商売に結び付く鍵-webマーケティング

2018年1月15日

サイトに効果的に商売を紐付けするにはwebマーケティングが不可欠という認識が薄く、サイトはコンセプト・作りそのもののがしっかりしていれば自然にお客様が寄ってくると勘違いされている方や、他の人気サイトと同じ構成にすれば売れるはずだと誤解される方も多いのが実情です。

サイトのコンセプト・作りそのもの

企業がサイトを制作した際に直面する悩みとして「ユーザーが少ない」「ユーザーはいるが商売に結び付かない」ということが挙げられます。その問題点は、サイトと広告にあります。サイトを制作すればお客様が寄ってくるわけではありません。サイトがユーザーの目に留まる必要があります。サイト自体を作り込み適度な広告を展開する、webマーケティングが適切に行われているかが商売に結び付く鍵なのです。

サイトの問題は二つ。コンセプト・作りそのものとSEOです。コンセプト・作りそのものの問題として、コンセプトや顧客ターゲットが明確か、サイトが見やすく判りやすいか、イメージをユーザーが投影できるか、目的に適う情報が掲載されているか、情報把握・商品購入までにユーザーが抵抗感を抱かないか、などが挙げられます。そして、コンセプト・作りそのもののがしっかりしていればお客様が寄ってくると勘違いされている方も多いのが実情です。

SEOとネイティブアド

しかしながら、多くのユーザーが検索サイト経由で各サイトを閲覧する為、SEO(検索エンジン対策)は不可欠です。
SEOではユーザーの検索ワードやcookieを意識したキーワード選定が行われていることが重要です。例えば検索ワードで検索数が多いワードは競争相手が多く見込まれる為に必ずしも最適ではありません。目的に沿ったキーワードであることが重要です。他ページや他サイトからのアクセス数も検索エンジンに影響します。リンクが多くページ数も多いサイトが検索結果上位に位置しやすくなります。

また、広告の問題として、ユーザーの広告への抵抗感が挙げられます。ユーザーにとって広告は興味の対象であればよいのですが嫌忌の対象にもなります。そのため、抵抗感なくユーザーにコンテンツの一部として見てもらう広告(ネイティブアド)が重視されます。ネイティブアドには、コンテンツ間に表示される広告、検索と連動したり検索結果の上位にPRで表示されている広告(リスティング)、おすすめ記事や関連記事として含まれる広告(レコメントウィジェット)、ディスプレイ広告の枠内コンテンツ広告などの種類があります。

閲覧時に何故この広告?と思われる方もいますが、そういった広告はcookieに基づいて選別されています。cookieとは、サイトからブラウザを通してユーザーのパソコンに送信されるデータのことで、この情報に基づいて閲覧者を識別・認証することで、ユーザーの閲覧傾向に沿った広告などの最適なサービスが提供されます。

ケースバイケースの商品やユーザー

ユーザーがサイトに辿り着き、サイトに興味を示し、抵抗感なく商品に興味を抱き、サイトのリピーターとなってようやく、商品売上が向上するのです。webマーケティングは、その過程を円滑に最適に行うために不可欠なのです。
商品には、商品種類が少なく宣伝効果が反映されやすい商品(例えば健康食品・化粧品・車など)もあれば、その逆の商品もあります。さらに、サイトに辿り着く前のユーザー、サイトに興味を示すユーザー、リピーターで、それぞれユーザーの目的が異なるのですから最適なコンテンツや情報も異なります。興味を抱かせる広告と興味を抱いている方に購買を促す商品販売は明確に別けた方が効果的です。広告ではイメージやストーリー、商品販売では情報です。

画像を例にすれば、一般の方に興味を抱かせるプレス広告ではモデル写真やイメージ写真、興味を抱いている方に申込を促す見込客獲得ではお客様目線で商魂が薄い商品写真、ご購入を検討されている方にご購入を促す既存客獲得では商品の特徴や機能面、情報を重視した写真、リピーターの獲得では写真よりも各種サービスや特典などの充実です。

また、広告経由のユーザーはサイトを数秒で判断してしまうため、広告から即商品販売ページに移行すると離脱されることが多く、広告からランディングページを経由させるなどの工夫も必要になります。一般的にネットのお客様は次回以降もネットで購入する傾向があります。サイトや商品のリピーターを増やすために、サイトの効果測定も不可欠です。アクセス元の傾向を把握したり、コスト・クリック数・コンバージョン数などを意識しつつ一顧客あたりの収益性を計測して(LTV)、適切な個人顧客利益(CRM)を得る必要があります。

異なる傾向のページを作成比較し最適な組み合わせを模索するA/Bテストも効果的です(例:Aキャッチコピーをイメージ的に写真を格好良く、Bキャッチコピーを募集広告的に写真を機能的かつ素人っぽく)。

サイトに必要なこととは?

案内や宣伝や通販など、サイトと商売の紐付けにはwebマーケティングが不可欠であり、webマーケティングを最適化するためにはケースバイケースの商品やユーザーに沿う必要があります。逆に言えば、webマーケティングを行ったとしてもケースバイケースの商品やユーザーに沿ったものでなければ効果は見込めないのです。

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