どのドラマを見るかは脚本家で選ぶ!時代とともに変わるドラマの楽しみ方

2016年7月11日

ドラマを生かすも殺すも脚本次第!?

年に4回ある番組の改編期。ネットや雑誌を見ながら「次のクールはどのドラマを見ようかな~」と調べるのは楽しいですよね。みなさんの視聴の決め手はなんでしょう。お気に入りの俳優が出ているから?あらすじに魅かれたから?しかしドラマ好きが一番注目しているのは、実は脚本家なのです。そこで、今人気の脚本家の作品からドラマの楽しみ方を探ります!

今人気の脚本家って?

最新の データによると、「最も満足度が高いテレビドラマ脚本家」の一位にランクインしたのは古沢良太さん。「リーガルハイ」「デート~恋とはどんなものかしら~」など良質なコメディが大好評ですよね。しかし作品はコメディだけにとどまりません。大人気刑事ドラマの「相棒」では緻密なトリックを描き、映画では「ALWAYS 三丁目の夕日」などの心が温かくなるヒューマンストーリーも綴っています。
二位はクドカンこと宮藤官九郎さん。NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の大ヒットは記憶に新しいですよね。ほかにも「池袋ウエストゲートパーク」「タイガー&ドラゴン」など、エッジの効いた若者の世界を描いたら右に出る人はいないと言ってもいいでしょう。

二人の人気の秘密は?

二人に共通して言えることは、ネットなどで作品が大きなウェーブを作り出すことでしょう。そのもっとも大きな理由はストーリーにちりばめられた小ネタ。たとえば古沢さんの作品「リーガルハイ」では、金田一耕助や七人の侍など過去の名作をモチーフにした回があり、本家とリンクする部分を見つけることでさらに楽しむことができます。また、現実に存在する芸能人の名前を出したり、カメラ目線でセリフを言ったりするメタフィクションという視聴者の世界を巻き込むような描写もドラマを盛り上げた要因ですよね。
宮藤さんの「あまちゃん」はなんといっても昭和歌謡の小ネタの宝庫!漁協の花巻さんに「(この小ネタが)わかるやつだけわかればいい」なんて言われれば、悔しくて調べずにはいられない平成生まれのの若者も多かったことでしょう。その結果、噛めば噛むほど味がでるスルメのように、何度も繰り返し見て楽しむ人が続出。一日3回の放送をすべて見ている人のことなどがニュース記事になったこともありました。
このようにドラマのメインストーリーはもちろん、秘められたものを探し当てる楽しみを視聴者に与えてくれるのが二人の脚本家の特徴と言えるでしょう。

いつの時代もドラマはみんなで楽しむもの

いつしかドラマは家族で一緒に見るものではなくなってしまいましたね。しかしポツンと一人で画面に見入っているのではなく、そのドラマについてのコアな情報をネットで交換して楽しむという新たなスタイルに変化しただけかもしれません。ただ受け取るだけではなく視聴者側もアクションを起こさずにいられない作品は深く心に残り、きっと放送後も多くの人が語り継ぐ名作になるでしょう。
次のクールはどんな素晴らしいドラマと出会えるのか、楽しみですね!

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