国民年金は増やせる!老後により多くの年金をもらうための方法とは?

2016年6月10日
国民年金は増やせる!老後により多くの年金をもらうための方法とは?

全国民に共通している年金制度は国民年金です。保険料の支払いなどの一定要件を満たすことによって、老後になると老齢基礎年金がもらえるようになります。この年金は受給額を増やすことができますが、増やす方法があることを知らない人が多いようです。そこで年金の増やし方についてご紹介します。

年金は繰下げすることで増やせる!

老齢基礎年金は、65歳になると支給が開始されます。もらえる年金の額は、保険料を払うべき期間中にどれだけ払ったかによって変わりますが、満額は決められています。しかし、満額以上に年金を増やす方法があります。その方法とは年金の繰下げです。
繰下げとは、65歳から年金の支給を受けるのではなく、最大70歳まで年金受給を待つことです。1月繰下げすることで0.7%年金額が増加します。貯蓄などを上手く活用しながら最大である70歳まで繰下げすると、年金額を42%増やすことができます。

保険料を追納することで年金は増やせる!

保険料を納付していなかった期間があると、将来もらえる年金は満額よりも少なくなってしまいます。しかし、満額に戻す方法として、保険料の追納制度が用意されています。注意すべき点は、追納には期限が設けられていることです。
収入が少ないなどの理由で保険料の免除を受けていた場合は、10年間遡って追納できますが、無断で保険料を滞納した場合は、原則として2年しか遡れません。ただ、期間限定で5年間遡れる特例がありますので、それを活用すれば老後の年金を満額まで増やすことは可能です。

自営業者などは付加年金で年金を増やせる!

自営業などの国民年金第1被保険者の場合は、さらに付加年金で老後の年金を増やすという選択肢もあります。老齢基礎年金本体にプラスアルファでもらえるのが付加年金です。第1号被保険者しか使えない制度ですが、月々400円の付加保険料を国民年金保険料に加算して支払うことによって、老後の年金に対して付加保険料を納付した月数を200円を乗じた金額が加算されることになります。
この制度の興味深い点は、支払った保険料と同額の年金をもらうのに必要な年金受給期間はたった2年である点です。つまり、2年で元が取れることになるのです。かなりお得な制度ですので、第1号被保険者の人は利用を検討してみると良いでしょう。

年金制度は仕組みが複雑でわかりにくいと感じる人も多いようですが、自分に関連が深い部分については正しく理解しておく必要があるでしょう。理解することによって、自分自身で自らの老後を支えるためのより良い準備ができようになるはずです。

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