クラシックの演奏会に行くなら、押さえておきたいマナー

2016年8月4日

クラシックの演奏会に行ってみたいけれど、「マナーが厳しそう」「何を着ていったらいいかわからない」と二の足を踏んでいる人もいるかもしれませんね。それほど身構えることはありませんが、大勢の人が演奏者の音に耳を傾けるデリケートな空間でもあります。周りに迷惑をかけず、自分自身も気持ちよく楽しめるように、知っておきたいマナーをご紹介します。

周りから浮かない服装って?

クラシック演奏会だからと言っても特に決まりはなく、服装によって入場を断られるといったことはありません。ただ、クラシックの演奏会に足を運ぶ人は、非日常的な贅沢感を味わいに来ています。あまりにもカジュアルすぎる格好は周りにもガッカリ感を与えてしまう可能性があります。かといって、結婚式のゲストのようなドレスにストールといった服装はやり過ぎです。キレイ目で上品な格好を意識すると良いでしょう。男性であれば、ノーネクタイにジャケットぐらいがおすすめです。香水はつけすぎないよう注意しましょう。

聴く側でも、体調は万全に

演奏会に行く日が決まったら、体調を整えておくことが大切です。風邪をひいていると、演奏中に咳が「ゴホゴホ!」鼻水が「ズルズル!」と不快な音を周りにまき散らしてしまいます。「いつ咳き込むかわからない」という状況は、自分自身もハラハラして演奏に集中できませんね。咳が出るとバッグからのど飴を取り出す人もいますが、袋をパリパリあける音は、静まり返った会場で目立ってしまうものです。また、音楽を聴くと心地よくてウトウトなりがちです。いびきをかいて寝てしまわないよう、前日はしっかり睡眠をとっておきましょう。

ちょっぴりドキドキ…拍手のタイミング

クラシックの演奏会で、ちょっと難しいのが拍手のタイミングです。素晴らしい演奏を聞き終わって、真っ先に拍手を送ったら周りは誰も拍手をしていない…。どうして?というケースもあります。例えばピアノソナタの場合、1楽章、2楽章、3楽章というように複数の楽章から1曲が構成されています。1つの楽章が終わると曲の切れ目ができますが、まだ曲の途中なので拍手はしません。自信がない方は、皆が拍手を始めてから拍手すると安心です。演奏者は、曲の最後の1音が消えるまで耳を澄ませています。是非、余韻を一緒に味わいましょう。

まとめ

普段より少しお洒落をして演奏会に出かけることは、ワクワクしますね。マナーといってもそれほど特別なことはなく、不愉快な音を出さなければ大丈夫です。クラシック音楽を聞くと、脳からα派が出て心身ともにリラックスできると言われています。普段の喧噪から離れた空間で、素晴らしいひとときを過ごせますように。

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