犬の病気と症状を見て動物病院へ

2018年1月17日

いまや家族の一員と言っても過言ではない存在となっているものがペットです。飼育する人がますます増え、なかでも最も身近と言える存在が犬です。できるならば、長く健康的に生きていてほしいと願いますよね。しかし、犬をはじめとするペットは自身の身体の不調を自ら訴えることはありません。飼い主として、家族として気にかけるべきことを紹介します。

犬の病気を察知するには

犬も猫も、あらゆるペットは生き物なので、当然のように怪我もすれば、体調を崩し、病気に罹ることもあります。さらには、長く健康的に生きていたとしても老化によって、元気をなくしてしまうのは自然な流れです。しかし、ペットは自らのそのような体調不良を言葉にして周囲に知らせることはできません。

では、何をもって彼らの体調不良を知り、早期に解決するのかというと、犬の行動やしぐさなどをはじめとする違和感を飼い主が察知することが最も重要です。犬の健康を第一に考えて、常に体調管理に気を付けていれば、普段とは異なるしぐさや異常行動に気づくこともあれば、身体的な異常にも気づくことになります。しかし、気にしすぎて単なる変化を病気の兆候と捉えてしまう人もいます。そのようなことを防ぐためにもいくつかの異常のポイントを知っておくべきでしょう。

身体的な異常

犬の病気において、まず気にすべき点は身体的な異常がないかどうかをしっかりとチェックするということです。身体的な異常というものは、見た目で分かる部分のため、定期的に確かめてみると見逃すことはあまりありません。身体的な異常は、どこにでもあらわれるものでもなく出やすい部分というものがあります。皮膚の一部に赤みやただれなどの異常がある場合や出血している場合というものが、まず気にすべきポイントです。

また、わかりやすい部分としては目や鼻、口と歯の周辺、そして耳の周辺に異常がある場合も病気が疑われます。これらの症状が現れた場合、単なる皮膚病やアレルギー症状であり、環境改善で治ることもありますが、ほかの重大な病気の前兆症状の可能性もあるので、気になる場合は動物病院の利用が勧められます。

行動の異常

身体的な異常は目に見えてわかりやすいですが、行動の異常からも病気が疑われることがあり、これらは普段の犬の行動を観察していなければわからないものも少なからずあります。代表的な異常行動としては、いつもよりも明らかに元気がないといったことからはじまり、落ち着きがないこと、自身のしっぽを執拗に追いかけること、寒くもないのに震える、水を異常に多く飲むこと、そして息がいつも以上に荒いことなどがあげられます。

しかし、これらの異常行動は、普段から落ち着きのない性格であったり、おとなしい性格である犬も多くおり、よく観察していなければ、普段とは異なる行動なのかどうかが分かりません。自身の犬の性格や常日頃の行動をしっかりと観察しなければ察知できないので、早期発見のためには意識的に観察することが必要です。

代表的な犬の病気

身体的な異常や行動の異常から違和感を察知して、動物病院へと連れて行くことは非常に重要なことです。そのようにして連れてこられるペットのうち、多くのペットが罹患している代表的な病気というものがあります。近年増加している病気が皮膚疾患であり、暖かくなるにつれて増えていき痒みや皮膚荒れ、脱毛といった症状をあらわします。原因はアレルギーが最も多く、細菌や寄生虫の可能性も高いです。僧帽弁閉鎖不全症をはじめとする心疾患は犬が発症しやすい病気です。乾いた咳や荒い息が特徴で、小型犬や老齢犬にみられます。

また、ダックスフントなどに多く見られる症状としては椎間板ヘルニアがあります。歩くたびに痛みが走り、立てない・歩けないという症状をあらわします。放置すると歩けなくなり壊死を起こして命を落とす可能性も高いです。このほか、中毒や感染症も多く見られている症状です。もし犬が下痢をしていたり吐くようでしたら、中毒症状やウイルス性の感染症も疑われ、場合によっては緊急事態なので素早い動物病院の受診が必要となります。

最善策は動物病院の利用

犬をはじめとするペットの体調不良というものは、日ごろからの観察によってある程度察知することはできます。しかし、まず病気にならないように気をかけることが最も重要です。定期的に健康診断を受けていれば、急な症状に見舞われることもなければ、犬の犬種や年齢に合ったペットフードを与えていればそれだけで健康に近づき長生きできるようになります。

また、適度な運動と水分補給を心掛け、ストレスを溜めないなど人と同じように体調に気を付けることが犬の健康には重要です。そのような日常からの健康管理が非常に重要になりますが、犬には人の言葉が通じず、いくら体調管理に気を遣っても何らかの理由で急に体調を崩すことも、ワクチンが効かないこともあります。何らかの異常を感じたのならば、日ごろの体調管理に慢心せずにすぐに動物病院を利用することが、最悪の事態を防ぐためにも重要です。

まとめ

人とは違い、言葉によって体調不良を訴えることのできない犬の健康を保つためには、飼い主が日ごろの犬の様子を観察して、身体的な異常や行動・しぐさに異常がないかを察知することが最も重要なことです。もし、異常を見つけたり、嘔吐や下痢をするようならば迅速に動物病院を利用することが早期解決の最善の行動となります。

▼参考サイト
※1.【わんちゃんホンポについて】犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

Top