愛犬にこんな症状が出たらすぐに動物病院へ

2018年1月24日

犬は人間と違い、言葉で自分の不調を訴えることができません。そのため、飼い主が愛犬の様子を確認する必要があります。いつもと違うことはないか、様子がおかしくないか、愛犬の健康のためにしっかりとチェックしましょう。

目やにから考えられる病気

犬の種類によっては目やにが多く出ることも珍しくありません。普通の目やには目の表面に付いた汚れや分泌液などが固まってできるものですが、この目やにが病気の症状の一つである場合もあります。少量で変色していない目やにでしたら問題はありませんが、緑や黄色などに変色した目やにや、目やにと一緒に涙が止まらなくなるといった場合、結膜炎や角膜炎、緑内障といった目の病気が疑われます。結膜炎や角膜炎は痒みを伴うもので、犬は前足で目をかいてしまいます。目やにと一緒にこのような行動が多くなったら注意が必要です。

緑内障は激しい痛みを伴い、短期間で失明してしまう恐れがあるので、すぐに最寄りの動物病院へ行き、適切な診断と正しい治療を受ける必要があります。ただの目やにだからといって放置しておくと、症状が進行してしまい重篤なケースに繋がる恐れがあります。ペットの健康管理は飼い主の責任でもあるので、いつもと違うことが無いか、しっかりとチェックを行いましょう。

下痢から考えられる病気

犬は人間と比べると、すぐに下痢を起こしてしまいます。下痢の原因として考えられるのが、食べ過ぎ、お腹の冷え、胃腸の不良といったもので、人間と似た原因で下痢を起こします。軽度の下痢の場合、ご飯の量を減らすか1日だけ断食させるなどして、胃腸を休ませてあげましょう。この間、脱水症状にならないように水分補給はしっかり行います。次の日に便の調子がよくなったら、少量ずつ餌を与えていき様子を見ましょう。これで下痢を起こさなければ、通常のご飯に戻しても大丈夫です。

下痢を起こしやすいので見逃しがちですが、便の中に血が混じっている場合、急性出血性胃腸炎が疑われます。この病気は放置しておくと命に関わる重篤なもので、適切な診断と素早い処置が求められます。便の中に血が混じっていた場合、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。便は犬の健康の指標の一つです。毎日便をチェックする習慣を身に付け、犬の健康管理をしましょう。

嘔吐から考えられる病気

犬の嘔吐は、胃が食べた餌を受け付けないときや、異物を食べてから吐くことを指します。食べてすぐ吐くことは嘔吐とは言わず、吐出と呼ばれます。食道内の食べ物を無意識に吐きだすもので、特に大きな問題に繋がることはありません。時間が経ってから吐く嘔吐の場合は、注意が必要です。

嘔吐の原因は大きく分けて、食べ過ぎや空腹といった一時的なものと、ウイルス性のものの2つが挙げられます。
一時的な嘔吐で食べ過ぎによるものの場合は、下痢と同じく食事を抜いて胃腸を休ませてあげることで治まります。空腹による嘔吐は犬によく見られるもので、黄色っぽい胃液を吐きだします。餌の量をチェックして、空腹による嘔吐がおこらないように調節してあげましょう。ただし、一時的な嘔吐でも長く続くと食道が傷付き、出血することがあります。この場合は病院へ行き、治療を受けましょう。

ウイルス性の嘔吐は、パルボウイルス感染症という病気が原因の可能性があります。パルボウイルス感染症は激しい嘔吐が起こり、吐しゃ物が喉に引っかかってしまい窒息を起こす可能性が高い病気です。詰まった場所は時間が経つと壊死を起こしてしまい、最悪の場合死亡するケースもあります。様子がおかしいと感じたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。このとき、吐いた物も一緒に持っていくと診察がスムーズに進みます。

震えから考えられる病気

寒いと人間も震えることがありますが、犬の震えは寒さで起こるものではなく、精神的な揺らぎや病気が原因と考えられます。精神的な揺らぎは、知らない場所に連れて行かれた恐怖や、大きな音が聞こえてきた緊張などで起こり、自分を落ち着かせるために震えることがあります。この場合は、犬を怖がらせずに優しく声を掛けてあげたり、落ち着かせてあげるために傍に居てあげましょう。

病気が原因の震えは、体の痛みの症状を訴えている、ということが考えられます。痛みを言葉で伝えることができない代わりに、体を震わせて痛みがあることを飼い主に伝えています。痛みの原因が外的要因の場合、病院で正しい診察と適切な治療を受けましょう。見た目に外傷がなく震えている場合、内臓系のトラブルが考えられます。考えられるものとして、尿毒症、低血糖、中毒、脳神経の異常など幅広い症状があげられます。中には素早い処置が必要なものもあるので、環境による震えでない場合はすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。

まとめ

犬の何気ない変化は、体調不良を訴えているものかもしれません。犬は喋れない代わりに、症状で不調を伝えます。これを見逃さずしっかりと体調管理をすることが、飼い主の責任です。愛犬の健康のためにも、些細な変化でも見逃さないように心がけましょう。

▼参考サイト
※1.【わんちゃんホンポ】犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

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