昔から英語に対する重要性は叫ばれてきましたが、年々その傾向は顕著になってきていますね。従来、英語は中学校に上がってから初めて学校で習い始めるものでしたが、今では小学校三年生くらいから既に英語教育が始まるようです。これはグローバル化が進んでいる証でもありますね。
今後益々重要になってくるであろう英語ですが、子供や学生に限らず大人になっても英語は出来た方が仕事やビジネスの幅も広がっていくはずです。勉強時間に制約のある社会人にとっては、効率的に学習を進めていくことが大切です。
ということで、ここでは英語の実力を圧倒的な速さで飛躍させる勉強方法についてご紹介します。
英語の最強の勉強法は例文暗記
まず結論ですが、英語の力を短期間で一気に飛躍させる為には例文の丸暗記が最も効果的です。学校の英語教育はまず文法の学習から入り、それと並行して単語を暗記させられます。この勉強法を基本的には永遠と続け、黒板での長文読解というのが基本的な流れになりますが、文法や単語を長文の中でどのようにして使うのか？という最も肝心なところを勉強していないのに、スムーズに理解できるはずがないのです。
英語が得意な人にとってはこの学校教育に疑問を持っている人も多いはずですが、今なおその傾向は変わっていません。英語にはある程度決まった形や言い回しが存在します。これは英語だけでは無く日本語でも同じで、言語である以上は基本的に同じことが言えます。学校で長文読解をする時には主語や述語、目的語、補語、修飾語などを分解して精読していきますが、このような読み方に慣れてしまうと左から右へと流れる文章を自然な流れで理解できなくなってしまいます。もちろん精読が出来ることは重要ですが、それは受験英語までの世界であって、TOEICやビジネス英語などの実用的な英語を勉強していく上では英語を英語のまま捉えることの方が重要です。
英語を塊で捉え、覚えたものを長期記憶化するコツ
英語を英語のまま捉えるのが重要だと書きましたが、TOEICで９００点以上のスコアを出す人たちがどのような英文の読み方をしていると思いますか？恐らく英語を勉強し始めたばかりの方やTOEICなどのスコアがなかなか伸びない方は英語を単語レベルで分解して後ろから前に返って読んでいる節があるはずです。しかし、ハイスコアをたたき出す人は基本的にはこのような読み方はしていません。英語の頭から右に目を流してそのまま返り読みせずに読み進めていきます。始めてやる人にとっては凄く難しいことのように感じるかもしれませんが、これは普段使っている日本語に当てはめて考えてみると分かりやすいです。例えば、『私は昨日テレビを見ていて、その中で紹介されているお店を予約した』という文章があったとします。恐らくほとんどの方が文章を読んだ瞬間にその光景が頭にイメージできたと思います。英語を英語のまま理解するとはつまりこういうことです。英文を読んだ時に逐一日本語に置き換えるのではなく、その光景がイメージできるようになることがポイントです。
これが出来るようになるには英語を単語よりも大きい概念でイメージできるようになることが大切ですので、出来るだけ大きな文の塊をそのまま覚えるようにしましょう。キツイ場合には例文集でも構いませんが、それよりもオススメなのは1000語程度の長文をそのまま暗記してしまうことです。市販されている長文が20個ほど乗っているものを買ってきて、暗唱できるレベルにまで暗記します。そうすることで、長文読解どころか語彙力も付きますし、リスニング能力まで上げることが可能です。一見難しそうに思える勉強法ですのでやっている人は少ないですが、実際は文法問題集をコツコツと解き進めたりするよりも一度に様々な力が付くので遥かに楽です。
英語のフレーズや文章を暗記するときのポイントは必ず音にして覚えることです。そのため、CDなどが付属している参考書が理想的で、その音声となるべく近い発音で音読していき、なにも見ないで暗唱できるくらいまで繰り返すのがいいでしょう。黙読しながらの暗記だと視覚的な情報しかありませんが、音読になると聴覚的な情報もプラスされますので、長期記憶になりやすくしっかりと定着するようになります。
まとめ
ここで紹介した勉強法は一見すると暗記という力技に思えますが、実際は言語を勉強する上での本質です。何故なら、我々日本人が日本語を話しているときに、いちいち文法から勉強したのか？といえばしていないからです。自由自在に日本語を使いこなせているのは、紛れもなく両親や周りが話している日本語を耳で聞いてフレーズがそのまま頭に入っているからなのです。自分の勉強法を変えるということは非常に勇気のいることですが、もし英語の勉強法で悩んでいる場合には試してみることを強くオススメします。
