タイヤ交換とメンテナンスのタイミングは?

2018年1月24日

雪が降る冬に近づく頃や、タイヤの老朽化に合わせてタイヤ交換する人も多いでしょう。タイヤを交換する時期の見極め方や、根本的なタイヤに関する知識をおさらいします。さらに車検の重要性も詳しく見てみましょう。

タイヤが劣化するワケ

タイヤは人間の肌と同様に、新品の頃は弾力がありますが時間が経つごとに硬化します。硬くなったタイヤを使い続けると、ひび割れをもたらします。そのため経年劣化を抑えるべくメーカーは、タイヤにひび割れ防止剤を含ませ、寿命の延伸化を図るのです。適正の交換時期は3年から4年と言われていますがこれは平均値でありタイヤにかかる負荷が車によりけりです。車のどの部分に重いものが乗るか(重量配分)によってタイヤにかかる荷重が変わります。またトラックなど車重の重い車は当然タイヤに与える負荷も大きくなります。また車の利用の仕方でもタイヤの劣化は変わってきます。継続的に同じ入力がかかる高速道路などの運転ではタイヤの寿命が長くなりますが、街乗りなど加速と減速を繰り返す状況はタイヤを酷使し寿命を縮めます。

交換時期の見極め方

タイヤ側面にはどのタイヤも共通で製造年月日が4桁の数字で刻印されています。例えば「5015」の場合、頭2桁は製造年週、下2桁は製造年を示します。この場合50週目・2015年を意味するので、2015年12月中頃に製造された事が分かります。この刻印から交換時期を逆算出来ます。続いてタイヤのひび割れやしわ具合は、タイヤ側面を見て確認します。これらが悪化すると道路上のゴミや小石が接触するとパンクを誘発しかねません。また夏場の道路温度が高くなる時期はタイヤに熱を浸透させやすく、レーシングカーのようなタイヤバーストを招きかねません。近年タイヤメーカーの技術革新によりひび割れが発生しても長距離走れるような安全措置がなされています。ですがこれに安心せず早めにタイヤを交換しましょう。最後に溝の減り具合をチェックしましょう。法律上残りの溝が1.6mmを下回るとタイヤ交換が必要です。ただ残り3.2mmを下回ると性能が低下し、操縦安定性に影響が出てきます。雨天時の走行やブレーキをかけた時に、如実に影響を感じるでしょう。目視で溝の減りを感じたり、体感レベルで運転のフィーリングに違和感を感じた場合は、早めに確認・交換しましょう。

夏用・冬用タイヤの交換時期

そもそもなぜスタッドレスタイヤが必要なのでしょうか。例えば雨が降ると、タイヤと地面の間に水膜が出来上がり、タイヤが直接地面を捉えてられないため加速・減速両方とも性能が衰えます。また地表付近は温度がより低くなるため水が凍りやすくなります。スタッドレスタイヤはタイヤの溝が高く、さらに凍結した路面を捉えられるようゴムの成分をスポンジのように水分を吸着しやすいものにするなど様々な工夫がなされています。夏タイヤは冬タイヤより溝が浅く、タイヤも固めです。冬タイヤで高速走行するとグニュグニュ感を感じるかもしれませんが、走る・曲がる・止まるといった基本性能に影響することはありません。通年して使えるのも特徴です。交換の時期ですが、スタッドレスタイヤの寿命も通常の夏タイヤと同じ3年から4年と言われています。季節においては、気温がぐっと冷え込むようになった、もしくは寒い地域を走る前に交換しておくのが無難です。雪の予報が出ると駆け込み需要が発生するため、すぐに交換できない場合もありえるので早めの対策がおすすめです。

車検は大切

春先や夏場などスタッドレスタイヤで車検を受ける場合に気にすべき事はブレーキ性能です。溝が高く、接地面積の多い冬用タイヤは夏にすり減りやすくまた制動距離が伸びる傾向にあります。車検の安全基準を満たせる性能を持っているか確認するのは非常に大切です。このタイヤならまだ大丈夫だろうという心の隙に一石を投じてくるでしょう。ブレーキ検査は弱め・強め・フルブレーキの3ステップ行います。検査員によってその度合いはまちまちですが、そんな心配をするくらいなら夏用タイヤに交換してから車検を実施したほうが無難ですし、なにより安全です。検査に不合格となってしまった場合は余計に時間と費用がかかってしまいますので、こちらも早めの対策が肝心です。

日々のメンテナンス

タイヤを安全に長く使い続けるには空気圧もチェックも欠かせません。空気が少ない自転車は乗り心地が良くないですし、タイヤの接地面積が増えるため寿命が縮まります。それは車のタイヤも同じです。空気が多すぎても少なすぎてもタイヤは100%の性能発揮できません。 ほんの少しタイヤが潰れるような変形をしているぐらいがちょうど良いです。自宅にポンプがなくても、最近はガソリンスタンドなどで空気圧チェックを無料で行えます。平均的には300キロ前後走ったらガソリンを入れるでしょうから、そのタイミングでタイヤの健康診断をすれば、安全を維持しやすいでしょう。走行中に感じ取った事を早めに確認するのがメンテナンスの基本です。また走行中に砂利やゴミなど回避することもタイヤを長持ちさせる秘訣です。

まとめ

タイヤがなければ車は走りませんし、燃費や安全性能に影響する因子です。自動車ディーラーやガソリンスタンドはもちろん、知識を有していれば簡単にメンテナンス出来ます。早めの対応が快適なドライブにつながるでしょう。

▼参考サイト
※1.【Auto Wave】Auto Wave HOME

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