに由来しない肥満です。

この状況になる主な原因は摂取カロリーが消費カロリーに比べて過剰なことです。過剰になったカロリーは最もエネルギーの貯蔵の方法として優れている脂肪に変換されます。その脂肪が内臓脂肪などとなって蓄積するようになり、太った体型になるのが一般的です。

肥満がもたらす生活習慣病

健康維持のために肥満対策が必要なのは主に二次的な影響があるからです。体重が増えるだけでも高齢者になって足腰が弱くなったときに関節や筋肉を痛めてしまうリスクがあります。それだけでなく、肥満が諸々の生活習慣病を引き起こすのが問題です。肥満になると脂質代謝に異常が生じやすくなって脂質異常症や脂肪肝になりやすくなります。

また、耐糖能の低下によって糖尿病になったり、血管の状態が悪化して高血圧や高尿酸血症、心疾患などを引き起こす原因になったりするのも事実です。このような二次的に引き起こされる疾患は必ずしも自覚症状をもたらすとは限りませんが、さらに悪化していくと動脈硬化を経て脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすリスクもあります。そのため、肥満になるかもしれないという懸念があったら速やかに対策をするのが大切です。

ダイエットをするときの原則

ダイエットは肥満対策の基本であり、一般的には食事の量を減らすことで摂取カロリーを減らしつつ、運動の量を増やして消費カロリーを増やすことによって実践します。ダイエットの方法には様々なものが知られるようになりましたが、基本原則として一気に痩せるのは厳禁と覚えておかなければなりません。

食事を徹底的に減らしてダイエットをすると数日の間に痩せられることもありますが、身体には大きな負担がかかって代謝の異常を引き起こしてしまうリスクがあります。もともと身体は、脂肪は飢餓状態に対策するためのものとして蓄えるようにできているため、急激なダイエットをしようとしても脂肪をできるだけ使わないようにして筋肉などをエネルギーに変えてしまうのが一般的です。筋肉の量が減ると基礎代謝量が減ってしまって一日の消費カロリーが少なくなります。結果としてダイエットをやめた途端にもっと脂肪太りになってしまうことがよくあるのです。大まかには一ヶ月で1kgを上限にして体重を減らしていくという形で長期的に肥満解消に取り組んでいくの良いと言えます。

また、ダイエットをするときに脂肪の摂取を極度に嫌う人もいますが、良質な脂質を摂取するのは健康を維持するために欠かせません。過剰に摂取しないようにしつつ、身体に良いとされる不飽和脂肪酸を中心に摂取するのが大切です。

一方、炭水化物を減らすダイエットもよく知られるようになりました。体内では脂肪が炭水化物から作られているため、炭水化物を減らせば脂肪を減らせると考えられています。しかし、炭水化物は脳にとって唯一のエネルギー源なので過度に減らしてしまうのは健康を害するリスクが高いことも覚えておかなければなりません。誤ったダイエット方法を選ばないように知識を十分につけてダイエットに取り組むのが重要です。

生活習慣を全般的に改善するのが大切

既に太ってきてしまっているときにはカロリーバランスを意識してダイエットをするのが大切ですが、食事と運動だけにこだわらずに生活習慣全般を改善することも重要になります。ストレスや睡眠、飲酒などの様々な要因が肥満を引き起こしている場合があるからです。社会生活の中で大きなストレスを受け続けていると自律神経系に狂いが生じてしまい、正常な代謝が行われなくなって肥満になりやすくなるケースがあります。

また、睡眠中に行われる代謝が不足しているために基礎代謝量が低下したり、自律神経系の失調が起こったりすることも少なくありません。飲酒の習慣はストレスの軽減に良いと考えることもできますが、お酒自体にカロリーがあるだけでなく、アルコールによって食欲が増進されて食べ過ぎになるリスクがあります。このような習慣をやめるのがストレスになるのであれば太りにくいように対策をするのも重要です。

飲酒をしたら少し運動をするといった形で肥満の原因になる行動をしたら、改善につながることもする習慣を作ると上手に肥満対策を行えます。

早期の対策で健康を維持

肥満は様々な生活習慣病の原因になり、行く行くは大きく健康を害してしまう原因になります。気づいたときにはできるだけ早く生活全般を見直し、ゆっくりと痩せていけるように着実にダイエットに取り組むのが大切です。

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