節約の切り札!賢い人は知っているワンランク上の節約術

2017年12月21日
節約の切り札!賢い人は知っているワンランク上の節約術

節約には「報われる節約」と「報われない節約」があります。安易な節約は、結果として報われない節約になってしまうケースが少なくありません。以下、こうした状況に陥らないためのワンランク上の賢い節約術を紹介します。

気が付けば簡単!節約Tips集

以下は、即効性が高く、比較的簡単に実施可能な節約Tipsです。ただし、これらを含め、その他全ての節約効果を最大にする切り札があります。詳細は後述します。

通信費に関する節約

家族割は電話だけではない!NHK受信料も家族割で半額に

NHKの受信料は家族割を活用することで、半額になる場合があります。同一生計で離れて暮らしている家族がいる場合(単身赴任先、子供の下宿先、別荘など)は、それぞれの受信料が半額になります。(※1)

格安SIM利用でスマートフォン利用料を大幅削減

一般的に通信費のメインはスマートフォンの利用料です。そこで検討して欲しいのが「格安SIM」です。条件次第では月額の使用料をかなり減額させることが可能です。

貯蓄や送金に関する節約

ゆうちょ銀行は超便利!ATM時間外手数料が無料で送金も即時反映

ゆうちょ銀行口座のATMは時間外手数料が一切ありません。(※2)送金は、同行口座間は一定回数まで無料で、24時間いつでも受取人口座に即入金されます。離れて暮らす家族の急な出費にも迅速な対応が可能です。

ネット銀行は他銀行宛の送金も条件次第で無料

ネット銀行の多くには条件による回数制限付きで、他銀行口座宛の送金も手数料が無料になるサービスを提供しています。特に、毎月の送金先が多い人には有利です。

保険料に関する節約

年間一括払いをすれば10%程度割引に

保険料の節約を検討する際、年払いは基本中の基本です。プランによって差がありますが、おおむね総支払額が10%程度割り引かれます。年払いが無理であっても、半年払いが可能な場合も多いので要確認です。

自賠責保険も長期契約で割安に

車検のない原付や250ccまでのバイクであっても、使用状況に応じ長期的な契約をすることで保険料が割り引かれます。(※3)加入自体は義務なので要検討です。

先ずは「今」を正確に知ること!これが節約の切り札

上項以外にも、インターネット上にはさまざまな節約方法が公開されています。しかし、ワンランク上の賢い節約をするためには、こうした節約を検討する前にやっておくべきことがあります。それは、「今」を正確に知ること、つまり適切な現状把握です。現状把握とは、現在の家計収支を詳細に確認することです。(※4)例えば、現在位置を知らないままどれだけ地図を判読しても、目的地までの方向や最適な道を選ぶことはできません。

節約もこれと全く同じで、現在の家計収支を理解しないまま安易に節約を行っても、その効果はほとんど見込めません。結果としてその効果がマイナスになってしまう恐れもあります。節約には着手すべき順番があるのです。

現状把握の力強い味方!ファイナンシャルプランナー

家計収支を把握するためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。こうした問題解決の力強い味方となってくれるのがファイナンシャルプランナーです。その力強さの理由は、技能士としての検定科目にあります。ファイナルシャルプランナーの多くは、ファイナンシャルプラニング技能士(1級~3級)の国家資格を有しています。資格検定科目は、「ライフプラニングと資金計画」「リスク管理」その他を含め6科目に分かれています。(※5)

これだけ多くのお金に関する分野を網羅した技能士の国家資格検定は他にはありません。通常の生活で遭遇する出来事、トラブル、そして人生の節目におけるお金に関する基本的な知識と正しい考え方を持ち合わせた人材といえます。だからこそ現在を調査分析し、リスク管理や節約を含め、将来を見据えた的確かつ客観的な助言が可能になるのです。現状の家計収支の把握には、ファイナンシャルプランナーの活用が極めて有効です。

報われる節約の秘訣!先ずは我慢が不要な固定費の削減

現状の家計収支に至急解決すべき問題が発見された場合は、節約を検討する前に根本的な改善策を考える必要があります。そうした問題が確認されなければ、いよいよ節約に向けた作戦の開始です。先ずは、固定費から着手するのが有効で、その中でも我慢せずに節約できるものを選ぶのがコツです。(※6)

何かを我慢することで成り立つ節約は、辛さや痛みが伴うため最初に考える節約方法として得策とはいえません。我慢が伴う節約は、最終手段と考えるべきです。固定費とは、毎月の支払額がおおむね定まっている費用です。例えば、家賃、教育費、通信光熱費、保険費などです。この中で我慢しなくても節約できるのは何費でしょうか?家賃の節約は現実的ではありません。

また、通信光熱費は一定の我慢が必要です。しかし、保険費は我慢しなくても節約が可能です。保険内容を見直して、保険費を節約しても生活が変わることはありません。つまり、保険費から節約に着手するのが、報われる節約の秘訣です。保険内容の見直しに関する事業やサービスなどが活況なのは、こうした理由があるからです。

抱える問題は人それぞれ!だからこそ現状把握が解決の必須要件

現在の家計収支を正確に確認できなければ、節約に限らずその他の改善策なども検討しようがありません。これに気が付くことこそが、最初の節約と言っても過言ではありません。そして、我慢を伴う節約は生活に支障をきたし長続きもせず、結局は誰のためにもならない場合が多いです。

さまざまな節約術が入手可能ですが、現状を把握したうえで検討し、正しい順番で着手することが何よりも重要といえます。それには、ファイナンシャルプランナーの客観的な助言が極めて有効です。

※1【NHK】受信料の窓口
※2【ゆうちょ銀行】おトクで便利なゆうちょ!
※3【国土交通省】自賠責保険(共済)とは
※4【知るポルト(金融広告中央員会:日本銀行 情報サービス局内)】生活設計診断
※5【日本FP協会】FP技能検定とは
※6【知るポルト(金融広告中央員会:日本銀行 情報サービス局内)】家計の見直し4つのポイント

ライタープロフィール
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【trex】
国家公務員を30歳半ばで退職し、IT企業を設立。経営者として事業を拡大しつつ、兼務でライター業務を遂行。ファイナンシャルプランナーの資格を活かし、金融経済分野の新聞記者としてコラム等を担当。取材を通じ、数百名の上場企業経営者に対する直接インタビューを経験する。得意なライティング分野は、起業及び会社経営、金融経済全般、株式投資、税金、保険など。新聞記者の経験を活かした簡潔明瞭な文章が特徴。
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