北陸新幹線が開通したことで、特に関東エリア居住の方にはぐっと身近さが増した北陸地方。どこか国内で旅行に行きたいな、というときの候補にもグンと上がりやすくなっているはずです。ここでは、あえて有名どころの金沢を外し、富山県をクローズアップしたうえで厳選した見どころをご紹介します。
富山県は自然がいっぱい！立山黒部アルペンルート
大自然を満喫できてアクティブに楽しめる、家族旅行にもぴったりの観光地といえば、富山県立山市にある立山黒部アルペンルートです。この大規模な山岳ルートの中で最も非日常的な絶景を堪能できる見どころが、国内最大級規模の黒部ダムです。迫力満点の放水を展望台から眺めたり、北アルプスを目の前にした黒部湖での遊覧船・ガルベでのクルージングができたりします。アクセスにトロリーバスや黒部ケーブルカー、立山ロープウェーなど、観光地ならではの乗り物を各種楽しめるのもポイントです。宇奈月温泉も近く、たくさん遊んで疲れた後に立ち寄れるのも魅力です。また、よりアクティブに過ごしたい方にはトレッキングがおすすめです。遊歩道を散策すると、冷たい湧き水や巨木に触れたり吊り橋を渡ったりと、五感を刺激してくれる体験に満ちています。夏の黒部峡谷では川遊びも楽しめ、家族での思い出作りに役立つ夏休みのお出かけにも最適です。
世界遺産に登録されている日本の原風景・五箇山
日本のカルチャーの探究心を存分に満足させてくれるのが、富山県南砺市にある世界遺産・五箇山です。有名な相倉集落、菅沼集落に今も残るのは合掌造りと呼ばれる茅葺きの家屋で、民家の形式として大変貴重なものとなっています。いかにも「日本の原風景」という風情の深い山に囲まれた集落の風景は懐かしさと温かみを内包し、古き良き日本の故郷のステレオタイプなイメージそのものです。そんな夢の世界のような風景を実際に目の当たりにすれば、誰もが日本人のルーツに自然と思いを馳せてしまうはずです。国指定重要文化財である民家を見学したり、伝統工芸品である和紙作りの体験をしたり、塩硝の作られていた歴史を学んだりもできます。過ごしやすい季節の素晴らしさはもちろんのこと、冬の五箇山では集落の美しい雪景色を眺めることができ、ライトアップイベントも行われていて一見の価値があります。
北陸には他にも、上越・糸魚川・妙高などの北陸新幹線でのアクセスが便利なエリアや、沿線から少し足を延ばした能登半島にも、大自然と日本海の景観や海の幸を楽しめる素晴らしい観光スポットがいっぱいです。ぜひ、まだ見ぬ北陸地方の奥深さを探索してみてください。
