安定の人気!国産バイクの魅力と4大メーカーの特徴を知ろう

2016年11月24日

バイクに憧れるバイク初心者はもちろん、バイク歴の長いライダーからも厚い信頼を集める国産バイク。世界に名高い「メイドインジャパン」はバイクの世界でも共通です。高い機能性と快適なライディング、国産バイクの魅力や国内外のバイク市場で高いシェアを有する国産4大メーカーの特徴についてご紹介します。

国産バイクのメリットとデメリット

「外車は高い」というのはバイクも同じこと。昨今はそのイメージも多少払拭されつつあるとは言え、基本はまだこの傾向にあります。そのため、車体価格や維持費を安く抑えたいなら、まずは国産バイクを検討するのが妥当でしょう。維持費が安い大きな理由は、海外メーカーのバイクに比べて国産バイクは壊れにくく大きなメンテナンスがあまり必要ないためです。また、万一メンテナンスが必要になった場合でも、純正部品を比較的安価で入手できる点で金銭的なメリットは大きいと言えます。さらに、国産バイクの最大の強みは、バイク選びで重視する「乗り心地」です。国産バイクは日本人の体格と日本の道路事情を考慮した開発設計が施されているため、快適なバイクライフを実現できます。これらのメリットを鑑みれば、多くのライダーが国産バイクを選ぶ気持ちも分かります。しかし、「他人と被るのがいやだ」という人にとっては、その万人受けがデメリットだという意見もあります。バイクが好きだからこそ、自分のカラーを主張したいと考えているなら、先述したメリットに惹かれたとしても国産バイクの人気種はまず避けるべきでしょう。もう一点、国産バイクにも大きなデメリットがあります。それは、部品の供給期間が短いということ。だいたいの国産バイクの純正部品は、生産終了後10年程で供給が終わります。そのため、10年以上乗り続けたいという人は、メンテナンスが必要になった時に部品探しに苦心することもあるのでご注意ください。

国産4大メーカーの軌跡

国産バイクの市場を固めるのは、4大メーカーと称される「Honda(ホンダ)」「YAMAHA(ヤマハ)」「SUZUKI(スズキ)」「Kawasaki(カワサキ)」の4社。バイクに乗らない人でも、その名は一度は見聞きしているはずです。国産バイクの購入を検討しているバイク初心者の人は、せっかくなので各メーカーの歴史や特徴なども踏まえた上で選んでみてください。まずは、自動車メーカーとしても世界的にも有名なホンダはバイク市場でも世界首位を誇っています。初めてホンダの名がついたのは、なんと自転車に補助エンジンを搭載した「ホンダA型」です。開発から50年以上経っても未だ根強い人気を集め、世界一売れたバイクとしてギネスブックにも載っている「スーパーカブシリーズ」を筆頭に、高機能・高耐久を実現したバイクを生み出しています。教習所で使用されるバイクや警察の白バイもほとんどがホンダ製と言うことからも、その評価は折り紙付き。デザインも万人受けするものが多く、初心者がトライしやすいメーカーです。このホンダに次ぐ日本最大のバイクメーカーがヤマハです。正式名はヤマハ発動機株式会社で、1955年に楽器製造を行っていたヤマハから分離しました。最大の特徴は車体デザインに対する意識の高さ。「デザインのヤマハ」「芸術のヤマハ」と評されるその美しいデザインに惚れ込んでいるライダーも多くいます。品質や耐久性はホンダに劣るものの、トヨタと連携して培った高い技術力を持つことでも有名です。軽自動車の分野で国内販売台数1位を争うメーカーであるスズキも、戦後の自転車補助エンジンブームに乗って、1950年代からバイクの開発を始めました。国内市場シェアはホンダやヤマハよりも低いものの、一般受けしないような個性的なデザインがラインナップされているため、人と被りにくいという点に魅力を感じるコアなファンも多くいます。性能に妥協を許さず、特にエンジンは性能が高く、丈夫で国内外問わずに人気。排気量1300ccを誇り、時速300kmを可能にした「ハヤブサ」は、公道を走れるバイクの中でほぼ最大のパワーがあります。変わったデザインで、スピードとパワーを兼ね備えたバイクを探しているならスズキをチェックしてみましょう。このスズキと同様に独自路線のバイクを販売して熱狂的な支持を持つのがカワサキです。バイクの製造元である川崎重工業は元は造船業からスタートし、二輪車の生産は戦後のことでした。1964年に当時有名だった二輪メーカーのひとつ「メグロ」を吸収し、バイクの製造により力を注ぐようになります。他社と異なり、スクーターのような小排気量の実用車を製造しておらず、その点からも「カワサキ=漢(おとこ)」というイメージに繋がっているようです。ラインナップの中でも、4気筒エンジンにファンが多く、ライダーの間では「4気筒ならカワサキ」という意見もよく挙がります。1968年にライムグリーンカラーを施した「A1R」でアメリカのレースに参戦して以来、ライムグリーンはカワサキのイメージカラーとして有名です。以前はバイクいじりのできる玄人向けでしたが、最近では初心者にも扱いやすく機能性の高いスポーツバイクも製造されています。

まとめ

日本人に合わせて開発設計されながらも世界に通用する性能や耐久性の高さで人気を集める国産バイク。その印象は、生真面目に仕事をこなす日本人そのものと言っても良いかもしれません。そこが多くのライダーに愛される所以。各メーカーの特徴をもとに相棒となるバイクを探してみてはいかがでしょう。

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