ミュージカルの魅力はなんといってもその歌声ですよね。恐ろしく正確な音程とロマンティックな抑揚、そして時には壮大な声量でそのストーリーを彩ります。俳優たちの歌声と演技がストーリーと融合した瞬間、映画やドラマやコンサートだけでは感じることのできない、視覚と聴覚から訴えかけるような感情が溢れ、これぞエンターテイメントだ！と感じることができます。今回は、そんな圧巻の歌声に思わず涙するほど感動してしまうミュージカル映画をご紹介します。
オペラ座の怪人
言わずと知れた名作ですね。古くからあるミュージカル作品の中でも、技巧的で物哀しく難しいメロディーが特徴的です。原作の作曲家であるアンドリュー・ロイド＝ウェバーは、他にも「ジーザス・クライスト・スーパースター」や「キャッツ」、「エビータ」などを生み出した天才的なミュージカル作曲家ですが、これほどのインパクトを与える美しい旋律はなかなかないでしょう。2004年にアメリカで制作された、ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム主演の映画は歌声、映像美共に素晴らしいのですが、既に観たことのある方には「オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン」をおすすめします。その名の通り25周年の記念にロンドンで公演され、映像化したものですが、映像からでも劇場で鑑賞しているかのように伝わってくる、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲスによる圧巻の歌声と演技は必見です。
レ・ミゼラブル
こちらも古くから劇場で上映され続けているミュージカルですが、ここでご紹介したいのはまだ記憶に新しい2012年公開のヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイらによる映画です。映画「X-men」シリーズで一躍有名になった肉体派俳優のヒュー・ジャックマンと、「プラダを着た悪魔」でオシャレ女子の憧れの的となったアン・ハサウェイが、伝統的なこのミュージカル作品に出演し、驚くほどクオリティの高い歌声を披露したこの映画は、日本中で話題になりました。劇中、サマンサ・バークスが叶わぬ恋心を切なく歌い上げる「On My Own」は、暫く耳から離れないほど衝撃的な美しさです。
ドリームガールズ
上記2作品とは全く違うタイプの作品ですが、実はこちらも長い間愛されているブロードウェイ・ミュージカル作品のひとつです。アメリカに実在した黒人女性シンガーグループがどのように生まれ、どのように成功していったのか、1960年代の黒人社会の苦悩と闇と共に描かれる作品です。2006年公開のこの映画作品では、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィに加え、POPミュージック界の歌姫、ビヨンセ・ノウルズののびやかで華やかな歌声は素晴らしく、当作品で爆発的に有名になったジェニファー・ハドソンのパワフルな歌声に圧倒されてしまいますよ。
まとめ
いかがでしたか？ミュージカルを観たことのある方もない方も、高価なチケットを買わなくても、DVDで手軽に観れる上、劇場のような臨場感を持った圧巻の歌声を自宅で楽しめるミュージカル映画をぜひ楽しんでみてくださいね！
