【薄毛のお悩み相談室】最強の対策は”敵を知り、己を知る”ことにあり!

2018年1月31日

若いけど薄毛、一カ所だけ薄毛、加齢で薄毛、ある瞬間からいきなり薄毛などなど。ひと口に薄毛といっても、その悩みは人それぞれです。だからこそ薄毛対策は「誰にでもこれ」という特効薬がありません。まずは敵である薄毛の正体を知り、そして現在の自分を正確に把握しましょう。それこそが自分だけに特化したベストな薄毛対策にたどり着くチャンスなのです。

薄毛の4大原因をしっかり理解する

完璧な薄毛対策はまだ確立されていませんが、薄毛の原因はかなり解明されています。とくに対象者が多い主な原因は、遺伝、生活環境の乱れ、頭皮環境の乱れ、AGA(男性型脱毛症)の4つとされています。敵を知り己を知れば百戦危うからず。これら原因ごとの特徴を理解し、今後自分が向かうべき方向性を見据えることが大切です。

まず遺伝については対策よりもしっかり自覚することを優先しましょう。家族に薄毛の人が多ければ、その事実を受け入れたうえで頭髪ケアに取り組むのです。遺伝的薄毛は運命であったとしても、ケアによって進行を遅らせることは十分可能です。ただし「あんなに頑張ったのに少しずつ薄くなっている」と落ち込むか、「ちゃんと頑張ったからこれだけ残ってる」と喜ぶかでケアを継続する意欲は大きく左右されます。そのためにも遺伝的薄毛ケアは自覚が大切なのです。

ストレス、激務、運動不足はすべて薄毛に直結する!

生活環境が乱れても薄毛は進行します。たとえば仕事や家庭で溜まったストレスは現代人にとって万病の素であり、当然その影響は毛根にも及んで抜け毛を増やします。強いストレスを感じた後、洗髪でいつもよりたくさんの抜け毛が指にからみついたという経験がある方も多いことでしょう。仕事があまりにも忙しければ、それ自体がストレスとなりますが、激務の延長線にある睡眠不足も薄毛を加速させてしまいます。

睡眠時には髪の毛を育てる成長ホルモンが分泌されます。その睡眠時間が短ければ必然的に分泌量も減ってしまうのです。そして運動不足も薄毛の大敵となります。健全な発毛環境には活発な新陳代謝と血行促進が不可欠ですが、運動不足はこのどちらも停滞させてしまうのです。発毛が停滞し抜け毛が加速する生活環境の乱れは、薄毛以外の病因にもなります。だからこそ規則正しい生活と適度な定期的運動を取り入れて、余計な薄毛要因を除去してしまいましょう。

フケが増えたからってゴシゴシ洗髪するのは超危険!

頭皮環境の乱れが薄毛に繋がる場合、その主な要因には不適切なシャンプーと脂漏性皮膚炎があります。健全な発毛には清潔な頭皮が基本です。でも適当なシャンプーではそれを維持できません。薄毛対策には適切なシャンプーが極めて大切なのです。それをしっかりと心がけ、ゆっくり時間をかけて優しく揉みこむようにシャンプーしましょう。このとき自分の頭皮の質にあったシャンプーを選ぶことも大事です。ただし必要以上にゴシゴシとシャンプーするのは逆効果となってしまいます。

とくにフケが増え始め、脂漏性皮膚炎が考えられるときは、強い洗髪をせずにすぐ最寄の皮膚科へ相談してください。脂漏性皮膚炎はマラセチアというカビ菌が増殖する皮膚炎です。そしてこのカビ菌は思い切り指先でかいたり、洗髪用のブラシで強くゴシゴシすると、刺激を受けてより活発に増殖することがあるのです。脂漏性皮膚炎と薄毛の因果関係を否定する意見もありますが、実際に大量の抜け毛も数多く報告されています。そのためまずは専門医へ相談しましょう。

男性の薄毛の多くがAGA(男性型脱毛症)という事実

AGAという言葉は聞き慣れていないかもしれませんが、男性の薄毛の原因はほとんどがこれといわれています。遺伝との関係も指摘されているこの脱毛症では、男性ホルモンの一種『テストステロン』が作用して、成長途中の髪が抜けてしまいます。つまり脱毛サイクルに発毛サイクルが追いつかず、その差が開くごとに薄毛が進行してしまうのです。ストレスや食生活の乱れなども間接要因としながら、AGAはとても多くの男性に進行しています。

たとえば、生え際両サイドが後退するM字型や頭頂部が薄くなるO型、生え際の中心部が後退するU型など、特定の部位で薄毛が進行するのはAGAである可能性が極めて高いといわれています。またAGAは加齢とともに発症率が高くなる傾向にありますが、10代でも薄毛が進行する通称「若ハゲ」もまたAGAが原因である可能性が高いのです。もしまだこれらの症状がなかったとしても安心はできません。毎日のブラッシングを少し注意してみてください。ブラシには多少の差はあれ抜け毛がからみついていますが、この抜け毛が以前よりも細く短い場合はAGA発症のサインです。

まだ目立った薄毛にはなっていなくても、脱毛サイクルの短期化はすでに始まっているとみていいでしょう。さらにAGAは自然治癒することがないため、放置すればその症状はどんどん進行してしまうのです。しかし男性薄毛の主要因だけあって、その治療法は多くの機関で研究され、昨今では様々な成果が報告されています。ひと昔前に比べると薄毛治療は今、しっかりと成果を感じることができるのです。

十人十色の症例だからこそ専門家に相談

男性薄毛の4大原因を紹介してきましたが、主要因であるAGAは現在多くの専門クリニックで診療受付しています。つまり、薄毛は気軽に治療できる時代となったのです。薄毛の悩みは十人十色。一人一人の症例に沿った治療が必要であり、そのためには信頼できる専門家にできるだけ詳細な悩み相談をすることが最善といえます。「年だからしかたない」と諦めずに、まずは専門クリニックへ相談してみましょう。

ライタープロフィール
うちーみ
【うちーみ】
出版社での雑誌編集を経て、フリーライターとして活動しています。現場取材およびインタビューを得意としていますが、依頼テーマに沿って調査確認作業も数多く重ねてきました。いずれにおいても依頼主の意向に沿った構成を心がけています。
編集者としての経験を活かし、依頼主の伝えたいポイントがどこにあるのか、できるだけその心に寄り添いながら今後も執筆していきます。
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