追求するときりがない?オーディオ・ビジュアルのディープな世界

2016年11月24日

インターネットの普及により、いまやネットを通して音楽や動画を楽しむということが主流となりました。自宅のパソコンやスマートフォンでしか音楽と映像を楽しんでない層のおかげで、すっかり影が薄くなったのがCDラジカセやCDプレーヤー、ミニコンポなどの存在です。映像のほうはDVDの普及によりDVDプレーヤーを愛用する人はいますが、ただDVDが観れればいいとそこまで音質や画質にこだわっていない層が多くいるようです。そこでよく聞かれるのが「オーディオ・ビジュアル」という言葉。この言葉はいったいどんな意味なのでしょうか。

AV(オーディオ・ビジュアル)ってなに?

少しでもいい音質で音楽を楽しみたい!少しでも鮮明な画質で映像を楽しみたい!そんなこだわりのマニアが登場したのが70年年代後半でした。78年に地上波の日本テレビが日本初の「ステレオ放送」を開始。左右2チャンネルの音声信号を使用した放送で、これによりステレオ放送に対応したテレビ番組を観る時はテレビの音質が向上しました。80年代に入ると、DVDの前の録画機器であるビデオデッキが爆発的に普及し、83年にはソニーが日本初の「HiFiビデオデッキ」を発売しました。HiFiとは「ハイ・フィデリティー」の略で、この機能によりビデオ映像の再生、録画そして音質が飛躍的に向上しました。ビデオデッキの普及により、ここで音響と映像、両方を再生する機器として「AV(オーディオ・ビジュアル)」という言葉が生まれました。

AVマニアが絶賛の「レーザーディスク」が登場!

80年代にはビデオテープ以外の映像記憶媒体「レーザーディスク」も登場しました。CD、DVDと同じ光ディクス(アナログレコードと同じ大きいサイズ)なので、音響・映像ともに高品質で、ビデオテープのように使用すると劣化することもないのでAVマニアには好評でした。しかし一部のAVマニアを満足させることはできましたが、高額なので一般的に普及することなくビデオの普及率には勝てませんでした。そしてAVマニアはテレビやビデオ以外にも他の付属品(アンプ)などを購入し接続、音質の向上に努めました。よってAV機器は、こだわりがある一部のマニアの趣味という位置づけでした。

DVD登場で新時代に突入!

90年代後半になると映像再生の光ディスク「DVD」が登場、2000年代に入り登場した「薄型テレビ」とともに爆発的に普及しました。ビデオと違い、音質・映像が劣化せず、薄型テレビもかつてのブラウン管テレビに比べ音質・映像ともに高品質となり、AVの世界は飛躍的に向上しました。

AVの世界はどこに

テレビ、映像プレーヤーの飛躍的な進歩でハイクオリティな音と映像をお気軽に楽しむことができる現在。しかし、それだけでは飽き足らずDVDのドルビーサウンドを楽しむために、他のオーディオ機器を接続するこだわり派もいます。音と映像の再生機器は、今後どのように進化していくのでしょうか。

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