前撮りの時期はいつがベスト?成人式の写真撮影のキホン

2018年1月31日

成人の日である1月の第2月曜日は、法律上「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日とされています。(※1)全国の地方自治体で大々的に式典が催され、華やかな振袖や袴、スーツを着た新成人たちが集う様子が毎年ニュースになっています。新成人がいる家庭にとっては一生に一度の大イベント。しっかり記録を残すためにも、写真撮影の手配は早めにしておきたいものです。

当日バタバタしないためにも前撮りするケースが増えている

成人式の写真撮影は当日にするもの、というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、最近は「前撮り」が主流になっています。前撮りした写真を友人同士で見せ合って楽しむ新成人も多いようです。(※2)

成人式当日は、朝からヘアメイク、着付けをして式典に参加したり、家族・友人と会食をしたりと忙しいケースが多いでしょう。本格的な写真撮影をしようとすると数時間かかりますので、体力的にも時間的にも難しいという側面があるのです。前撮りしておけば、余裕をもって成人式当日に臨めます。また、当日は新成人たちが一斉に支度をするため、場合によっては着付けやヘアメイクを担当する側も余裕がなくなってしまうことがあります。

本来はお客様全員に丁寧なお支度をするべきですが、急ぎ足のヘアメイクになってしまうことも。新成人側も短い時間内にうまく担当者に要望を伝えられないこともあるかもしれません。混んでいない時期に前撮りをしておけば、担当者としっかり打ち合わせをしながら着付け・ヘアメイクができるでしょう。せっかくプロに撮影を依頼するなら、納得いく状態で撮影に臨みたいものです。

当日のレンタル・お支度の予約がお得にできることも

基本的には、成人式の翌日から翌年の成人式の振袖レンタルやお支度の予約が始まるケースが多いでしょう。なかには、数年前から予約を開始しているケースもあります。特に振袖のレンタルの場合は、遅くなればなるほど人気の振袖がなくなっていきます。出遅れて予約ができなくなってしまっては大変です。

最近は振袖のレンタルと前撮りの予約がセットになっているパターンが増えていますので、全て一緒に予約してしまうと安心でしょう。写真撮影とセットにすることで、お支度料やレンタル料の割引を受けられるケースも。なかには、卒業式の袴レンタルの割引が受けられるスタジオもあります。期間限定のキャンペーンを行っていることもあるので、早くから情報をチェックしておきましょう。

当日と写真撮影で違う振袖を楽しむこともできる

「ママ振」「姉振」という言葉もありますが、新成人のお母さん、お姉さんの成人式のために購入した振袖を着たい・着させたいという家庭も多くあります。家族に受け継がれていく振袖というのも素敵なものです。でも、本人が「自分が選んだ振袖を着たかった」というケースもあるでしょうし、親が「この子にはもう少し違う色・柄のほうが似合うのに」と思うこともあるかもしれません。

なかには、撮影料や振袖レンタル料はかからず、お支度料や写真購入費用のみ、というスタジオもあります。そういうスタジオを利用すれば、前撮りではレンタルの振袖を着て、成人式当日はママ振や姉振を着るという選択も可能です。前撮りと成人式当日でヘアメイクを変えるのもいいでしょう。振袖は未婚女性しか着ることができないものですし、一生に一度の記念なので、親子ともに後悔のないようにしたいものです。

前撮り時期として最も人気なのは9~11月

「ふりそでMODE」の調査によれば、前撮りをした時期として最も多いのが9~11月の39%。以下、6~8月(28%)、3~5月(26%)、12~2月(7%)という結果でした。(※3)

成人の日に近い日程のほうが気持ちのうえで盛り上がりやすいという面もあり、やはり夏~秋にかけての直前期が人気のようです。成人式関連のCMが流れたり、自宅にDM等が送られてきたりすることで、だんだん成人式の準備をする人が増え、夏~秋に駆け込み予約をするというケースも多いでしょう。ただ、夏・秋に撮影する場合は混雑するケースがありますし、日焼けに注意が必要です。特に女性の場合、できるだけ色白の状態で撮影したいということもあるでしょう。その場合は、夏前に撮影を終えたほうがいいでしょう。

また、最近はロケーション撮影(屋外での撮影)が人気です。屋外の場合も夏の日差しのなかで撮影を行うのは大変。汗をかいてしまうとメイクが崩れてしまいますし、慣れない振袖を着ているなか熱中症も心配です。ロケーションによってベストシーズンは異なりますので、希望に合わせて早めにリサーチ・予約しておきましょう。

早めから情報収集しておくことで素敵な思い出に残る成人式に

成人式は一生に一度のものですし、親世代と子世代とでは随分状況も変わっていることでしょう。親子で意見が食い違うこともあるでしょうし、焦って直前に準備すると後悔が残ってしまうかもしれません。早めから資料請求をしたり、相談会に足を運んだりしていれば、プロから話を聞くこともできるため自然と知識が身に付きます。

知らなかった意外なプランに出会えることもあるでしょうし、早い時期のほうがお得になりやすいという面もあります。振袖や写真撮影について何も知らなくても、実際に撮影したサンプル写真や振袖の現物を見ることでだんだん理想的なイメージができあがってくるはず。ぜひ、親子で話し合いながら一生の思い出に残るような成人の日を迎えてください。

▼参考URL
※1.【内閣府】国民の祝日について
※2.【電通報】イマドキ成人式は、着飾る!写メ撮る!友に会う!
※3.【LILALA】教えて!人生に一度の成人式。振袖準備のアンケート調査!

ライタープロフィール
Yocchi
【Yocchi】
株式会社リクルート(現・リクルート住まいカンパニー)に新卒で入社。法人営業を経験後、「SUUMO新築マンション」の編集を担当。四半期MVPを受賞する。現在はフリーランスのライター・エディターで、私生活では一男一女の母。住宅、金融、育児、Webマーケティング関連の執筆が得意。
保有資格:2級FP技能士、保育士
Print Friendly, PDF & Email

関連記事

Top