アメリカ発祥!黒人の魂を歌うR&Bとは?

2016年8月4日

数多くのシンガー、バンド、アイドル、洋楽など、日本国内は魅力的な音楽で溢れています。一口に「J-POP」と言っても、その中に様々なジャンル分けがあり、それぞれ好みの音楽ジャンルがあることでしょう。しかしその名称は知っていても、それが一体どんな音楽なのか、というのは案外知られていないのでは?そこで、今回は音楽の中でも遠く海を隔てたアメリカ発祥の“R&B”についてご紹介します。

R&Bの歴史

R&Bとは「リズム・アンド・ブルース」の頭文字を取った言葉で、「アールアンドビー」とも呼ばれます。1940年代のアメリカで、ゴスペルやジャズなどのブラックミュージック(黒人大衆音楽)が発展していく中で1つのジャンルとして確立していきました。テンポのいいリズムとビートに乗りながら、ブルースを力強く、叫ぶように歌うのが特徴です。本来ブルースは、黒人たちが自らを音楽で表現するために自分の感情や日常にある憂鬱をギターの旋律にのせて即興的に演奏する、というスタイルが主流でした。しかしアレンジが加わっていく中で、歌に込められた感情を思いの限り叫ぶ姿が聴衆の支持を受けるようになり、やがてブラックミュージックの中心ともいえるジャンルの1つへと成長していったのです。時代が進むと更に「ソウルミュージック」「ブラック・コンテンポラリー」などと称されるようになり、ロックンロールをはじめ様々な音楽に影響をもたらしたといわれています。スティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズなど、日本でもよく名前の知られたシンガーたちがR&Bの音に乗せて自分の音楽を表現しています。

日本でのR&B

日本の音楽界にももちろんR&Bというジャンルはありますが、発祥当時のR&Bから更に現代のテクノロジーやアレンジが加わったものになっています。特に90年代以降、安室奈美恵や宇多田ヒカルといった女性シンガーがR&Bを歌ったことで注目を集めるようになりました。ハッキリと“R&B”とジャンル分けできなくとも、R&Bをベースにアレンジされた楽曲も多く、日本の音楽シーンでは様々な歌手のR&Bに出会うことができるでしょう。しかし日本の場合は1人(1組)のアーティストが様々なジャンルの曲を歌うことが一般的ですので、「この人はこのジャンル」と明確に区別できないことも多いです。あなたのお気に入りのアーティストの楽曲の中にも、もしかしたらR&Bといえる曲があるかもしれません。

まとめ

ブラックミュージックの主流として発展し、今や様々な枝葉が加えられ更に魅力的な音楽のジャンルとなっているR&B。今まで特にジャンルを気にしていなかったという人も、少し意識して音楽を聞いてみることで新たな好みを発見できるかもしれませんよ。

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