英語力向上のためにできること

2018年1月25日
英語力向上のためにできること

英語を長い間勉強しているけれど、会話が上達しなかったり話すときに緊張してしまったりする悩みをもつ人は多いのではないでしょうか。会話が自然にでてくるようになるためには、どのような学習方法が適しているのか気になるところです。上達のために必要な考え方も含めて詳しくみていきましょう。

英会話は勉強するもの?

英会話は勉強しなければならないものと考えている場合は発想を少し変えてみましょう。日本語はどうやって話せるようになったのか思い出してみてください。毎日親と話したり、友達と話したりすることで自然と身についていったのではないでしょうか。

英語は日本語と同じく生きた言葉であり、がむしゃらに勉強しなければと気負う必要がないことが分かります。「日本語は耳で聞いて理解し自分の考えを話す」この繰り返しで会話が成立します。英語においてもその手順は同じです。英会話がうまく身についていかない理由は日本語のように反復して使う機会が単に少ないからです。これは日常会話だけでなく、ビジネス英語で必要な会話力についても同様といえます。できるだけ多くの時間英語に触れて自ら発信していく習慣をつくりましょう。

スマホやパソコンがあればオンラインでネイティブと会話できる機会がたくさんあります。英会話力が伸びないと悩んでいる人は、気負わず反復するのが上達のポイントと考えましょう。また準備すべきことはスマホやパソコンなどの機器です。いつでも英会話レッスンができるような状況にしておくことです。

基礎をあなどってはいけない

英語を継続的に勉強している人は、常に高いレベルを目指していることでしょう。しかし基礎がしっかりしていないとその後に大きく影響してきます。たとえば日本で学ぶ中学生の英語の文法を完璧に理解して、使えるようにしておくと最低限の英語でのコミュニケーションは十分に可能です。いきなり難しいことを学ぼうとするより、中学生程度の基本を反復してマスターしておいたほうが、長い目でみると会話力を含め総合的に英語力が伸びやすいといえます。まずは基礎の反復を怠らないようにしましょう。

英語に自信がある人や勉強を始めたばかりの人、どのようなレベルの人であっても、時には勉強に行きづまってしまうことがあります。原因が分からないときは基礎に立ち戻ることが解決につながる可能性があるでしょう。勉強が続かなくなったらレベルを上げる努力をするよりも1度中学生で学んだ基本が身についているかどうか振り返ってみることが大切です。

TOEICの点数は高いのに話せないのはなぜ?

TOEICの点数と英会話力は比例しているのでしょうか。点数は上がっているのに、会話はいまだに苦手…そのような人は少なくないでしょう。TOEICは「ネイティブの英語を聞き取る力」「文法の理解」「文章を正確に読み取る力」を測るもので、点数が高ければすでに高い英語理解力を保持しているといえます。自分の英語能力を客観的に判断するにはとても適しているでしょう。

しかし点数ありきのTOEIC対策に固執してしまうと英会話のように自ら考え発信するコミュニケーション能力の向上はどうしても後回しになってしまう傾向があります。英語は使えてこそ仕事や実生活で役に立ちます。英会話を苦手なままにしておくと就職、転職活動において思わぬ失敗をすることがあります。たとえば、求人情報を調べてみてTOEIC800以上が英語を使う仕事に就けるための条件と考えたとします。

そのために勉強してTOEIC800以上取得しました。しかし、興味のある仕事は英会話が必要とされる場合があります。TOEICの点数で書類選考は通るかもしれません。しかし、英語の面接に進んだときにスムーズなコミュニケーションができないと、そこで採用が遠のいてしまうことがあります。TOEICの点数を上げることも大切ですが、会話も含め総合的に英語力を上げていくように注意しましょう。(※1)

TOEICは必要、英会話は別トレーニングで

TOEICを定期的に受けることで、ある程度客観的に自分の英語レベルを把握することができます。さらに履歴書に書くと仕事によっては採用に有利に働くこともあるでしょう。しかし英会話力に自信がない場合は、それ以外の学習方法をあわせて検討してみる必要があります。英会話は経験を積めば積むほど上達します。それはスポーツに似ています。

毎日の地道な反復トレーニングがあるからこそ上達するのと同じ仕組みです。またスポーツはトレーナーやコーチとの相性や、本人の意思によって上達度はかわってくるものです。英会話も相性のあった方法と本人が上達したいという意思によって地道な積み重ねをすることで上達していくのです。英会話スクールに通う方法がありますが、対面で会話できるメリットがある一方で、忙しいと継続して通うことが難しくなる場合が考えられます。

また、費用面で心配ということもあるでしょう。なるべくコストをかけずに、たくさん反復学習ができる方法はオンラインの英会話レッスンです。24時間いつでもレッスンができたり、自宅でリラックスしながら会話できたりします。特に時間が限られている子育て中の人、仕事や学校が忙しい人には適した学習方法といえるでしょう。(※1)

英語を学ぶと可能性が広がる

TOEICの点数がアップして英会話ができるようになると、新たな仕事の選択肢が広がります。転職で収入アップが期待できることがあるので、生活全般が向上する可能性があります。学生であれば将来世界中で仕事ができたり、早いうちから国際感覚を身につけたりすることできるでしょう。退職した人はボランティアで国際交流に参加するなどのやりがいにつながります。

英語ができると英語圏の人の考え方や価値観も含めて知ることができます。さまざまな価値観を吸収し自分の生き方全般に大きな影響を与え、収入面だけでなく生活に張り合いがでてくるというメリットもあります。しかし「勉強がストレスになる」「上達しないから」という理由で英語学習を諦めてしまうことがあります。学習方法を選ぶときには注意が必要です。学習しなければというプレッシャーが意欲を低下させる原因となりえるのです。

シンプルに楽しいと感じない方法は続かない傾向があります。そのように感じたら思い切って方法を変えてみることが大切です。日常英会話からビジネス英語に必要な会話力まで、それぞれの人の希望ややり方にあったオンライン講座や教材はたくさんあります。きっと自分に合った方法が見つかるでしょう。英語の勉強方法が合わずにストレスになり、英語ができることで広がる可能性やメリットを得られなくなるのはもったいないといえます。

英語は楽しみながら継続するのが上達のコツ

TOEICの点数が伸びなかったり、英会話が上達しなかったりすると途中で諦めたい気持ちになることがあります。しかし継続していけば、あるときふと振り返ってみると英語が以前よりも身についていることに気づかされるものです。自分自身に合ったペースと方法を考えて続けていくことが大切です。また心から楽しいと思えるやり方であれば続けやすくなります。

オンラインの講座はスポーツでいえばコーチやトレーナーのような存在であり、いくつか試してみて自分に合う指導者が見つかれば、上達が見込める可能性が高いでしょう。

※1.【トラヴァースイングリッシュ 日本語版】TOEIC高得点でも日本人が英語を話せない理由と話せるようにする方法

ライタープロフィール
mkさん
【mk】
アメリカと日本で主に金融機関において幅広く業務を経験。アメリカで学生や社会人として英語ネイティブと同等の成績や成果を出すために、英語のコミュニケーションの大切さを毎日実感した。ネイティブと肩を並べられるようになるために楽しみ、工夫して英語圏で生活した経験がある。得意なライティング分野は人事系・英語に関するノウハウなど。英語は無理に勉強すると続かないのでは?と未だに考えている。
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